白雪姫と七人の小坊主達
早稲田大学仏教青年会 ウォッチング日記
DATE: 2008/05/26(月)   CATEGORY: 未分類
真実はそこにある
日曜日、渋谷のアップル・ストアにマックの電源アダプターを買いにいく。

 今日もオサレなアップルの店内は、オタクの外人や日本人で大にぎわい。そいえば160人の授業で「Mac使っている人」と聞いてみたら、二人しかいなくて、そのうち一人はゼミ生だったっけ・・・。つくづくマイノリティ好きだよ。

 そいえばMacのCMにはかつてダライラマ法王も登場したことがある。
 数の力でただそこにあるよどみきった体制に、ブレイクスルーをもたらすスタイリッシュでかつ普遍的なマイノリティ文化という意味で、チベットとMacには共通点が多い。

 そのせいかどうかしらんが、ウインドウズ全盛のこの世にあってチベットサポーターのマカー率は高い(ウィルスに強いしね 笑)。

 Macショップでお買い物をしたあと、フリー・チベット運動のウォッチングをする。実は前々からミクシに↓なイベント告知があった。

*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜
独り言だけどさ
俺25日の日曜日にフリチベTシャツ着て渋谷をウロウロしようと思ってんだよね
12時から18時くらいまでウロウロして中国大使館前の笄公園のキャンドルライティングに
行ってこようと思ってんだよね

でもさ
俺と同じこと考えてる奴が1万人くらいいたらデモみたいになっちゃうよな
それって渋谷がちょっと大変なことになっちゃうからよくないよな
だからお前ら真似すんなよ
絶対に真似すんなよ
絶対に真似すんなよっていろんなところに書いといてくれよ
頼んだぞ
*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜

四川大地震の犠牲者に対する哀悼の意味をこめて現在、フリー・チベット運動は自粛中である。その中でのこのやや天の邪鬼がかった呼びかけである。どうなるかと思ってみていたら、次々とレスがつき、

 みな「けしからんな」「誰もいっちゃいかんぞ」などといいつつ、「マネすんな」という最後のに言葉をうけて、それぞれ独自のフリチベグッズの提案を行いながら、地味〜にもりあがっていた。

080525shibuya.jpg
 で、昨日である。いつもラエリアンムーブメントとかが円盤のチラシ配っている渋谷の交番前に、チベット国旗を掲げた人と鎧男があらわれ、ロフトの前にもチベット国旗をまとった、数人が楽しそうに立ち話している。

 みあげると渋谷交差点のスタバの窓にもチベット国旗が・・・。

 ミクシによって互いの位置を確認しつつ、最後は地味に集まってなんとな〜く、六本木方面に歩き出し、最後は中国大使館近所の笄公園へ到達したようである(最後はミクシで確認)。

 自らの主張を声高に叫んで誰かを責めるわけでもない。ノリとスタイルで集まった静かな集団。

 まあいい意味で素人臭くて好感度高し。

 日本という社会はなんだかんだいって平和で穏やかな社会だから、人々は程度の差こそあれ、基本的には満足してくらしている。

 このような社会では不満を述べる人は数少ないため、不満を述べる人はその主張の妥当性の如何にかかわらず、多数派から何となくウザがられる。

 イジメやセクハラが見過ごされて深刻化することがままあるのも、ある意味社会が平和であるがゆえ。

 日本の社会ってわりと、正義や善という言葉を、うさんくさい文脈で語る。あるものを善であると認めると、悪を否定しなければなくなる。しかし、それでは組織や体制に波乱がおきてしまうので、極力善悪の判断を停止するのだ。そして正当な主張を行っている側に「あんたはワガママすぎる」といって黙らせようとしたり、落ち度のある側に「まあこの人はこういう人だから」と理解をよせて持ち上げて、可能な限りバランスをとろうとする。

 なんたって大切なのはバランス。
 善悪よりもバランス。

 しかし、善悪の判断停止は物事を解決したことにはならないから、イジメによる死者はでるし、セクハラで泣く泣く職場を離れる労働者はでてくる。決していいことじゃない判断停止。

 てな、日本社会を相手にするのだから、このフリー・チベット運動の静かでオトナなやり方は、なかなかイケていると思う。

 フリチベのオフ会情報のせたサイトには、「社会の理解を得るためにも、上品にふるまうべし」、と、差別語を使わない、他国の国旗を粗末に扱わない、モノを投げない、などと集会に参加する人に、きめ細やかに呼びかけている。その結果、一部情報によると、フリー・チベット運動の影響によってウヨクな方々の運動方法もずいぶんお行儀よくなってきているという。


 チベット仏教では自己中心的な思考をいましめ、レッテルを貼るという心の機能をサイアクと考え、この心を抑えて、他者との共存するべきことをとく。このような普遍的な思想は欧米で高い評価をうけ、各界の著名人がチベットをサポートしている。たとえば今、ダライラマ法王は今イギリスにおりチャールズ皇太子、ブラウン首相と会談した。数日後には名門オックスフォード大学で講演する予定である。
 

 日本は今年がフリチベ元年。

 日本人がいかに善悪の判断を停止し、何を見ようともしなくも、「真実はそこにある」。これから徐々にわかる人にはこの文化の深さすばらしさが伝わっていくはず。

 そしていつかは、このトホホな日本社会もチベット文化の深さを理解し、それによって今までにない視点が社会に生まれてくるはずである。
 
 The Truth is out there.
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