白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
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DATE: 2007/12/18(火)   CATEGORY: 未分類
ジョン・レノンを殺した男
 ベトナム戦争で混迷する世界に向けて、普遍的な平和のメッセージを送り続けていたジョンレノンは、1980年たった一人の狂気の人間が発っした銃弾でこの世を去った。

 その死を世界中が悲しんだ。
 
 そのジョン・レノンを殺害した犯人が、銃撃するまでの最後の三日間を題材にした映画が先週土曜日に封切られた。

 この殺人犯、驚いたことにまだ生きてて(たとえ死刑にならなくとも刑務所でリンチ死しているかと思ったよ)、「ジョンが生きていたら、ボクが生き続けるのを望むと思う」とか言っているという。

 オマエだけはそれゆーな。

 とだれしもツッコミをいれたくなるよな発言である(事実ジョンの妻オノ・ヨーコは激怒した。おおこわ)。

 やりたい放題やっておいて「神は無限の愛である。だから、だから自分は神に許されているのだ」みたいな犯罪者の自己陶酔である。神様もジョンレノンも、勝手にそんなこといわれてもメイワクだと思うよ。


 この犯人、こんな映画までつくっているのだから、よほど人に自分をわかってもらいたいらしい。自己愛が強いのがよくわかる。でも、この映画であんたのことを知っても、あなたを好きになる人はいないと思うよ。

 話変わって、日本でも佐賀のスポーツクラブで若い綺麗な女性と善き父善き夫である男性を散弾銃で撃ち殺した男がいた。

 世間は「犯人が自殺したので動機は不明」とかいっているけど、人生の最後に、自分が手に入れられなかったものすべてを道連れにして死のうとした狂った行動であることは明らか。

 殺人犯が往々にして子供や若い女性をねらい、老い先短い老人とかをねらわないのは、犯罪者が自分の醜さの対極にあるものを、本能的に求めるからである。
 
 ジョンレノン殺害犯もジョンレノンの熱狂的なファンであった。つまり、この佐賀の殺人犯とジョンレノン殺害犯は同じタイプの殺人犯である。
 
 まともな思考回路をもつ普通の人なら、好きな人・尊敬する人ができれば「その人の笑顔がみたい」「幸せになる姿がみたい」と思い、必要とあらば自分を犠牲にしてもその好きな人の幸せを思うものである。

 しかし、犯罪をおかしてしまうよな人は、たぶんどっか(特にノーミソ)おかしいんだろうなー。大体において彼らは己のダメさ加減を客観的に省察する能力に乏しく、なおかつ、「他者は自分の欲望につくすべき」という考えを根底にもち、「自分は~したい。これ以外のことは考えられない。なのに、親が、子が、友人が、彼女が~してくれない」というじつに自利的・利己的な思考回路をもっている。だから、他者を手にかけることに躊躇しない。
 
 煩悩が服きて歩いているよな状態である。

 そもそもこのような考え方をしているから、孤独で仕事も恋愛もうまくいかないのに、彼らは決して自分に問題があるとは思わず、自分の不幸はすべて他人のせいにする。

 だから、彼らが一人称でかたる「ボクはこうせざるをえなかったの。」なんて犯罪の動機など、聞くだけ時間の無駄。一人で独房の壁に向かっていうならまだしも、いばって映画になんかにすな。

 公器にのせるのならもっとまともな思考回路の人間の話にしてくれ。というところで、おすすめが今話題の本である田村裕の『ホームレス中学生』。

 十歳で母親がガン死し、リストラされた父親が蒸発し、13才で公園くらしとなった作者の体験談。こんな過酷な人生送っているのに、この作者明るいんだ。

 詳しくは読んでみれば解るけど、最後になくなった母親へのメッセージがあって、そこにはこう書いてあった(記憶に基づくためかなりいい加減)。

 「いつか誰かがボクをみて、ボクではなく、〔ボクを育てた〕お母さんをほめてくれるような、そんな人間になりたいと思います」

 そして、後書きにはこれまでにセワになった数々の関係者への謝辞がつらねられていた。

 およよよよ(泣)。

 よく犯罪者が罪を軽くしてもらおうと、法廷で「悲惨な家庭環境」「貧困」「いじめ」などをもちだすが、彼のようにそれら全部を経験しても、他者を思う気持ちがなくならない人がいることを考えると、やはり犯罪者とは煩悩のコントロールのできない「業の深い人」なのだと思う。
 
 ジョンレノン殺害犯の映画なんてみても、犯罪者予備軍ふやすだけ。だけど、こういう本は、読む人の心の底になにげに「見返りを求めない無償の愛」の種をうえつけてくれるような気がする。

 さわやかな読後感をお約束します(といいつつ、実はちょっと立ち読みしただけだけで全部読んでない)。
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| | 2007/12/19(水) 02:08 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
● 鬱病は文明病
イシハマ | URL | 2007/12/19(水) 09:54 [EDIT]
わたしも「若い女性」ではなくなったので、限りなく通り魔の被害から安全圏に入っておりますです。
先生のおっしゃる通りです。
衣食足りて鬱病が蔓延しているのが先進国。
ちゃんちゃらおかしい「ボクちゃんな理由」で人を殺すのも先進国です。途上国は鬱病とかいっていられないんでしょうね。そんなこといつてたら今日を生き延びられないから・・・。

鳴子屋 | URL | 2007/12/19(水) 10:55 [EDIT]
今度の裁判員制度で、もし同じような事件を担当することになったら、感情が先行してしまいそうです。相手がパラノイアと分かっても人を裁くのは…気が重くなります。
● 裁判員制度
イシハマ | URL | 2007/12/19(水) 13:15 [EDIT]
>鳴子屋さん
仏教では、他人を死刑に処する場合は、自分も地獄におちる覚悟がある場合のみ可らしいです。
報復とか、自分のもやもやをはらしたいがために、陪審になって死刑を宣告するような場合はむろん、だめらしい゛てす。
なので、自分地獄におちる覚悟はあまりないので、もし重大事件の裁判員のおしらせがきたら、宗教上の理由とあげてカンベンしてもらおうと思っています。

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