白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2007/01/15(月)   CATEGORY: 未分類
徳川時代、浄土と天台は天国で真宗は地獄
 最近、両親教師とか医者とかいう中流家庭で、子供が暴発する事件があいついでいる。親が当たり前のように設定する高い目標達成ラインに、子供が押しつぶされているところにこれらの事件の病理がある。

 わたしはごろうちゃん(オカメインコ)と餓鬼道(猫)という二人の息子の親になってみてよくわかったが、親というものは、子供が楽しそう、幸せそうな姿を見せるときが一番幸せなのである。

で、医者や教師の家庭では、親は安定した社会的地位を築いているから、子供にも同じような幸せを享受させたい。だから、いい学校でて、あまり忙しすぎなくて、いい給料をもらえる職業について、いい人をお嫁さん&お婿さんにお迎えして、とステロタイプな将来図を描くので、いきおい「勉強しろ」っちゅーことになり、親のしいたそのレールを子供が思うようにすすめなくなったと感じた時、「達していない」自分を悲観して殺したり、「自分を苦しめる価値観を提示する」家族を殺したりといった事件に走る。

 子供に苦労をさせたくない、という親心が逆に子供をおいつめて苦労させているのである。

 悲しいようなアホなような話である。

 たった一つの狭い目標設定にとらわれてその達成の可否によってのみ自分の幸不幸を判断するから、それが手に入りそうにないと分かると、すべてをリセットして自分や他人を殺めようと思ったりするわけである。
 
 その点わが家の愛息子のごろうちゃん(オカメインコ)は、ちょっとしたもの(ゴムひも、爪楊枝、紙箱)にも幸せをみつけて

「なんだかとってもハッピー」

と遊んで歌って踊っているわけだから、家の中も明るくなるというもの。両親が教師であるにもかかわらず、高い目標ラインを設定せず、ただ彼が楽しめるように環境を整えたわれわれの子育ては成功したといえるのではないか。

 これ以上いうと〔人間の〕お子さんをお持ちの親御さんからぶん殴られそなのでやめておく(笑)。

 さて、昨日、今日と採点の合間を縫ってわが家に比較的近い(城南)、徳川家にゆかりの天台宗と浄土宗の名刹を訪ねる。

 カンドーしました。天台宗の方は都立大学駅と西小山駅の間にある円融寺。何とここの釈迦堂と仁王門は都内でもっとも古い建物のうちの一つで室町時代。境内に入るや、タイムマシーンで江戸にたどりついたみたいなかんかく。

 とにかく二十三区内とはおもえん広大な昔空間。

 この地域はどうも昔は農村地帯なので昭和20年のアメリカの空爆が及ばなかったよう。もとは日蓮宗の不受不施派だったようだが、徳川に弾圧されて天台宗に改宗。

 そして寺紋の採取に入ると(むろん指紋の採取のオヤジギャグだ!)、いたるところに、おお、金輪が。そして菊の御紋が。

 カンドーする。門前にある三田からうつってきた浄土宗のお寺正泉寺も葵の御紋である。浄土宗も天台宗も徳川幕府の庇護のもと栄えたので過去の栄光の余韻がまだ境内のそこここにほのかに薫っている。

 それに比べて情けないのが、浄土真宗の寺院。道中通り過ぎた浄土真宗本願寺派の宗○寺はせっまい敷地一杯に戦後すぐにたったかのような平屋のボロ屋一軒がぎっちぎちにたっていて、表札なんかひび割れて、それはもう哀れで正視に耐えなかった。

 今日訪れたのは、下丸子駅前の光明寺。浄土宗のお寺なので寺域広大。弘法大師作の弁財天、聖徳太子作の観音様を安置する、古刹中の古刹である。

 環状八号線がこのお寺の墓地をつぶす計画であることがわかった時、歴史ある寺をまもるため檀家がんばって23年もの間、環八はこの部分で不通であった。

 しかしわりあい最近ようやく話がついて、墓地を移動させ、鐘楼をたて、仏殿を動かし、環八が見えないように寺域を整備した。
 此処のお寺には境内に大きな沼があり、目黒線から美しい風景が見えたものだが、最近は工事現場のようなトタンで囲ってある。

 子供が水死とかしたら大騒ぎになるからだろう。

 道路ができる→子供の遊び場がなくなる→子供お寺とか神社で遊ぶ→事故がおきる→親が寺とか神社とかを訴える→寺や神社はそうなるのがいやなので閉鎖的になる→寺や神社がいよいよ共同体から遊離する→あー、こりゃこりゃ。

 というわけで、すべて人口の増加と開発がすべて悪い。

それにしても、大田区教育委員会、このお寺もそうだけど、史跡の案内があまりにもなさすぎる。目黒区教育委員会も新宿区教育委員会も、もっと気合いいれて寺や神社ごとに案内版をたてておるぞ。

 大田図書館も品揃え悪いし、あんな高い区税とっておいて、文教費けちるな。

 一納税者として断固抗議する!
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COMMENT

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宰相 | URL | 2007/01/15(月) 20:46 [EDIT]
>真宗は地獄
本当にそうどすな。

>あんな高い区税
先生の地区は別の理由があるような(笑)
ひょっとして大田区の固○資○税は累進でわ…

セン@小坊主 | URL | 2007/01/16(火) 03:18 [EDIT]
都内にはほんと、行かないでおくにはもったいない神社仏閣がたくさんあると思います。
僕は昔、とある宗教学研究会の企画で、都内の名だたる神社を順番に巡り拝んだことがあります。
数十年来、東京に住んでいるのに、こんな空間があるとは知らなかった。東京なのに江戸だ!という妙な感動。もうおわかりですよね。とりわけ大きな神社の中には、地元住民との精神的連携をいまだ失っておらず、万人に開かれた聖なる「共同体」の本拠地としての面目躍如たる活気を失っていないところもあるのです。
神道でこれだけ面白い体験ができるのだから、仏教でも…と思わずにはいられません。

ちなみに、二年ほど前でしたか、ほとけどじょう君とあともうひとりとで、葛飾柴又の帝釈天をお参りに行ったことがあるのですが(あの寺は日蓮宗だったのですね)、寅さんファンでありかつ仏教青年である私としては、最高の思い出となりました。

「日本の聖地」は、日本の若い世代の人たちに、きっとスリリングな体験を与えるでしょう。そして思慮深さと思いやり、忍耐と行動力などの人間性をさらに増すよう、はたらきかけることでしょう。

「聖なるスリル」(もっと宗教学的に言えば「ヒエロファニー」)への道しるべが必要だと思います。
仏教青年会がその役割の一端を担うことができるでしょうか。それは今後の課題だと思います。

イシハマ | URL | 2007/01/16(火) 09:33 [EDIT]
>宰相くん
するどいね。固定資産税てのはホントに高い。西口すんでいる大金持ちはうちよりずっと払っているんだろうけど。
この地域で集めたお金はほとんどが、海際の中小企業対策に使われているたん゛ろうな。
この区ってぜんぜん文化の香りがしないもん。

>センくん
昔のように「歩く」のがいいんでしょうけど、ついつい時間を短縮するために電車やバスをつかってしまい、これではいかんと思うが、全行程歩きで将軍様の寺をまわるのは事実上ムリ。

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