白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2007/09/25(火)   CATEGORY: 未分類
ミャンマーの坊さんの底力!
ミャンマーの柳生一族」であつかったミャンマーがここ数日えらいことになっている。

 坊さんが〔燃料費二倍値上げにきれて〕デモに立ち上がったのである。

 日本とちがってミャンマーでは僧侶が〔きちんと戒律まもっていて〕社会的に尊敬されているため、市民は僧侶をまもるため弾よけになるため、必ずやたちあがるだろう。

かつて、チベットの市民がダライラマの離宮をまもるために集まったように。

外道な軍事政権も、ミャンマー人である以上僧侶に発砲することはそうそうできまい。


ベルリンの壁がくずれた1989年、ミャンマーの社会主義政権は実はあぶなかった。

 建国の父、アウンサン将軍の一人娘、アウンサンスーチー氏が、さっそうとイギリスより帰国して、民主化をもとめる学生たちの側にたったからだ。

 この政権の危機に対して、ローカリズムの権化と化した軍事政権は、彼女を、「旧宗主国のイギリス人と結婚した売国奴」とさげすみ、アウンサン将軍の娘であることを国民に意識させないようにした。

 しかし、双子座の★の元に生まれたスーチーさんは弁が立ち、かつ、びっじーん、だったもんだから、国民の人気は高く、翌年の総選挙では彼女の率いる政党は圧勝した。

 そしたら、軍事政権、あつかましいことに「治安回復」を口実に、戒厳令をしいて、議会を招集せず、ひらたくいうと選挙の結果をなかったことにしちゃおー、というサイテーの行動にでた。

 スーチーさんはそれ以来、ずっと自宅軟禁状態にあり(ときたま解除されたが、彼女に圧倒的に人気があることが確認されると再び軟禁に戻されるの繰り返し)、息子二人の成長を見ることも、夫(チベット学者Michael Aris ちなみに、わたしはこの人とソバ食べたことがある 笑)の死にもたちあうことはできなかった。

 軍事政権にとって、スーチー氏を野放しにすることは、中国政府がダライラマの帰国を認めることと同様、評判の悪い自分たち政府の崩壊につながることをよく知っているのだ。

 ダライラマ猊下を含むノーベル平和賞の受賞者14人でつくるノーベル平和賞会議はなんどもスーチーさんの解放をミャンマー政府に訴えてきたが、無視されてきた。

 以下はダライラマ14世が2005年6月8日のスーチーさんの誕生日におくった公開書翰である。

拝啓 アウンサンスーチー様、

私たちのように海外にいる者や、ビルマ国内のあなたの同志たちと、あなたとの連絡はあまりに長いこと途絶えたままになっているように感じられます。あなたの心身の健康と幸せへの懸念は募るばかりです。あなたはまた、ご家族や多くのご友人方からの愛に満ちた言葉や励ましのメッセージも、これもまた長いこと一切受け取っておられないのではないでしょうか。だからこそ私は、あなたの 60 歳の誕生日というこの機会を通じて、お祝いの言葉を述べさせていただくと共に、あなた自身の健康と長寿を願うのです。そしてまた、あなたがビルマの人々に向ける、心からの厚い好意が成就されるように祈りを捧げるのです。

おわかりのこととは思いますが、私はチベット人として、あなたが現在直面しておられる厳しい事態に特別な共感を覚えています。チベットとビルマの人々は、過去一貫して隣人であり続けるだけでなく、安寧と慈悲を説く仏陀の教えに従うものとして、数々の価値と願いを共有してもいます。また皮肉なことに、ここ数十年来、私たち両国の人々は共に、自然に正当な形で自由を求め、その実現の機会を探っていますが、こうした取り組みは力づくで押さえ込まれ続けています。
私が深く尊敬するのは、こうした不当な抑圧に直面しながら、非暴力的な手段に忠実であり、受動的な抵抗を用い、対話と妥協と交渉を通じた解決を求めるようとするあなたの決意です。しかし、私たち2人には痛いほどわかっていることですが、こうした物事への取り組み方が実を結ぶには、争いの当事者が話し合おうと互いに身を乗り出さなければなりません。したがって、 私はこの場を借りて 、ビルマ政府に対して、今すぐあなたの軟禁を解くよう、またビルマのあらゆる人々の最終的な利益のために、ただちにあなたとあなたが属する政党との対話を再開するよう訴えます。

今が多難な時期であることに間違いはありません。しかし決して希望を失っても、諦めてもいけません。私自身の、また多くの人々のあなたへの思いは、つねに、ビルマというひっそりとした大地(訳注:アウンサンスーチー氏の詩 "In the Quiet Land" を踏まえていると思われる)で隔離されているあなたと共にあるのです。私は確信を持って次のように言うことができます。このような心からの支援の気持ちが、たとえ直接あなたのもとに届かないとしても、あなたは、ここにこめられた思いを通じて、力と恵みを受け取られるのですそして最終的には真理と自由、正義が勝利するのです

祈りと厚情を込めて 敬具
(訳、箱田 徹)
(ダライ・ラマ法王の署名)


 わたしは社会主義であろうが、資本主義であろうが、イスラームであろうが、キリスト教であろうが、人々がそれをのぞんでおり、それがそれを信じる人々を本当の意味で幸せにできているのなら、どれが政権とってもかまわないと思う。

 しかし、ミャンマーの僧侶たちが殺される危険を賭しても怒ってたちあがったのだから、この政権、よほど国民にものぞまれていないのだろう。
 
 ミャンマーは仏教国であることもあり、このデモの行く末は他人事とは思えない。今の政権が無血でおれてくれるといいんだけど。

 国際社会のできることは、ジャーナリストを投入して、軍政が僧侶の足の指先でも踏まないように監視することだろう。

 坊さん! がんばれ! 
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COMMENT

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● 心配です…
Chancellor | URL | 2007/09/25(火) 20:32 [EDIT]
心配なのは「事態が悪化すれば鎮圧する」と柳生一族が息巻いていることです。なんせ連中には天安門の中共の影響がモロですからね。
またその後のことを考えると聖職者が反体制の当事者というのはなかなか難しいと思います。本当は国民とNLDが一斉に立ち上がり、それを坊さんが仲介するくらいが、歴史的に見ても成功しやすいのではと思います。
● 「ビルマ情報ネットワーク」より
セン | URL | 2007/09/25(火) 21:40 [EDIT]
ビルマ情報ネットワークHPに次々と新しい情報がUPされています。
http://www.burmainfo.org/index.html

全ビルマ青年僧侶連盟(ABYMU――ビルマの仏教青年会?)議長である、アシン・ケマサラ師から日本へ向けたメッセージは以下の通りです。

「日本国内のすべての僧侶と皆さんへのお願い」
http://www.burmainfo.org/religion/abymu200709.html

(以下)

 日本に住むすべての僧侶と、信仰心の厚い在家信者の皆さんに対し、以下の通り緊急のお願いを申し上げたい。

 ビルマ国内情勢についてはインターネットやマスコミなどを通じて多くの情報が流れているところですが、よりよく理解していただくためにいくつか補足をさせていただきます。

 ビルマ軍事政権は、1988年の民主化運動の後、国内に民主主義を実現するという約束を反故にし、軍事独裁政治を続けています。軍政と、僧侶や学生、ビルマ国民との争いは絶えることはありません。
 法を無視する独裁政権により、今のビルマは、政治的に不安定で、内戦を抱え、経済発展が遅滞し、生活水準は低く、医療や保健、教育は劣悪な状況に陥っています。
 3百万人を超える人々が隣国に逃れざるをえない状況が存在しています。
 民主主義を求めて声を上げた人々の多くが投獄されています。

 こうした抑圧的な状況下で、ビルマ国内の学生と国民の間で、軍政に反対する動きが2007年8月第1週から始まっています。
 それまで教学に励んでいた多くの僧侶たちが、人々の苦しい生活を理解し、支持を表明して、抗議行動に参加しています。
 ビルマ全土には約40万の僧侶がいます。したがって僧侶の運動は全国に波及しています。

 2007年9月5日、ビルマ中部のパコック市内で僧侶たちが平和的な行進を行っていたときのことです。デモを解散させようとしたビルマ国軍は、投げ縄を使って僧侶たちを捕まえ、街灯に縛りつけて殴りつけ、逮捕連行し、強制的に還俗させました。8人の僧侶が未だに釈放されていません。
 政府によるこうした非道な行いに対して僧侶は謝罪を求めました。また同時に、逮捕された僧侶をすべて釈放すること、物価高騰への対策を講じること、対話によって政治問題を解決することも求め、回答期限を9月17日としました。

 軍事政権の独裁的な指導者たちはこの要求に応じることも歩み寄ることもなかったため、ビルマ全土の僧侶は9月18日に、教えに基づく覆鉢(鉢伏せ行、パッタムニックッジャナカンマ)を行いました。そして全国の街頭を行進して、抗議の意志を示しています。

 ビルマの僧侶による今回の宗教的抗議行動は仏陀の教えに基づくものです。アングッタラニカーヤ(増支部)の3の254頁とヴィナヤ、チューラヴァッガ(律、小品)に記されているとおり、8つの理由のいずれかに該当するとき、僧侶は覆鉢を行うことが許されています。今回はそのうち6つに該当しています。

【訳注】仏典上の該当箇所によれば、「覆鉢(鉢伏せ行、パッタムニックッジャナカンマ)」の要件とは以下の8つの行為である。これのいずれかに該当することを為した在家に対しては、覆鉢をなすことが許されている。またこの覆鉢を解く為には、本人が過失を認め懺悔し、仏陀がそれを過失として認め、受け入れ、作法に則って覆鉢を解くことが記されている(参考、『南伝大蔵経』第4巻、律、小品、190頁6行目~194頁9行目。大蔵出版、昭和15年)。

(1) 僧侶たちへの布施を妨げる
(2) 僧侶たちの福利を損なう
(3) 僧侶たちの住処を荒廃させる
(4) 虚偽の中傷によって僧侶たちに汚名を着せる
(5) 僧侶たちの和合を乱す(破和合僧)
(6) 仏陀を誹謗する
(7) 仏法を誹謗する
(8) 僧団(サンガ)を誹謗する

 釈尊は私たちに次のように説いています。もしこうした抗議の話を聴く、もしくは知ったなら、それがどんなに離れた地域のことであっても、あるいは法臘の差に関わらず、また大乗か上座かを問わず、僧侶たちは皆、仏教を護るためにこの行動に加わるべきである、と。したがって覆鉢行は広く世界的に行われています。

 以上の理由から、私は日本に住む僧侶、尼僧、在家信者の皆さんに対し、ビルマの僧侶たちが現在取り組んでいる行動に注目され、共に実践してくださることを強く求めるものです。

僧侶
アシン・ケマサラ
全ビルマ青年僧侶連盟(ABYMU)
議長
2007年9月18日


(以上)

BurmaInfoメーリングリスト(誰でも受信できる)には、現在のビルマ情勢についてのダライラマ法王からのメッセージが紹介されています。こちらもご紹介いたしましょう。

(以下)

ダライ・ラマ法王

メッセージ

私はビルマ国内で最近起きている民主主義を求める平和的な運動に対し、
支援と連帯を表明する。私は自由と民主主義を求めるこうした人々の訴えを
全面的に支持するとともに、この場を借りて、全世界の自由を愛する人々に
対し、この非暴力の運動を支援するよう訴えたい。さらに私は、ビルマで
民主主義と自由を求めている多数の仏教僧に対し、心からの感謝と賞賛を
送りたい。

私は一人の仏教僧として、仏教を信仰する軍事政権のメンバーに対し、
慈しみと非暴力の精神に基づく仏法に従って行動するよう、重ねて呼びかける。

私はこの平和的な運動が成功することを、また私と同じくノーベル平和賞
受賞者のアウンサンスーチー氏が早く釈放されることを祈る。

(署名)

日付:2007年9月23日


(以上)

さらに:
「ビルマ各地で僧侶がデモ 国内の抗議行動は新段階へ」(記事、写真、動画が多数掲載のページ)
http://www.burmainfo.org/politics/88GSG_200708.html
● 関係ないかもしれませんが…
じゃしらも | URL | 2007/09/27(木) 00:54 [EDIT]
先生が書かれたダライ・ラマ猊下のメッセージを読んで、私はミャンマーのこの事件とは関係ないことを考えてしまいました。
今、私はチベットのはしっこに住んでいますが、猊下の思いが届いているチベット人がどれだけいるだろうか、と。
たしかに、ここではチベット人の自由は完全なものではありません。彼らは自由を求めています。でも、嫌なことがあったら、酒飲んでぐちってばかり…という人もたくさんいます。ここではどうしようもないからそうするのかもしれません。でも、初めから諦めて、なかなか努力をしないように見えるのは私だけでしょうか。
こういうと「日本人にはわからないんだ」と言われるのですが、私としてはつい「まず努力してみようよ!」と言いたくなるのです…。
私はチベットが好きです。チベット人も好きです。協力したい気持ちはありますが、彼らのために何をしたらいいのかわかりません。

うまく言えませんが、
理想と現実がかけ離れている気がします。

ミャンマーのお坊さんの思いが届くことを祈ります。

イシハマ | URL | 2007/09/27(木) 13:08 [EDIT]
>chanceくん
心配は26日になって現実のものに・・・。いいかげんあの軍事政権なんとかなってほしいもんですわ。

>センくん
この内容面白い。軍資政権はデモに参加した坊さんを破戒僧と位置づけていることにたいする、戒律にのっとった反論ですね。ビルマでは独立運動にも仏教が関わっているし、仏教を修行したりする環境が破壊されるから、たちあがる、という仏教思想の範囲内で行動しているところが、なまぐさくなくていい。

>じゃしらもさん
これは外部からあれこれいう問題ではないと思います。圧倒的な中国のプレゼンスの前で無力感を感じることをまわりはとやかくいうことはできないでしょう。現実問題として中国は対話のテーブルについてくれる相手ではないので、彼らの賞味期限がきれる時をまつしかないのがつらいところ。
● 十年後は…
鳴子屋 | URL | 2007/09/28(金) 11:31 [EDIT]
こんにちは。
とうとう軍事政権、一線越えてしまいましたね。

親軍政派の市民に、前線で盾と棒持たせて鎮圧にあたらせているのがまた空恐ろしい。
この先ミャンマーは…というか地球人はどこへいくんでしょう。
お坊さんたちが戦っている相手がいたるとこにいるような。

イシハマ | URL | 2007/09/28(金) 11:35 [EDIT]
>親軍政派の市民に棒と楯
 これで民兵みたいなものがでてきたら、もう無政府状態ですね。逆に言えばそこまでいけば、国連が介入できるらしいです。ただし、介入したからどうなるもんでもないんですが。今までの例をみても・・・。

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