白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2007/09/18(火)   CATEGORY: 未分類
ソウルチベット事情 in 2007
 2007年、『チベットを知るための50章』のハングル版が出版された。それを記念してソウルにわたった(ウソ。本当の渡航理由は前の記事参照)。

 ソウルでもっとも大きな本屋さんにつれていってもらうと、あった。

 一冊だけだけど(笑)。
20070918220455.jpg

 韓国人の友人の話によると、新聞広告もでていたという。

 しかし、オノレが編集した本とはいえ、オールハングルでは、むわったく読めないので内容が正しく飜訳されているか否かはわからない。翻訳者の腕を信じるしかない。

 ハングル版では、なぜか題名は『チベット ダライラマの国』とかに勝手に変えられているようである。

 次に、宗教書のコーナーにいくと、『チベット死者の書』『菩提道次第広論』『ミラレパ伝』などのチベットの定番モノの飜訳はあるようである。

 しかし、日本の書店ではかなりな書架面積を占める、ダライラマ14世の講演録がこちらではあまり目につかない〔ジルバン・グラスドルフ著の『ダライラマ伝』はあったけど〕。

 中国に対する遠慮からか、それとも単純に韓国人は日本人ほどダライラマ好きではないからか。

 そして、韓国で、チベットといえばはずせないのがハジョン美術館(HWAJEONG MUSEUM)。

 この美術館の主な所蔵品は『チベット仏教絵画集成』(臨川書店)という名で五巻にわたって出版されていることから、日本でもご存じの方は多いと思う。 (『チベット仏教絵画集成』の紹介ページhttp://www.rinsen.com/linkbooks/ISBN4-653-03639-X.htm)

 この五巻本を見ていただければわかるように、ハジョン美術館のコレクションは優品揃いである。

 それもそのはず、この美術館のコレクションは、製薬業で身を立てた、韓光鎬氏がその潤沢な資金で、東大名誉教授でオリエント博物館の館長だった故江上波夫氏のアドヴァイスをうけつつ買い集めたものなのである(図録の解説はご存じ田中公明先生)。

 現在美術館が入っている建物もその製薬会社の所有する建物を使い回したものだ。
 
 というような設立事情からハジョン美術館は、観光スポットからはやや離れた、ソウルの北部の会社や豪邸のならぶ地域にある。

 渋谷の住宅街にある松濤美術館に外人がいきつくのが大変なように、このハジョン美術館も日本人が自力で到達するのはまずムリ。

 渡航前、ソウルのどこにこの美術館にあるのか、ネットで調べようとしたが、うまくいかなかった。

TIBET MUSEUMで検索すると、景福宮の東にある「チベット美術館」のページがひっかかる。この建物は『地球の歩き方』の地図にものっているので勘違いする人も多いが、ハジョン美術館とはベツモノで、チベット雑貨のギャラリー。

 この美術館の学芸員の方によると、この美術館ごく最近(1999年)できて、その時Tibetan Museumで登録しようとした時には、すでに件のギャラリーが登録していて、仕方ないので、財団の名前を冠した館名にしたのだという。

 この名前で損してるよ。

 ハジョン美術館を訪れると学芸員の方が現在行われている展示を案内してくださる。

 人がいねえ。

 で、そのうえ説明、ハングルでよめねえ(でも内容解る。オタクだから。 笑)。

私「あのー、パネルなんですがね。日本語とはいいませんが、せめて英語はつけた方がいいんじゃないですかね。あと、ツーリストセンターとかにせめてパンフレット置くとかすると、欧米の観光客が喜んで来ますよ」

 私は今とても重要なことを言っているだが、いまいち学芸員の方に通じていないよう。

 どうもチベット美術が欧米でものすごく受けていることをこの人たち知らないよう。

 この前、JALの機内誌でニューヨークで最近一番おされな美術館ルービン美術館(Rubin Museum)が紹介されていた。

 ルービン美術館もここと同じチベットの美術館で、ここの美術館の顧問をやってる某先生にうかがったところ、この美術館と同じブローカーから美術品を購入しているとのこと。

 立派なコレクションなんだから、もっとアピールすりゃいいのに。
pic_exhibition8_1.gif

 「宝の持ち腐れ」「猫に小判」という日本のことわざが頭の中をリフレインするも、ニッカン友好のため沈黙する。
 

 というわけで、チベット好きなみなさん、ソウルにいったら是非ハジョン美術館へ。
 
 住所と公式ページをつないでおきますので、タクシーの運ちゃんに渡せばなんとかつくと思います。

 ソウルいったら是非チェック!
 でないと、つぶれるよ、マジで・・・・。

HWAJEONG MUSEUM

住所 大韓民国 ソウル特別市(Seoul) 鐘路区(Chong-nu-gu) 平倉洞(Pyong-Chang-dong)273-1

公式ホムペ http://www.hjmuseum.org/eng_museum/main.asp
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COMMENT

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chalag | URL | 2007/09/19(水) 01:44 [EDIT]
はじめまして。
いつも楽しく読まさせてもらってます!
ハジョン美術館、よさそうですね。。。HPも見ました。
タンカをあんな風にアップで見れるなんておもしろいし、勉強にもなります。
HPを紹介してくれはって(つぶれるともったいないですしね!)ありがとうございました。
● びっくりしました。
じゃしらも | URL | 2007/09/19(水) 12:58 [EDIT]
HP見ました。
こってますねー。
HPでこれだけがんばっているのだから、ぜひ展示の解説も英語でしていただきたいですね。
こんなふうにズームして見られるHPはじめて見ました。
おもしろかったです。
● 韓国のチベ系事情
かるま | URL | 2007/09/19(水) 16:03 [EDIT]
日本人みたいにダライラマ好きじゃない、っていうのは多分その通りで、国の運命そのものに義憤を感じる、っていう人が多く、free tibetなムーブメントシーンは熱いです、絶対数は少ないけど。
話していると、「他の国」に占領された歴史の体温がまだまだホットに残ってるから、みたいな話になって、気まずいです。
日本やアメリカほど「家族」の関係が崩壊してないので、癒しがほしいとか、変な宗教にはまるとか、そういう人は特殊だ、とも言ってましたよ。
● これは行かねば
lunta | URL | 2007/09/19(水) 16:50 [EDIT]
不勉強でこの美術館のことは知りませんでした。良いところをご紹介いただき、ありがとうございます。
HPにこれだけ力が入っているのだからもっとPRにも努めればいいのにねえ。キリスト教の強い国で仏教はやはり控えめすぎるのでしょうか。

この夏は私もラダックで曼陀羅めぐりをしてきました。よろしければブログご覧ください。

イシハマ | URL | 2007/09/20(木) 09:54 [EDIT]
>chalagさん
>じゃしらもさん
でも現地では、展示室にだーれもいないんですよ。営業努力をすればよくなると思うんですけど、個人の美術館ってやっぱはじめた人の情熱を受け継ぐ人がいないときついですね。

>かるまさん
そうですね、韓国の人はチベット問題を自分たちの過去と重ね合わせて共感している人多い。でも、変な宗教にはまる人がいない、つてうけど、キリスト教系の変な宗派にはまっている人はいそうな・・・・。

>lungtaさん
拝見しました。lungtaさんが在学中、学園祭でザンスカールとかでとったモノクロ写真の展覧会してたの思い出しました。あの頃は軍のトラックにヒッチとかしてましたよね。なつかしい。
● lunta 違い・・・
lunta | URL | 2007/09/20(木) 12:41 [EDIT]
残念ながら私は早稲田には入れず、先生の教えを受けるには早く生まれすぎました。
でも同じ様なところに行きたがる、同じようなセンスの人間が世の中にいるのですね。心強いです。
● げ
イシハマ | URL | 2007/09/20(木) 15:57 [EDIT]
すみません、間違ってました?
チベット名のHNなのでそうそう複数いないと思ったのですが。
すみません。

あいる | URL | 2008/10/04(土) 23:09 [EDIT]
初めまして。
こちらで知ってずっと気になっていたファジョン博物館に
先日やっと行ってきました。
貧乏なのでタクシー代をけちってバスで(笑)博物館の
真ん前が停留所だったので分かりやすかったです。
 本当ぉに人がいなくて、自分1人貸し切りでぐるぐるぐるぐる
館内廻って見てきましたが、あー日本ゴの解説が欲しいーと
切に思いました。

しらゆき | URL | 2008/10/05(日) 20:28 [EDIT]
>あいるさん
バスでいらっしゃったとは大変でしたね。わたしはハングルまったく読めないので、尊敬です。あの美術館本当にもったいないですよね。もっとツーリストオフィスとかで紹介すればいいのに。

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