白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2006/11/28(火)   CATEGORY: 未分類
鬼子母神譚に見る"凡夫向け今できること"
急に寒くなったせいか、体の調子がよろしくない。
昨日は眠れなかったし、うとうとした間に首を寝違えたのか今日は借金漬けのごとく首が回らない。
会議の時間中、首回しをリハビリをする私は、まるでオッサン。

先週の土曜日は小坊主の一人破顔君が雑司ヶ谷の鬼子母神の境内で手作りの焼き物で市を出すというので、鬼子母神に向かった。

ところが、チベット医学の勉強会の筑前煮、もとい直前によったため、遅すぎて彼は帰った後であった。・・・・。

何やってんだか。

 しかし、鬼子母神には前から気になっていたお寺であるので、気を取り直して古寺巡礼モードにチェーンジ。

 鬼子母神がいかにして仏教の守り神となったかは『雑宝蔵経』(大正No.203)に詳しい。
 例によってうろおぼえで、アムロ、いきまーす。

 鬼子母神は一万人の子供がいる魔女であった。彼女は人の子をさらっては食らうことをならいとしていたが、ある日お釈迦様は彼女の行いを改めさせようと、一万人目の子供ピンガラを隠してしまった。
 悪女の深情けそのままに鬼子母神は愛児ピンガラを狂ったように探し回った。
そこでお釈迦様登場。
 「なんじは一万人の子供のうち、たった一人がいなくなっただけでもそのように取り乱すのに、普通の家は一人か二人しかいない子供をお前に食らわれているのだ。子供を喰われた親の悲嘆はいかばかりであろうか。
 お前がこれから人の子を殺して食らうのをやめれば、ピンガラを返してやろう」
 鬼子母神、前非を悔いてお釈迦様に帰依して、これから殺人の罪を犯さないことを誓い、それからはこの世のすべての子供の守り神となった、めでたし、めでたし。

とっぺんはらり。
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 鬼子母神はザクロを手にするため、お堂の欄間にはザクロがきざまれており、絵馬もザクロである。ザクロは実が一杯あるので一万人の子をもつ子だくさんの鬼子母神を表すとも、人肉に似た味がすることから、この実をもつとも様々な説がある。

 この雑司ヶ谷の鬼子母神像は菩薩形の優しいお姿に創られているため、鬼の字から角をとった異体字の鬼の字を使う。
 鬼子母神様に、ごろうちゃんを守ってもらうため、鬼子母神様のお札をかう。小鳥部屋にべったしはろう。
 鬼子母神は法華経を守護する神の一人にも数えられているために、とくに日蓮宗にての信仰があつい。実はこの雑司ヶ谷の鬼子母神堂を管理する親寺、法明寺も日蓮宗の大寺である。しかし、例によって親寺の方は人気がなく、さびれまくっている。お寺のボディガードにあたる鬼子母神のお堂の方が、はやりまくっているのは皮肉な話だ。しかし、お堂が寺側にのこっただけまだよく、これが神社だったりすると、明治初年の神仏分離令の際に別法人となり、本来ガードマンであった神社がお寺の境内と信者をごっそりともっていき別組織になり、残された寺が経済的にひーひーいうということも多い。

 ま、暗い話はおいといて、この鬼子母神の物語、なかなか味わい深い話だと思う。自分の宗教、自分の民族、自分の国家、自分の家族とか、自分自分とエゴエゴするところに世界の紛争は生じてきた。

 自分と異なったものや自分に悪感情をもっている者を愛することはなかなか難しい。しかし自分が愛しているものの範囲を少し拡大するくらいならできるかもしれない。

 鬼女ですら、自分の子供を可愛いと思う心を、人の子供に拡大していくことができたのだから。

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