白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2007/09/30(日)   CATEGORY: 未分類
緋色の河
ミャンマー(ビルマ)の軍事政権がついに僧侶に手を出した。
丸腰の平和的なデモに発砲し、何千人もの僧侶を刑務所に入れた。
そのうえ、日本人のジャーナリストがビデオを手にしていたことから射殺された。

サイッテーである。

「国民が思ったことをそのままいったり、あるがままを報道されたら、危なくなるから、国民を殺す、ジャーナリストを殺す」ってある意味すごいな。

しかも、ビデオ映像を報道されるのがイヤでジャーナリストを射殺し、その射殺シーンをまたしっかりビデオにとられて、さらにドツボにはまるのだから、みっともないことこの上ない。

 あ、同じような事件が昨日あったな。十五才の中学生が盗みに入った先でみつかって、目撃者を「もう殺すしかない」と刺したあの事件、あれなみ。

 盗みと殺人では、殺人の方が罪が重い。罪の軽重も、何が守るべきもので、何が捨てるべきものか、そのような判断もまったくできていないミャンマー政府なのである。

しかし、このようなあきれた国家は悲しいことに世界中に大小とりまぜて存在する。

 その種の国は一様に「我が国は多種多様な民族・宗教があるので、"強権的な政府"がなければまとまらない。もしわれわれが秩序を維持していなければ、国は混乱に陥り、デモで死ぬより遙かに多くの国民が死ぬだろう。」

この論理がいかに自己保身的な醜い詭弁かは誰でもわかると思う。

 昔秦の始皇帝という中国をはじめて統一した王がいた。この人、ものすごく猜疑心が強くて民を規則でがんじがらめにして、それを破るとものすごく重い刑を科した。

 人々は苦しんだので、当然、歴史上、彼は暴君と評価されきた時間の方が長い。ところが、前世紀の中頃、中国に社会主義政権が誕生したら、いってん彼は英雄と評価されるようになった。
 やっていることが同じだから、批判できないのである。

 あの広大な中国大陸は軍事的な力でなければ、治めることはできない、「権力は銃口によって造られる」(by 毛沢東)なのである。

 で、2002年だかに、ジェットリー主演の『HERO』(キムタクは関係ない)という映画が作られたが、これは秦の始皇帝(即位前なので秦王)をねらう三人の暗殺者の物語である。

 みてない人のためにネタバレをさけつつ、ネタバレさせると、この三人のうち一番腕の立つジェットリーが、秦の始皇帝を確実に殺せる技をもっていたので、他の二人(いずれもお尋ね者)がみずからを犠牲にしてその手柄によってジェットリーを始皇帝に謁見させる。

 ジェットリーは秦の始皇帝を殺せる距離にまで近づけたが、結局彼は始皇帝を殺さない。

それは始皇帝を一目みて独裁者の孤独を見抜き「この広大な中国で七国の争いをとめることのできるのは始皇帝だけである。始皇帝を殺せばもっと多くの人が死ぬ」と判断したからだそうな。
 
 このなんだかなー、のラストはむろん評判悪かった。

 秦の始皇帝を大陸の役者がやり、始皇帝をねらった刺客が香港俳優なところも、意味深であった。

 娯楽産業がすべて政府の宣伝の手段たるべし、という毛沢東の『文芸講話』を思わず思いだした一作であった。

 というわけで、中国政府は秦の始皇帝、おおっと、ミャンマーの軍事政権を今回も応援するのかと思うと気が重い。

業務連絡
僧侶が生活のためにやってはならない五つのこと

1.えらそうにみせること
2.自己宣伝すること
3.吉凶禍福を告げることで人を集めること
4.自分を偉いと錯覚させること
5.自分がもっている施主や供物などをならべて信頼させ、あらたな施主や供物を得ようとすること
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COMMENT

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● ミャンマーの悲劇
モモ@大東 | URL | 2007/10/01(月) 11:13 [EDIT]
僧侶5人の殺害、ジャーナリストへの攻撃、
自らの首を絞めるような行いですね。
僧侶がやってはならない5つの行いは
普段から実践しなくてはならないようなことばかりで、
頭が下がります。意外と気づかず、
やってしまっていることばかりなので。
迷走するミャンマー、どうなるんでしょう。気になります。

イシハマ | URL | 2007/10/03(水) 16:35 [EDIT]
この僧侶が生活のためにやってはならないこと、って、カルチャーの生徒さんへの業務連絡なのですが、モモさんもおっしゃるように、何か俗人にも通じますよね。今問題なっている円天とか、芸能人とかつかって宣伝していたのとは(5)ですよね。ミャンマー問題はやっぱ経済封鎖がきくと思うのですが(アパルトヘイトはやっぱけいざい封鎖で倒れたし)、中国と露西亜がねー。

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