白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2006/03/01(水)   CATEGORY: 未分類
恐るべし、チベット高僧の千里眼
ここ数日、チベットの14世紀の聖者の伝記の研究を行っている。といってもまだ研究までいっておらず、予備作業のような段階である。

 具体的な作業手順はというと、彼のもっとも古い伝記三つを和訳し、それらに記されている彼の事績をエピソードごとに箇条書きにわけ、いつ、どこで、何をしたか、というデータとともにリストアップしていく。これだけで、結構な項目数となる。

 そして、さらにそのデータをもとに、彼の著作のコロフォンから読み取れる情報を対照させて、それらの著作が彼の人生のどのあたりでかかれたものなのかを比定していく。

 簡単に聞こえるだろうが、彼の著作は196点もあり、さらに一つの著作が134の小品にわかれるなど、実際の点数はもっと多く、コロフォンをとりだすのだけでも大変な作業である。

 本日、やっとエピソードの梗概リストがほぼできあがり、さらには196点の著作のコロフォンの抜きとりもおわった。これから、データをつきあわせて、彼の人生のいずこかに、これらの著作をはめこんでいく作業がはじまる。

 すべての事績に年月日が入っているわけではなく(それどころか、ほとんどの干支不明の、春、夏、秋、冬の季節表示のみ)、また、著作のコロフォンにしてもほとんどの著作には年はかかれておらず、よくて著作された場所が分かるのみなので、伝記とコロフォン情報が合致する著作の数は限られて来るであろう。
 
 労多くして功少なし。

 しかし、まあ、このようなお堅い研究の部分はいざしらず、和訳に関しては仏教興隆の一助になるとは思う(和訳がひどすぎて罰があたるという畏れもあるが)。

 この伝記の翻訳をはじめてより、なんどか不明な点をチベットの高僧にお伺いする機会があった。とある高僧の方に二度目に質問にあがった時、その方はこの聖者のタンカ(仏画)を私に下さった。そして、「しっかりかんばるように」とおっしゃられた。

 タンカ自体は台湾の工場で大量生産されたものであるものの、その高僧自らが法要でおみたま入れを行ってくださっていたので、ある意味唯一無二のタンカである。

 去年の五月にそのタンカを頂戴して、しばらくそのタンカは箱入りのまま置かれていた。しかし、これじゃいかん、とある時そのタンカを壁にかけた。すると、二~三日は聖者伝の和訳に気合いが入ったが、しばらくすると日常の仕事や他の研究に紛れて中断してしまった。

 そして去年の晩秋くらいであったか。ダンナと二人で「●×伝をちゃんとやらなきゃね~」と話していたら、隣の部屋でぱさっという音がした。おそるおそる見に行くと、その高僧から頂戴したタンカが壁からおっこって床におちているでわないか。

 ぞーっとした。

 高僧が遠くチベットから千里眼で「分かっているなら、早くやれ」とおっしゃっているような気がした。

 今度は落ちないように、壁にガンガン釘をうちつけたことは言うまでもない。

 チベットの神様・仏様、ラマ様、

 今日の時点で、三つの伝記の和訳は〔まだ完全ではありませんが〕ざっとは終わりつつありますです。著作の解析もこれからですが、準備は整っております。

 〔できる範囲内で〕努力しておりますし、一生懸命やっておりますので、

 どうかもうしばらくのご猶予を御願い申し上げます。
[ TB*0 | CO*2 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する

くしゃみ@PHS | URL | 2006/03/02(木) 00:00 [EDIT]
ああ~、良くありますよねそういうことって…(汗)。当方、最近では、某お芝居の前売り券を買う為の抽選応募葉書を書いていたらペンが壊れちゃいまして…果たして抽選ははずれました(^^;。(←俗なエピソードと並べてしまってすみませんm(__)m。)
タンカを頂いた時の話(オカメインコの森の巻頭言)はテキストをPCに保存しております。胸の中がほわぁっと温かくなる情景だと思いました。

P.S. 福田先生に「お誕生日おめでとうございます」とお伝え頂けますか。いちファン…未満の(爆)、いち「憧れている者」から、と(苦笑)。
● 福田より"ありがとうございます"とのことです
石濱裕美子 | URL | 2006/03/02(木) 10:57 [EDIT]
>くしゃみさん
いろいろ大変な中、お気遣いありがとうございます。
福田も喜んでおりました。
本人は年をとるのがイヤで昨日は一日暗かったです(笑)。
和訳もはやくしあげたいのですが、やはり何百年も昔の文章なので細かい点がつまりません。とにかくがんばっております。

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 白雪姫と七人の小坊主達. all rights reserved. ページの先頭へ