白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2007/07/10(火)   CATEGORY: 未分類
英語で読まナイト、書かナイト
 また英語で苦しんでいる。
 とある研究書について英文で書評を書かねばならない。
 いやでいやで「しょうがない」(キューマ前防衛大臣)。
 
 まず、自分のオリジナリティをだせる論文と違い、書評は対象も決められており、好き放題もかけなくていまいちモティべーションがあがらない。

 さらに、英語で論文を書く場合は、「書きたいことがある」→「英作文」と二段階だが、英文書評だと、「英語の本を一冊読む」→「かく内容をきめる」→「英作文」と段階が一つ多くなって手間も三倍増。

 まるでヘレンケラーの三重苦。

 ウォーター!!!!(分かる人だけウケて下さい)

 しかし今回の書評対象は、専門書であり、専門家の数がすくない以上、やらねばならない。書評を書くのはオリジナルの論文執筆とともに、研究者の義務一つだ。
研究とは箇々の研究の積み重ね。たにんが研究書だしたら、それをそれ以前の研究との関係で位置づけねばならない。そもそも、それがないものは研究書とはみなされない。

 しかし、どうしたことだろうか。本を開いて一行も読むと眠くなる。朝起きて十分睡眠が足りている午前中でも眠くなる。
 下手な睡眠薬よりもこの本はきく。

 しかし、これではいつまでたっても読み終わらない。そこで、考えた。この本を読んで損にならない他の研究者と読書会をやろうと。彼は彼で別のところで和文で書評を書けばいい。

 そこで、とりあえず、この本を読んでムダのなさそうな研究者に電話をいれる。もうすぐ試験期間なので大丈夫かと思ったが、意外に多忙。25日以後しかあかないという。わたしの締め切りは七月いっぱいなのに、これはきつい。

 わたしがウダウダ窮状を訴えると、

 某研究者「自動読み取り(OCR)で英文読み取って、それを自動翻訳ソフトにかけたら、いやこれ30%くらい本気よ」

 30%って高いのか低いのか。どのように評価すべきか微妙な数値だが、とりあえずわたくしは日曜日にダンナと秋葉原にいき、OCRと自動翻訳ソフトと新しいスキャナーをかう。しめて30000円。

 で、機械をセッティングしてみたわけですよ(ダンナが)。で、翻訳してみたんですよ。

そしたらね。OCRは完ぺきでした。↓

 CHAPTER ONE

On June 28,1626, an alliance was sealed by sacrificing a white horse and a black ox on the banks of the Hun River in Liaodong.

でもね、自動翻訳ソフトがねー。これがねー、おばかさん。

みて。

「1章 征服の前夜のモンゴル人
1626年6月28日に、同盟は、遼東のフン川の銀行の白波および黒い雄牛を犠牲にすることにより密閉された。」

あってんの最初の一行だけじゃん。正しくは

「1626年6月28日に、遼東の渾河のほとりで、白馬と黒牛を犠牲に捧げて、同盟が結ばれた。」

bankは「銀行」でなくて、土手。sealは「密閉」でなく「調印」だよ。わたしはこんなダメ・ソフトにお金を払ったのか・・・・。

 しかも、OCRに時間がかかるから、自分で英文読んだ方が数段早い。30%発言した研究者に「責任をとれー」と電話したら

「だから70%は冗談だって」

 そうきたか。

 もうこうなっては仕方ない。自力で読むしかない。

問題は眠くなることだ。もティべーションをあげれば目が覚めるかも。

そこで、Introductionと参考文献とEpilogeと註をまずみる。
これであらかた、著者のスタンスとレベルが知れる。

日本語の研究が引用されていない。私の研究も二つ引かれているが、英文のもののみで関連する日本語の論文はまったくひかれていない。

 じつは東洋の研究において日本の研究レベルはごっつ高い。

その秘密はわれわれの言語、日本語にある。

 日本語はアルタイ語系。これで、同じ系列の満洲語・モンゴル語・トルコ語といった言語の習得がとってもラクになる。語順が一緒だからね。
 それで、小学校一年生から漢字を使うから、中国語を読解するのも比較的らく。成人になってから漢字を覚える西洋人はどうがんばっても我々に太刀打ちできない。
 さらに、われわれは中学校から英語をやらされる。
 これで、英語論文、すなわちヨーロッパの学問動向もこれでわかってしまう。

 最強。

 したがって、東洋哲学と東洋史に関する日本の研究は文字通り世界最高水準なのである。
 東洋を研究しようとする欧米人は、自分の専門とする東洋の言語はようやっと習得するが、日本語までは手が回らない。従って、進んだ日本の研究を結果として参照できず、日本人の研究者からはつめたい眼でみおろされることがままあるのである。

 この著者も思いきり日本語はできないようだ。ここから攻めよう。ついでだから、欧米・中国・日本の歴史論文のスタイルの違いもモデル化してみるか。

 あと彼が参照するべき資料を参照しない点を指摘しよう。
 こうして弱点をボディブローのようにせめ、日本の研究者の研究を示して

 日本の学界の学威を示すのだ~。

 とここまで考えたら、急に元気がでてきて、英文を読むのがはかどること。
 一行読んでは意識がなくなっていた一週間前がウソのよう。

 がんばれ、自分。

 いつまで続くかこの集中力。
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COMMENT

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13 | URL | 2007/07/11(水) 02:06 [EDIT]
お久しぶりです。

ウォーターって…(笑)
● 対象が難しい場合の批評
モモ@大東 | URL | 2007/07/11(水) 03:20 [EDIT]
4流ライターの私は、先生とは比較もつきませんが
やはり批評は苦しみます。毎日が修飾語との戦いです。
増してや先生は異国語との戦いも。生みの苦役?
ただ達成したらまたごろうちゃんを愛でるお時間が増やせるはず、お疲れ様です。
ところで目上の人に「頑張って」というのは
マナー違反らしいですね。大多数の人はこの事実を知らないので
仕事でバンバン使ってますが、この場合どうしたらいいのでしょう。

宰相 | URL | 2007/07/11(水) 04:42 [EDIT]
ああ、私に時間さえあればお手伝いできたのに。
どうぞ先生ご無理なさらず、頑張ってください。

ちなみに、ローマパパ様と共産主義との戦いの
本を英語で手に入れた
ので先生に持っていこうと
しましたが、やめたほうがよさそうですね(笑)

ばばば | URL | 2007/07/11(水) 20:21 [EDIT]
はじめまして(・∀・)
日本のカッチョイイところを世界に示して下せぇ。
がんがっておくれやす。

ヲーターwww
● ハハ
| URL | 2007/07/12(木) 18:24 [EDIT]
姫、絶好調ですね~v-218

イシハマ | URL | 2007/07/14(土) 22:58 [EDIT]
>13
分かっていただけて嬉しいです。

>モモさん
オカメインコのモモさんが無事成長をとげられているようで安心しました。楽しい育鳥ライフを!

>宰相くん
ローマ教皇が契機をつくられたあの一連の事件は本当に感動ものだった。社会主義政権が宗教を嫌うのも、勝てないからだな、唯物論は宗教に。

>ばばばさん
了解しました。日本の学者の職人芸を世界に知らしめてやります。

>★
ありがとうございます

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