白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2007/01/07(日)   CATEGORY: 未分類
真言宗智山派の優雅なお正月
 今年の発毛出初詣の人出のランキングが発表された。

 警察庁は1月5日、正月三が日の人出(主催者調べ)を発表した。全国の主な神社、仏閣への人出は昨年より422万人多い9,795万人。トップは明治神宮で、前年比6万人増の311万人が訪れ、29年連続日本一となった。・・・ 2位以下の人出は、2位=成田山新勝寺(千葉県、290万人)、3位=川崎大師平間寺(神奈川県、287万人)、4位=伏見稲荷大社(京都府、270万人)、5位=熱田神宮(愛知県、235万人)ほか(1月5日23時42分配信 シブヤ経済新聞)。

山手線原宿駅の真ん前にあり、シブヤ新宿などの繁華街を従えた明治神宮が強いのはまあ当然として、二位(成田山新勝寺)と三位(川崎大師)にお寺がしいっかりと食い込んでいることに、みなさんお気づきでしょうか。

 実はこのお寺二つとも、真言宗智山派(ちさんは)のお寺である。智山派の本山と聞いてすぐに智積院と応えられる人は、智積院の隣にキャンパスをもつ京都女子大の学生を除けばあまり数は多くないのではないか。

 なんたって、本山よりも首都圏にある川崎大師と新勝寺の方が遙かに集客力があるもんね。この二つのお寺のお正月といえば、小さなお子さんはつぶされ、老人はフミしだかれ、人波で賽銭箱まで近寄れない人が遠くから紙幣・貨幣をバンバン投げ込むために、本殿前の床がまるごと賽銭箱に代用されている(それでも前の人の後頭部にあたって跳ねかえる)。

 ある程度お金がたまると、工事現場のヘルメットをかぶって頭を保護した関係者がほうきでお金をかきあつめて、寺の後ろで待っている銀行の現金輸送車につみこみ、車はピストン輸送でお金を銀行にもっていく。

 その金額は三が日で、一年間の寺の運営費を軽くかせぎだす・・・

 お正月なので景気のいい話をしてみましたが、みなさま、いかがでしたか。

 ついでにいえば、その銀行はお寺に堂塔の新築をすすめまくり、その結果、成田山や川崎大師の境内には毎年のように新しいお堂がたつ。もちろんお寺はホリエモンよりは良識があるので、インドに幼稚園つくったりとか、研究所の運営もやっていたり、港区に「癒しのビルディング」(総本山智積院別院 真福寺ともいう)を造っていたりするので、社会にも少しは還元している。

 沈滞するお寺の中でも川崎大師・成田山が例外的に栄えているのは、商売繁盛・家内繁栄といった庶民の希望に、ストレートにこたえる現世利益の寺であることが大きい。

 現世利益も、仏様への向かい合い方として否定されているわけではない。病気や貧乏は仏法を学んだり、実践したりとかいうことの障害になるから、それを取り除こうという祈りは昔から行われてきた。

 しかし、川崎大師・成田山に来ているひとのどれだけが、仏教の修行を前提に現世利益を祈っているかといえば、それはナゾである。

 大半の人は、ただ儲けたい、ただ、幸せになりたい、だけで手を合わせ万札を賽銭箱に投げ込んでいるんだろう。やはり、せっかく集まってきた人に、弘法大師空海のお言葉をかいたパンフレットを配るとか、多少なりとも仏教の教えをたれてもバチはあたらんと思うのだが。

 弘法大師様のお言葉は実に含蓄がある。
 年頭にあたって、お大師様のお言葉から一つ。

「生まれ、生まれ、生まれ、生まれて、生の始めに暗く、死に、死に、死に、死んで死の終わりに冥(くら)し」

 無明の闇を生死流転するいきもののしょうもなさがよくでた、広大な仏教の死生観が感じられるいい言葉だと思います。

 鉛筆書き初めは東寺長者が記した『書いて味わう 弘法大師のこころ 』(学研)、これで決まり。
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宰相 | URL | 2007/01/08(月) 03:45 [EDIT]
本当に日本の宗教にも格差社会 カルトか儀式だけかという二分法が適用されてるように思えてなりません。コミュニティとしてのそうした宗教の復活が、日本の粒子化された市民社会の再構築を担う可能性もあるのに…

>発毛出
学部でこのギャグをおっしゃらないようにお気をつけください(笑)

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