本庄ワセダ山の迷い人
早稲田大学本庄高等学院のサマーセミナーに呼ばれる。
普通に行けば我が家から本庄早稲田まで一時間五十分くらいであるが、前日、ご存じ中越沖地震がおきた。
本庄早稲田駅は上越新幹線の駅なので、当然ダイヤに影響がある。
わたしが事前に買っておいた切符は12時42分着であり、これで駅から徒歩十分の高校にいき、十三時からの授業に間に合わすつもりであったが、なんとなく不安になる。
講師の遅刻。これはかなーり、かっこ悪い。
しかし、前の便に乗るのはちょっとなあ。一時間もはやく家でなきゃいけなんだよなあ。
そう、本庄早稲田駅には一時間に一本しか電車はとまらない。学バスで在来線の本庄駅にいったら、時間はかかるが確実かな、とかいろいろ迷う。
朝起きてネットで運行状況を確認すると一応「平常通り」とのことなので、予定通りの時間にでる。不安だったが、さすがニッポン。新幹線はつつがなく時刻通りに出発。
本庄早稲田駅は相変わらず、過疎だった。
三年前の初夏この駅で新幹線から降りた時、午前の中途半端な時間であることもあり、降りた客は私以外にもう一人しかいなかった。今回はさすがに人がもう少し人はいたが、それでも御嶽山駅くらいの乗降数であり、寂しい限り。
で、ホームで待ってた人は何と三人。これは御嶽山以下の人数。
駅前は三年前からあまり変わっていない。
左手はいきなり山(ワセダ山)で、右手は駐車場に田んぼ。この駅前の駐車場代がタダなのでそれがこの駅をかろうじて支えている。本来熊谷でのる人とかが駐車場代ただにひかれてこの駅から乗るからだ。
最近、滋賀県で米原と京都というすごく近い二駅の間にもう一つナントカいう駅を繕うとして、地元民から
「こんな京都から近いとこに駅作ってどーすんだ。誰も使わん。税金のムダだ。これ以上自治体の借金を増やすなー」
という反対運動が起きているが、その時必ずひきあいに出されるダメ駅がこの本庄早稲田である。
さすがである。
熊谷から僅か十分の山と田んぼの中、なぜここに駅があるのかは、この駅を使わせてもらっている私にすら永遠のナゾである。採算を取るためには狸や狐を客にとることもまじめに考えた方がいい。
駅を降りるとひたすら山登り。鳥の声が美しく、セミも鳴いている。久しぶりの森林浴を楽しんでいると山の中に建物が見える。事務室風の部屋をみつけたのでそこの人に声を掛けると、まったく話が通じない。それもそのはず、そこは学生の寮だったのだ!
時間に余裕がまったくないのに!
警備の人に、「職員室は、事務所は?」とあせってきくと、「道なりにいって」といわれて、
「あとどのくらいかかりますか」と聞くと
「五分」という。
あわてた私、山道を走りだすが、よくわからない。途中、また別の建物が現れたので、そこにはいって学生を捜して案内させようと思う。
しかし、共同教室と書かれたその棟には人の気配がない。やっと、トイレに入る直前の男の子をつかまえて、
私「十三時から授業しなきゃいけないの。もう時間ないの。誰でも良いから職員室につれていってぇ。」
男の子、不審そうな顔をして
「職員室ってないんですよね」(そういえば、本庄早稲田では先生はみな個室をもっていて職員室はない)
わたし「じゃあ、事務室でいい。はやく〜」
と食い下がると、誰かに聞きにいってしまった。次につかまえた女の子は、頼もしいことに目的地がわかっているようで、おかげで目的地を確保し、
ひたすらまた山道をかける(笑)。
髪振り乱して、ゼイゼイいいながら事務棟にたどりつくと、世話係の先生と偶然出会い、その足で教室へ連行される。つくやいなや、チャイムがなる。
わーい、まにあったー。
ここまでですべてのエネルギーを使ったよ。しかし、普段から怠けて充電してる成果をここで見せねばと、授業は映像をみせたり、文献学のさわりをやったりと、本格的に講義する。学生の感想文をもらったが、みなよくわかった、面白かった、と好感触(まあ外からきた先生にそう悪口はかかんわな)。
それでまた一時間に一本の新幹線にのりこみ、東京にむかう。
「MAXたにまち」の二階席で高崎名物ダルマ弁当をつつきながら、
「ああ〜、今日はすごい仕事したなあ〜」
と感慨にひたるが、よく考えたら実働時間は
一時間半(笑)。
ほとんどは気疲れ(笑)。
普通に行けば我が家から本庄早稲田まで一時間五十分くらいであるが、前日、ご存じ中越沖地震がおきた。
本庄早稲田駅は上越新幹線の駅なので、当然ダイヤに影響がある。
わたしが事前に買っておいた切符は12時42分着であり、これで駅から徒歩十分の高校にいき、十三時からの授業に間に合わすつもりであったが、なんとなく不安になる。
講師の遅刻。これはかなーり、かっこ悪い。
しかし、前の便に乗るのはちょっとなあ。一時間もはやく家でなきゃいけなんだよなあ。
そう、本庄早稲田駅には一時間に一本しか電車はとまらない。学バスで在来線の本庄駅にいったら、時間はかかるが確実かな、とかいろいろ迷う。
朝起きてネットで運行状況を確認すると一応「平常通り」とのことなので、予定通りの時間にでる。不安だったが、さすがニッポン。新幹線はつつがなく時刻通りに出発。
本庄早稲田駅は相変わらず、過疎だった。
三年前の初夏この駅で新幹線から降りた時、午前の中途半端な時間であることもあり、降りた客は私以外にもう一人しかいなかった。今回はさすがに人がもう少し人はいたが、それでも御嶽山駅くらいの乗降数であり、寂しい限り。
で、ホームで待ってた人は何と三人。これは御嶽山以下の人数。
駅前は三年前からあまり変わっていない。
左手はいきなり山(ワセダ山)で、右手は駐車場に田んぼ。この駅前の駐車場代がタダなのでそれがこの駅をかろうじて支えている。本来熊谷でのる人とかが駐車場代ただにひかれてこの駅から乗るからだ。
最近、滋賀県で米原と京都というすごく近い二駅の間にもう一つナントカいう駅を繕うとして、地元民から
「こんな京都から近いとこに駅作ってどーすんだ。誰も使わん。税金のムダだ。これ以上自治体の借金を増やすなー」
という反対運動が起きているが、その時必ずひきあいに出されるダメ駅がこの本庄早稲田である。
さすがである。
熊谷から僅か十分の山と田んぼの中、なぜここに駅があるのかは、この駅を使わせてもらっている私にすら永遠のナゾである。採算を取るためには狸や狐を客にとることもまじめに考えた方がいい。
駅を降りるとひたすら山登り。鳥の声が美しく、セミも鳴いている。久しぶりの森林浴を楽しんでいると山の中に建物が見える。事務室風の部屋をみつけたのでそこの人に声を掛けると、まったく話が通じない。それもそのはず、そこは学生の寮だったのだ!
時間に余裕がまったくないのに!
警備の人に、「職員室は、事務所は?」とあせってきくと、「道なりにいって」といわれて、
「あとどのくらいかかりますか」と聞くと
「五分」という。
あわてた私、山道を走りだすが、よくわからない。途中、また別の建物が現れたので、そこにはいって学生を捜して案内させようと思う。
しかし、共同教室と書かれたその棟には人の気配がない。やっと、トイレに入る直前の男の子をつかまえて、
私「十三時から授業しなきゃいけないの。もう時間ないの。誰でも良いから職員室につれていってぇ。」
男の子、不審そうな顔をして
「職員室ってないんですよね」(そういえば、本庄早稲田では先生はみな個室をもっていて職員室はない)
わたし「じゃあ、事務室でいい。はやく〜」
と食い下がると、誰かに聞きにいってしまった。次につかまえた女の子は、頼もしいことに目的地がわかっているようで、おかげで目的地を確保し、
ひたすらまた山道をかける(笑)。
髪振り乱して、ゼイゼイいいながら事務棟にたどりつくと、世話係の先生と偶然出会い、その足で教室へ連行される。つくやいなや、チャイムがなる。
わーい、まにあったー。
ここまでですべてのエネルギーを使ったよ。しかし、普段から怠けて充電してる成果をここで見せねばと、授業は映像をみせたり、文献学のさわりをやったりと、本格的に講義する。学生の感想文をもらったが、みなよくわかった、面白かった、と好感触(まあ外からきた先生にそう悪口はかかんわな)。
それでまた一時間に一本の新幹線にのりこみ、東京にむかう。
「MAXたにまち」の二階席で高崎名物ダルマ弁当をつつきながら、
「ああ〜、今日はすごい仕事したなあ〜」
と感慨にひたるが、よく考えたら実働時間は
一時間半(笑)。
ほとんどは気疲れ(笑)。
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