白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2006/10/07(土)   CATEGORY: 未分類
秋深し、ご難つづきの理工学部
水曜日、理工学部のとある先生とお話する機会があった。九月二十九日に理工学部で実験中に爆発事故があり、学生が大けがしたという情報を聞く。

去年から今年にかけて理工学部では何度もボヤをだし、きれた新宿消防署の立ち入り検査を受けたりしていたが、また、やっちゃったらしいのである(ま、今度は爆発だけど)。

危ない実験で、「一人でやるな」「やるときはゴーグルをつけて」みたいな指導はしていたらしいが、その学生はゴーグルなしで一人でやっちゃったため大事に至ってしまったらしい。

再発防止のために、各自に現在行っている実験の内容を提出させて、責任者たる先生のハンコをつかせる、という風に通達があったらしいが、その理工の先生には異論があった。

彼によると、学生20人あたりの監督者の数が国立に比べて早稲田は格段に少ない。だから目が届かなくて事故がおきる。なぜ少ないかといえば、ここ数年、財政緊縮のため技官のリストラしとるからだ、という。

わあ、JR東日本みたい。

で、かりに事故が起きた場合、学生の両親から訴えられるだろうし、保険がカバーできるのはせいぜい二千万。たぶんそれくらいじゃおさまらないだろうから、誰かが賠償しなければならない。その時に「あなたハンコついたじゃない」とすべて教師のせいにされてウン億円とられるんじゃたまらん、「というか払えん」というわけである。

文系の研究は巨大な機械も薬物も扱わないので、理系にくらべて生徒のけが人死人の可能性は低い(それでも、たとえば現地調査中におきる事故とかはありうるけどね)。

また、理系は、実験を行うために高額な機械などを購入せねばならないため、巨額の費用がかかり、その資金集めのために特許をとったり、企業と連携したり、なんか研究以外のところですごい労力を使っていて、側からみていても痛々しい。

文系にかかるお金は本の購入費か現地調査費くらいなので、研究にかかるお金は実にささやか。資金繰りのためににヒーヒー走り回る必要もないのである。

しかも、そのあとの理系の先生の言葉には笑った。彼は研究室のポットからお茶をのんだことがないというのである。

 「研究室に実験用の劇薬が沢山あるので怖くて。いつもペットボトルですよ」

 理系の先生はあったかいお茶ものめんのか。

 理系とは資金繰りとそれにともなう交渉や書類書きにおわれ、さらには火事の危険さらされつつ、お茶も飲めないのである。

悲劇である。

ああ、文系の学者でよかった。

秋の昼下がり、ヒ素入りでないコーヒーの香りを部屋にみたしながら、辞書をひきつつまったりと古文献をよみ、その合間に近くの緑地を散策し論文の構成をまとめる。

文系の学者は、研究がもつわくわく感、楽しさを古典的に味わうことができる特権的な職業。
[ TB*0 | CO*4 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する

文型研究室の某学生 | URL | 2006/10/07(土) 12:02 [EDIT]
私の場合、研究室のコーヒーブレイクは必ず入れる側にまわり、皆が飲んだのを確認してから自分が飲みます。いつ粛清されてもおかしくないんで…
● そんな意味では・・・
イシハマ | URL | 2006/10/07(土) 13:52 [EDIT]
最近とか劇物とかあると、うっかりもれて・・・とか手について、とかそんな意味ですてば。
そんな粛正なんて・・・
● ポットと言えば
苦沙弥@i | URL | 2006/10/07(土) 21:29 [EDIT]
ポットの残り湯を捨てようと中栓をあげたらゴキブリが這い出してきてずっこけたことがありましたが、劇薬に比べればちょろいモノだったんですね…(汗)。
● 管理人のみ閲覧できます
| | 2006/10/07(土) 22:14 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 白雪姫と七人の小坊主達. all rights reserved. ページの先頭へ