白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2007/11/07(水)   CATEGORY: 未分類
専門家受難の時代
最近どうしてかポカが多い。

三年生のガイダンスの日を助手にまで聞いて6日と確認したのに、確認したカレンダーがなぜか十二月のカレンダーだったので、「六日、あ、木曜日だな。」と、脳みそが木曜日と記憶したので、すっぽかしてもうた。

 このカレンダーたしか数日前、うちのダンナがめくったものだ。やつは、NovemberとDecemberの綴りの違いもわからんのか。大学の先生のくせして(カレンダーは舶来おとりよせオカメインコカレンダー)。

 仕方ないので、必修授業で全員あつまるところであやまって日を変更してもらうことにする。

 いい加減自分がいやになっていたきたので、せめて土曜日の東急カルチャーの授業準備だけでも、今からやっておこうととりかかると、今日、生徒さんの一人からメールをいただいて、それに対して今週おあいできるのを楽しみにしています、と書いたら、

「先生今週は授業ありません」

え、でも手帳に書いてある。「東急BE」って。

確認してみたら、やはり今週は授業がない。

このようなナゾのメモが残されることとなった背景には確かこんなことがあった。

本来予定されていた講義は17日だったのだが、その日が九州で行われる伯父の法事と九大のモンゴル学会と翌日がこれまた九大の内陸アジア史学会だったので、日を変更してもらったのだが、その最初の候補日が10日でそれを確定するまえに手帳に書き込んだのがそもそもの間違いだったもよう(実際の変更日はもっとあと)。

予定があるはずの日をないと思い、
予定がないはずの日をあると思う。

仏教では
あるものをないというゴビュウを、損減
ないものをあるというゴビュウを、増益という。

つまり、わたくしのスケジュール管理能力は損減と増益まみれということ。

こんなことではだめだああああああ、というわけで、
京都のダンナに泣き言をいうべく、電話をかける。

確か勉強会しているとかいっていたが、こっちの法が重要である。気にしないこととする。

迷惑そうに電話口にでたダンナに、

「で、増益と損減だったのよ~」とグチると

「今調度テクストで、増益と損減の議論を読んでて、頭悩ましていたとこ」

 「あっそう」

何か気がそげた。

話変わって、沖縄戦の集団自決において国がかかわっていたかをめぐる問題で、今日こんなニュースが流れた。

「専門家に話しを聞く」

これまで聞いてなかったんかい! いや、ひどい話だね。教科書を政争の具にするなよ。最初から客観的な史実にのっとって教科書は記されていたのでないのかい。

いまごろになって専門家に聞くってことは、それまでは「自分の主張」を史実だといっていたわけだ。

困った人たちだよ・・・・。

一般にいえることだが世の中の「常識」といわれものの大半は、なんとなーく、みんなそう思っているだけで、その根拠は薄弱。

 私がたとえばチベット関係の新聞記事やテレビ番組なんかみると、オイオイオイと思うことは数おおい(昔よりはましだけどね)。

 専門でない仏教ですら、非常に著名な人が書いていたり、発言していたりするものの中には、明らかに間違いを認めることもできる。

 しかし、これが公器にのって流れてしまうと、原典をしらない、あるいは知識のない人々はこれをもとに「常識」「知識」形成していく。
専門家一人が「ちがってるよー」と叫ぼうとも、公器にのった謬説はおひれをつけて、一人でおよぎだし、しまいには、大魚となって大海をうねりだす。

 専門家が、がんばんないからだ、というご批判もあろうが、
大学では、その原典をよんだり、積み重ねの必要な古典的な学問をやっている専門家をどんどんへらし、てっとりばやく客のとれる、しかしてそれをやったからといってだからどーした、みたいな学問ばかりを大事にする。

 わたしなんてねえ。みんな、チベット仏教の専門家と思っているけれど、ちがうんだよ。本当はね、歴史家なんだよ。チベット語と満洲語とモンゴル語と漢語つかって歴史文献よむのが本業なんだよ。でもね本業の方で一般から仕事くることってあんまないんだよね。

 もっと専門家を大事にしようよ。

 評論家やコメンテーターや新聞社の解説員って、結局は「常識」の範囲内で発言するしかない人たちで、それが、視聴者に影響を与えて、また、それがコメンテーターの発言に影響・・・って、こんな循環不毛じゃない?


原典がよめて、オリジナルの情報を手に入れることのできて、研究対象に一日を費やしているものこそが、本来その対象にコメントできる立場にあるものなのである。あ、もっとも、研究対象から金もらって、その金もらった人のいいような研究するような学者はブーね。

その点、チベットなんて、こっちがお金だすことはあっても、向こうがくれることなんて絶対ないもんね。

なにせ、国ないから(いっててむなしい)。
 
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COMMENT

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● 取り繕う男
モモ@大東 | URL | 2007/11/07(水) 20:22 [EDIT]
>評論家やコメンテーターや新聞社の解説員って、結局は「常識」の範囲内で発言するしかない人たちで、それが、視聴者に影響を与えて、また、それがコメンテーターの発言に影響・・・って、こんな循環不毛じゃない?

また、こういう評論を鵜呑みにしていかにも自分で考えたよーに
エラソーに声高に喋るのは男って冷めますよね。
● 秋→冬
鳴子屋 | URL | 2007/11/08(木) 12:23 [EDIT]
 ポカは、私も周囲も身に覚えがありまして。

季節の変わり目とか師走が近づいている影響ではなかろうかと勝手に言ってます。野生なら冬眠への準備中のような感覚でしょうか(笑)。

 報道関係の方々は、各分野の先端に人脈あるのかと想像してましたが、案外そうでもないのですね。

イシハマ | URL | 2007/11/11(日) 14:58 [EDIT]
>いかにも自分で考えたよーに
まあ、誰しもそういうところありますよ。100%ピュアでオリジナルな意見なんて、ほとんどの人はもっていないでしょう。

>野生なら冬眠への準備中
そうかもしれません。知り合いに、日照時間が短くなるのがいけない、という説をいう人もいました。冬は寝て過ごすのが正解なのかもしれません。
● 管理人のみ閲覧できます
| | 2007/11/16(金) 10:45 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

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