白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2007/03/16(金)   CATEGORY: 未分類
家康の陣羽織袈裟
仏青のOBの方と現幹事長の少年Hくんとともに、江戸名所図会にものっている駒込の古刹、光源寺(光源氏じゃないのよ)を訪問した。

 このお寺の先代のご住職が仏青の会長先生だったという。

 光源寺はもと神田にあったが、もうちょっとひろい土地をあげましょうと、ここに他三軒の寺とともにうつってきて、そのあとここに他の寺もあつまってきて寺町になったという。

 
 古民家を三つ組み合わせたという本坊は高級和風旅館ムードあふれ、すごいステキ。

 本堂の阿弥陀様は何と茶室の中におさめられている。昭和二十年の五月のアメリカの空爆で、例によって過去帳と本尊以外は灰燼に帰した。
 本尊をお祭りする場所がなく困っていると、もと旗本の檀家さんが、茶室をプレゼントしてくれたので、とりあえず茶室に阿弥陀様をお祭りしていたそうな。
 その後、あまりに評判がいいので、本堂を建てた際も、茶室はそのままでさや堂の形式で包み込んだという。

 それだけでも十分眼福であったが、私が、「将軍様~」とうなされると、ご住職、

「当寺には家康の陣羽織をしたてなおしたといわれる袈裟がありますよ」

という。聞けば家康が九州のキリシタンを仏教に改宗させるため、浄土宗の高僧、幡随意上人を九州に赴かせる際に、陣羽織を仕立て直した袈裟を賜ったという。

 袈裟とともにつたわる書はまごうことなき幡随意上人の真筆であるというので、袈裟、ホンモノ度たかし!、

目の色かえた私は「是非拝見させてくださいっ」。

ご住職、おもむろに席を立っておもむろに、もってきたのは、桐の箱とかでなくて、フツーのデパートとかでわたされる紙袋。

 それでも、ドキドキしながら袈裟をひろげる住職の手元を見つめると、美しい蜀江錦(裏地緋色)の袈裟が現れた。

 おお、これが陣羽織を仕立て直した袈裟か。

 って、ずいぶん大きいな。

 九条袈裟か。

 て、家康どんだけ大きな陣羽織きていたんだよ

 とどめが某研究者の鑑定結果でそこには「陣羽織にしては大きすぎます・・」と書かれていた(笑)。

  しかし、住職の奥方様もおっしゃられるように、実際に家康拝領の袈裟なものは存在して、それがある時期ぼろぼろになったので複製して伝えたとも考えられる。

 チベットでもよくやるのだが、信仰の対象として大事にされればされるほど、ぼろぼろになるのも早いので、そのコピーをつくっておみたま入れて遣い続ける。

 わかりやすいところでは、「ばあちゃんの原宿」巣鴨のとげ抜き地蔵尊とか。体がわるいとき、あそこの境内にある観音様の対応する体の箇所をこすると病が治るとの信仰から、病人・老人のたわしによっていくつもの観音尊がのっぺらぼーになってきた。

 私が昔こすっていた観音様も、今はうしろのお堂にはいっていて、今はピンチヒッターの観音様がこすられている。

 だから、逆に言うとこのお袈裟はありがたいものとしてしょっちゅう着られてきて、そのたびにかりにつくりなおしていたとしても原本の忠実なコピーであり

 なおかつその精神は

 家康公の陣羽織以外の何者でもないのである。

 

20070316183555.jpg

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COMMENT

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破顔@不捨室主 | URL | 2007/03/16(金) 21:12 [EDIT]
お袈裟まで拝見できたとはよかったですね^^
東哲合宿とかぶってしまってお参りできなかったのがお袈裟マニアとして残念です。
臨済宗と同じ形式のお袈裟だとしたら九条はかなり大きい横長の環付きのだと思いますが、昔の人は反物で買って仕立てを頼んで、余り布も手元においておくので、陣羽織のほどきプラス元の布地、もありえますね。まあ、そこまで陣羽織に拘る必要は無いわけですが。
東寺にも弘法大師以来のお袈裟がありますが、毎年の重儀には座主が着用するのでぼろぼろになり、歴代朝廷から贈られた第二第三のレプリカとともに伝わってるようです。

● 管理人のみ閲覧できます
| | 2007/03/16(金) 21:14 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
● 面白かったよ。
イシハマ | URL | 2007/03/16(金) 22:18 [EDIT]
ミスの指摘ありがとうございました。
早速直しました。

わたしも上人に虫偏はヘンだとおもっていて、写真を見直したら、たしかに巾偏でした・・・。

それと、とげぬき地蔵尊。いつもこすりながら、手に蓮の花もっているなんてなんか観音様みたいな地蔵さまだなあ、と思っていたけど、やっば観音様だったんですね。

勉強になります。


イシハマ | URL | 2007/03/18(日) 23:31 [EDIT]
>susumuセンセ
伊勢神宮も確かにそうですね。
この前チベットいった時ガンデン寺で、聖者ツォンカパの帽子と靴を頭で祝福してくれるというのがあって、あまりに綺麗なので、聞いてみると、「古いのは縫い込んである」といってました。
ちなみに、破顔くん、わっかありましたよ。あまりいいピントの写真じゃないけど、いっぱいとったので今度あったときおみせします。
● わぁい
破顔@不捨室主 | URL | 2007/03/19(月) 09:08 [EDIT]
たのしみにしてます。

そういえば京都の某本山に行ったとき、開山像の脇に「開山御袈裟」と書かれたダンボールの箱が置かれているのを見たことがあります。どこも大事にはしてるのでしょうけど、実際の扱いはそんなかんじですね。

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