白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2007/02/17(土)   CATEGORY: 未分類
ある一在家の涅槃会
 木曜日はお釈迦様が涅槃に入られたことを記念する涅槃会。

 涅槃とは「苦しみのなくなった状態」を意味するサンスクリット語ニルヴァーナにゾクのごとく漢字をあてた言葉。

 全国津々浦々のお寺で、涅槃図(大体すごく大判)をかかげて涅槃会を行う。この前いった増上寺も二月いっぱいは本堂に寺寶の涅槃図を飾っている。
 でだ。全国どの涅槃会が一番すごいかというと、やはり夜を徹して読経をする高野山の常樂会だろう。

 高野山で徹夜の常楽会
 夜を徹して釈迦(しゃか)の遺徳をしのぶ法会「常楽会」が14日夜から、入滅したとされる15日昼前にかけて、和歌山県高野町の総本山金剛峯寺で営まれた。
 14日午後11時、釈迦の臨終の様子を描いた仏涅槃(ねはん)図をかけた大広間に、山内の僧ら約100人が対座。釈迦の生涯を物語にした4部構成からなる「四座講式」を唱和した。15日午前には高野山高校の生徒約150人も加わり、約12時間に及ぶ法会を終えた。(共同)[2007年2月15日13時41分]


 早大仏青のメンバー破顔くんは去年この法要に参加させていただいたそうで、その長丁場と法悦はものすごかったという。
 一度行ってみたいと思いつつ、小さなオカメインコを抱える身、なかなか思うように動けないので、とりあえず涅槃のポーズで昼寝をする。

 涅槃のポーズ。

 それは、お釈迦様が涅槃に入られた時の姿で、北枕で右脇を下にして肘枕で横たわる姿。かつて日本では死者を北枕にしたのはその名残りである。
 世界中の仏教国にまつられる涅槃仏はこのまったりとした姿である。

 キリスト教徒は同じように宗祖の死の姿(十字架の上で槍につかれて死んだ姿)を奉じるが、尊敬する宗祖があんな横死した姿を常時意識するから、一部キリスト教徒の気は荒いのだと思う。

 仏教徒が穏やかなのは、宗祖のお釈迦様が天寿を全うして穏やかになくなられたということも大きいであろう。
 で、涅槃のポーズで昼寝をしていると、突如として

 「お前が涅槃してどーする。」

 という仏様の声がしたため(単なる夢ともいう)、手近なところで近所の名刹九品仏浄真寺にいく。

 もう三時となっていたので法要とかは終わっているだろうなと境内を散策していると、わたくしのぶろぐにでてくるオタクのS氏そっくりだがもっと善人顔のさわやかな若い僧が、上品堂の掃除をしていらした。

 私「あのー、お伺いしたいことがあるのですが。このお寺の屋根とか賽銭箱に葵の御紋がありますよね。徳川将軍家との係わりとかがあるのでしょうか。」

 さわやか僧「さあー、私の知る限りではとくにないと思います。これは増上寺の寺紋と同じなんですよ。昭和の初期このお寺は増上寺の東京別院だったんです。墓地には増上寺の座主のお墓もありますよ」

 私「今日は涅槃会をやったのでしょうか。」

 さわやか僧「開山堂に涅槃図がかかっていますよ。明日にははずします。」

といって、開山堂に案内してくれた。涅槃図はいつ書かれたのかは分からないというが、白ゾウがころげまわってお釈迦様の死を悲しんでいるのもプリティな色鮮やかな図であった。
 涅槃図の前で手を合わせて、仏教の興隆を祈願する。

 八月十六日には寺寶の虫干しをするためにまた拝観できるという。

 九品仏浄真寺といえば、かつて右翼団体ともめて、街宣車が寺の前で住職の女性関係とかそのほかもろもろを糾弾したあげく、そのあとお寺の警備員がなにものに射殺されて、全国に知られたトホホな過去をもつ。

 そんなこともあって一時期足が遠のいていたが、今日わたくしにいろいろ教えてくださった若い僧はさわやかで誠実そうで、そんなドロドロした過去をカンジさせない。

 開山堂からかえる間際、件の住職の姿がちらりと視界に入るが、なんか気むずかしそうな顔をしているので見なかったことにする。

 ああ、いい涅槃会だった。
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COMMENT

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天風 | URL | 2007/02/17(土) 11:36 [EDIT]
 ぞうに悲しまれるなんて お釈迦様ってすごいねー わたしのお父さんなんて 棺、ねこに爪とがれてたよー すごいでしょ!

天鹿 | URL | 2007/02/17(土) 11:55 [EDIT]
 たしか、お釈迦様はお腹こわしてねはんに入られたと思うけど、家のお父さんだって 全力でだっちょうだったのよー! すごいでしょ!

イシハマ | URL | 2007/02/17(土) 13:59 [EDIT]
笑っていいものかどうか迷いますなあ。
アメリカンジョークみたい。

破顔@富者室趣 | URL | 2007/02/17(土) 15:35 [EDIT]
高野山は参加というか聞いてただけでしたが、

イシハマ | URL | 2007/02/18(日) 15:34 [EDIT]
臨席していれば「参加」といってもいいんじゃないですかねえ。それに知ってるお経は唱和するでしょうから、ますます参加でいいと思います。
信心があってその場にいれば、参加ですよ。
ゼンゼン関係ないけど、このぶろぐのコメント数のひょうじおかしいね。

破顔@不捨室主 | URL | 2007/02/19(月) 10:07 [EDIT]
↑実家のパソコンから書き込んだら調子悪くて途中で切れてしまいました。ごめんなさい。

高野山は参加というか聞いてただけでしたが、すごかったですよ。昼の最後の一座の前に休憩タイムがあるのですが、聴聞者に朝ごはん(もちろん精進)の振る舞いがあってびっくりしました。簡素ですが美味しかったです。黒塗りのお膳で出てきます。高野山って太っ腹。

と書こうとしたのでしたm( __ __ )m





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