白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2008/01/12(土)   CATEGORY: 未分類
Iゼミの一番長い日
木曜日は卒論の提出日。

新年最初の授業だというのに、ゼミにはAジくんとSフジくんとタケちゃんとK子ちゃんとT田ちゃんとRなちゃんしかきていない。

私から書類をもらわなければ卒論が提出できないというのに、他の連中はどうしているんだろう。

不動心で授業をはじめると、Aジ君のケータイに次々とメールが入る。

Aジくん「先生ちょっといいですか」

私「なに?」

Aシくん「O津が印刷機がバグったってパニくってます」

私「あれだけいったのに、なぜこんなにせっぱ詰まってまだ終わってないのよ!」

Aジくん「シマリョーとケンゾーも現在執筆中だそうです」

私「締め切り明日の夕方よ。製本間に合うの? もうほっときなさい。ここにこない人のために授業を中断することはない。ところで、ケンゾーのメアドってfresh kenzoだけど、あのフレッシュって何なんだろうね」

Aジくん「freshにはたしかエロい、って意味があったような。ケンゾーは22号館にいるのでここに呼びましょうか」

私「辞書引いてみたら、freshって腐りかけたもののにおいってあるけど、こっちじゃない。」

しばらくしてケンゾーがやってくる。

Aジくん「あと何文字?」

ケンゾー「あと2万字かな。徹夜すれば何とか終わると思う」(22号館のパソコン室24時間オープン)

Aジくん「文字数かせぐには、引用と飜訳だよ。」

私「いやしくも私の目の前で、内容無視して量を増やすような話をするなあ!!」

Aジくん「この期に及んで、内容どうするなんてアドヴァイスしてたら提出できませんよ」

負けずに授業を再開する。

Aジくん「げっ、マジかよ。みんな将来軽く考えすぎだよ」

私「今度は何?」

AジくんのケータイにはTミーからのメール

「今、病院。卒論、オワた。」
その後もAジくんはケータイに入るメールに反応しつつ、時折電話を掛けて「Lifeにかけこんで三十分閉店をのばしてもらうようにかけあえ」とか、指令をおくりつづけている。

 授業のあと、ケンゾーは20号館のパソコン室にもどる。
 
 Aジくん「ケンゾー、文字詰めもわかってないみたいなんで、20号館にいきます」

 私「あなたがそこまでする必要はないでしょ。当人の問題よ。卒論の形式そのほかはすべて文書で通達されているんだから」

 Aジくん「でも、このままほっといたら留年になりますよ。」

 私「それはケンゾー自身の行為の結果なのだから仕方ない。あなたは人に世話やきすぎる。だからまわりが依存症になるのよ。
 獅子は千尋の谷に子供を落としてはい上がった者のみ育てるのよ!」

 ちなみに、この話を帰ってダンナにしたら、「あるきめられた期日までに卒論仕上げることのどこが、千尋の谷なんだ。」ともっともなコメントをだされた。

 Aジくんは、卒論の打ち上げをするつもりだったのに、金曜日の締め切り日ぎりぎりの提出が三人もいたため、とてもそんな雰囲気にならずタイヘンごりっぷく。

 Aジくん「オレ、バックパッカーですよ。オレだって計画性ないのに、このオレがあきれるんだから、もういい加減つかれました」

 私「だーかーらー、まとまらないものをまとめようとするから疲れるのよ。わたしはもうね、このゼミ放牧くらいの気持ちでいるの。次の牧地に移動する際、二~三頭馬がいなくなっても、まっいっかー、みたいな。もう卒業旅行もやめたら?」

 Aジくん「センセーは志が低すぎます! 行事は絶対にやります。たとえ国内一泊旅行でもいい、絶対行きます」

 私「どうしてそう行事にこだわるわけ?」

 Aジくん「十年たったら思い出は美化されます。だから、行ったという事実が大切なんです! 行くことに意義があるんです!」

 私「・・・・・・」
 
 
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COMMENT

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鳴子屋 | URL | 2008/01/13(日) 00:28 [EDIT]
放牧(笑)、スケールでかいです。
ゼミの方々、多士済々とお見受けしました(^_^;)
● うははははは
モモ@大東 | URL | 2008/01/13(日) 02:57 [EDIT]
卒論の準備というのも大変ですね。
放牧という言葉にも大うけしました。
ただ、「99匹の羊よりも迷える1匹の子羊を探せ」という
キリスト教の教えには思い切り反しますね(笑)

茂一 | URL | 2008/01/13(日) 10:05 [EDIT]
む~ん。
学生さん達はどうなるのでしょうか?
他人事ながらハラハラします。

あくび母 | URL | 2008/01/13(日) 17:43 [EDIT]
Aじさんみたいな人が政治家になったらいいのに・・・なんて期待してしまいました Aじさん居なくなったあとのゼミの学生さんは不幸ですね

イシハマ | URL | 2008/01/13(日) 20:29 [EDIT]
>鳴子屋さん
多士済々といえば聞こえはいいけれど・・・(汗)。

>モモさん
わたしはあのキリストの教えは、一匹の羊を探しているうちに、99匹の羊が迷うやんけ、と思ってしまう。

>茂一さん
ご心配ありがとうございます。若干一名を除いては(笑)、無事提出できました。

>あくび母さん
そうですね。教師がしっかりしないとだめですね。しかし、最近の学生はもうわたくしの想像を遙かにこえたところにまでいってしまっていて・・・
● 目からウロコ
じゃしらも | URL | 2008/01/13(日) 21:09 [EDIT]
なるほど!

「まとまらないものをまとめようとするから疲れるのよ。わたしはもうね、このゼミ放牧くらいの気持ちでいるの。次の牧地に移動する際、二~三頭馬がいなくなっても、まっいっかー、みたいな。」

私も次の学期からそういう気持ちで行きます。
この1年半学生に振り回されっぱなしで、何度病院へ行ったことか…。
私の学生はチベット人なので、放牧ぐらいの気持ちがちょうどいいかもしれません。

それにしても、Aジくんよくがんばっていますね。
そんな学生がいなくなると先生も寂しいですね~。
● 放牧・・・。
ふな | URL | 2008/01/13(日) 22:21 [EDIT]
すばらしいですね。
われわれの代(03年卒業)なんて
リーダーいなかったがために夏合宿さえしませんでしたからね。
卒業した今に至っては
半数以上が消息不明ですからね(笑)
さすがロストジェネレーション

イシハマ | URL | 2008/01/16(水) 14:39 [EDIT]
>じゃしらもさん
がんばりすぎてお体をこわさないようにしてください。日本人ほどきっちりかっちりした民族は珍しいですから、モンゴル人・チベット人はゆるく接した方がいいですよ~。

>ふなぴょんさん
たしかにふなぴょんさんの代は就職がきつい時代でしたよね。今の学生たちが次々と内定を決めていくのをみると、本当に前の世代の学生さんたちがかわいそうに・・・

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