白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2007/01/20(土)   CATEGORY: 未分類
僧侶の堕落に本山の無力
 先週の金曜日、学生からサッカーのチケットを三枚もらった。授業が終わってAV事務室に鍵を返しにいって、事務の人に
「あのサッカーのチケットあるんですけど、いかがですか」と聞いたら、そこにいた数人が「うぉっ、行こうと思っていたんだ」と奪い合い。

 志ある方にチケットがわたってよかった。なーむー。
 今週同じ授業の前に鍵を借りにいくと、事務の方の一人が
「あの、ありがとうございました。」と伊勢丹の袋にはいったダージリンティーをくれた。「タダでもらったチケットですからいいですよ」といったが「ぜひ」というのでありがたくいただく。
 これも仏様のお恵み。なーむー。

 さて、来週のテストを控えて、パンチの効いた学生がたくさん出現する。
史学の授業でPopな学生が近づいてきて

学生「センセ、テストでは名前と学籍番号書いたら通るって本当ですか?」
私「なわけないだろう!!」

ゼミ生のTKくんは、いきなり自分のメアドが書いた紙を私につきつけ
TK「センセ、●×の授業のレジュメ、あるだけこのアドレスに送ってください」
わたし「出てる日だってあるでしょう。」
TK「面倒くさいから全部送ってください」

これ以外にも
「テニスサークルの幹事をしていて、試合で●日と×日と△日の授業にでれませんでした。金曜日にここのレジュメをもってきてください。」

 病気や事故で休んだならまだしも、サークル活動なんかで休んだことをいばって申告すんな。無視。

 そして、昨日の晩かえってメールを開けると先週テストをやった文学部の学生からメールがはいっている。

「試験日を今週と間違えていました。年末から年始にかけて海外旅行をしており盗難などにあって帰国が大幅におくれまして、日にちも間違えていたので今日までメールできませんでした。卒業がかかっていますので、なんとか救済を」

 試験期間くらい調べてから旅行いけ!

というような毎日ですが、みなさんいかがお過ごしですか。

さて、新聞をごらんになった方はご存じでしょうが、日本仏教界でもパンチの効いた事件がありました。

 富山県の真言宗高野山派の住職が、お寺の仏像ほか32点を売り飛ばして、生活費にあてていたのです。以下がそのニュースです。長いですががんばってよんでくらさい。最初が地方版のニュースで次がAsahi.comからです。

寺の仏像32点売る 元住職を横領容疑で追送検

 富山県警射水署は23日までに、住職だった寺の仏像3体を古美術商に売却したとして、業務上横領の疑いで指名手配中の同県高岡市蓮花寺、元住職、武田建昭容疑者(61)を逮捕した。
  調べでは、武田容疑者は平成4年から17年まで住職を務めていた同県射水市水戸田の密蔵寺で、13年9~10月に本尊の胎蔵界大日如来1体と烏天狗像1対 を県内の古美術商に計260万円で売却し代金を横領した疑い。大日如来は旧大門町(現射水市)の指定文化財で売却された3体はいずれも発見されていないと いう。
 14年に仏像がないことに気が付いた同寺の檀家(だんか)らが高野山真言宗の総本山に通報したが、武田容疑者は「修理に出している最中」などと弁解を続けた。17年4月に旧大門町教委などが密蔵寺に調査に入ったところ、武田容疑者は「生活苦で売った」と認めたという。同年5月に武田容疑者は住職を辞めさせられ、行方不明となった。
 同寺ではほかにも同町指定文化財の仏像1体とほかの仏像の一部がなくなっており、同署で余罪を追及する。

2007年1月18日(木)00:41

 自分が住職を務めていた富山県射水市の寺の仏像を勝手に売り飛ばしたとして、県警は17日、武田建昭容疑者(61)を業務上横領の疑いで富山地検高岡支部に追送検した。
 01年秋から04年春までに、地元の文化財だったことがある寺の本尊胎蔵界大日如来など計32点を、古美術商に次々と売り約400万円を横領した疑いがもたれている。
 容疑者は一昨年春に寺を離れた。子どもに会うため、逃亡先の東京から富山に戻った昨年10月、警察に逮捕された。「子どもが9人もいて、学費や食費にあてた」と話しているという。


 まず、大前提として、寺は公益法人であって誰のものでもない。あえていえば公のものである。住職はNPOの主催者と同じく「たまたまその地位にいる」人にすぎない。その公共のものであるお寺の財産を、こともあろうに、管理者である住職が自分の子供(しかも九人)を養うためにうっぱらったというのである。あきれ果てた話だわ。

 煩悩を克服することを目標とする仏教の教えにあって、僧侶は本来妻帯をするものではない。明治維新以後の近代化の中、住職は妻帯するようになり、寺を世襲でつぐことになった。この時点で日本仏教は他の仏教国からすでに相当ドン引きされている(世界宗教者会議なんかにいくと日本の僧侶は戒律まもっていないから、聖職者席ではなく信者席にいけといわれる。)。

 で、日本の坊さんの多くが戒律を守れないこと、修行もできないことはもうこうなっちゃったんだから仕方ないとしても、一般常識から考えても、お寺が公益法人であり、住職一家の生活が檀家や信者によってまかなわれていることを考えれば、僧侶の生活は質素であるべきであろう。九人も子供つくるなんて何考えとんじゃ(あ、それともこの住職隠れキリシタンなんで、産児制限をしなかったのかな。)。

 これだけでもじゅうぶんひどい話なのに、もっとひどいのが、檀家が住職の乱行に気づいて本山である高野山に報告したにもかかわらず、高野山はロクに調査もせず不問に付したことである。

 檀家が本山にまで訴えるなんて余程のことなのに、放置したのである。本山はこういう場合は檀家と住職の間にたって、両方の言い分を聞いて調停するもんだろう。

 宗派内自浄能力ゼロじゃん。

 結局、今たたかれている教育委員会がこの住職をおいつめたのだから、この市の教育委員会はエライ。

 こんなこと当たり前のことなんだけど、住職の評価は即その宗派なり仏教なりの評価につながる。質の悪い住職を放置すればそれはそのまま日本仏教の衰退を早めるだけ。てか一度どん底まで落ちれば、質の悪い住職から檀家が離れて淘汰されていくからその方がいいのかな。
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COMMENT

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eichan | URL | 2007/01/20(土) 20:08 [EDIT]
うちの本家は寺です。
そのニュースになってる寺のように、仏像・宝物系、全て売り渡したそうです。。
戦前のことなので、社会的問題にはならなかったようですが。

もし僧侶の妻帯を禁じてしまったら、僧侶志望の若者が減ってしまいますよ。
ただでさえ少子化なのに、志望者まで減ったら全国の田舎の寺は消滅するんじゃないですか。
そうしたら村・町コミュニティにおける寺の役割や歴史、文化も消滅するわけで・・・。
あ、衆道文化は復活しますね。

イシハマ | URL | 2007/01/20(土) 20:31 [EDIT]
>eichan
それで跡継ぎがなくなってしょうめつする寺はそれにまかせた方がいいと思う。
本当に人に必要とされるお寺は残る。
お墓はと心配する必要はありません。
少子化と一極集中で、墓を守るなんて思想は速やかになくなりつつありますから。

興瑞、 | URL | 2007/01/21(日) 16:48 [EDIT]
ご無沙汰しております!

私の知る限り、僧侶志望の道心ある若者はけっこういます。
それに反して、後継者不足という割りに、後継者を募集する寺院は聞いたことがありません。最初から親戚縁者以外は後継者の候補に入ってないんでしょうね。

イシハマ | URL | 2007/01/21(日) 20:52 [EDIT]
>興瑞さん
そうなんですよねー。住職の地位、公募制にしたら結構おうぼあると思いますよ。まともな人ももちろんのこと、食えない芸術家とか、カルトオタクのニートとかひきこもりとか(そりゃまずいだろ)。

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