『聖ツォンカパ伝』やっと公刊
『聖ツォンカパ伝』がやっと公刊した。
ネットで購入される方は、このページからどうぞ。オンライン本屋さんがずらっとならんでまーす 笑。(→ここクリック)。
ツォンカパ(1357-1419)はダライラマが属する宗派ゲルク派の開祖で、彼の生き方は今もチベットの僧侶の手本であり、彼の著作は僧院の学習や教育に用いられている。ま、とにかくその歴史的影響力が限りなく大きい。
本書にはツォンカパの五つの伝記が収録されている。
まず、ツォンカパ自らが生涯を韻文によんだ『わたしの目指したことは素晴らしい』 次が、ツォンカパの直弟子ケドゥプジェが書いた歴史的な伝記『信仰入門』
同じくケドゥプジェの手になるツォンカパの神秘体験を記した『秘密の伝記』
ツォンカパの身辺にはべって数々の不思議を目にしたジャムペルギャムツォによる、別伝が収録されている。
これら四伝は、いずれもツォンカパの在世中に記されたもので、聖書でいったら福音書みたいな伝記である。
そして、最後に、ツォンカパの人生を描いた十五枚の絵伝を総天然色で収録。もちろん図内に番号がふられていて解説がついてますので、絵解きもできる。
さらに、冒頭には二年ほどまえ、風の旅行社さんが「チベットで学習ツァーを」とおっしゃってくださった時、調子にのって催行した「ツォンカパの聖跡ツァー」でとったウルカやガーワトンなどの聖跡の写真も掲載。
関連する地名をひくための中央チベットの地図もつけたし、索引もつけたし、出す前に見直しもしたし(今まではしてなかったのかよ)、私にしては、ホントまじめにやった。
まっこと、ロ〜ング・エンド・ワインディング、ロードであった。
でも、手間暇かけただけあって、絵本のようにキレイな仕上がり。
ぜひ手にとってみてください。

ツォンカパの哲学はこの半世紀、ダライラマ14世の口を通じて世界中に知られることとなった。人種・国境をこえて評価されるその普遍的な哲学が、どのような生き方をした聖者から生まれたものかがこの本によって分かる。
そして、彼の登場によって、チベットがいかに劇的に変わったか、これについて述べる部分は本当に面白い。
ツォンカパが登場する以前のチベットの仏教界は、密教修行を重視するものは、哲学の研究をおろそかにし、哲学を学ぶものは、実修をおろそかにしていた。しかし、ツォンカパは哲学を学んで後、密教修行に入るという道筋をつけ仏教界の紊乱を鎮めた。
また、数ある仏教思想も中観帰謬論証派の解釈のもとに解釈し、様々な思想を体系化するにいたった。そしてこのツォンカパの哲学と修行カリキュラムにより、チベット僧院の巨大化がはじまったのである。
現在、チベット僧院でディベートが重視されているのも、ツォンカパが論理学を重視したことによる。
『聖ツォンカパ伝』がやっと公刊の運びになり、いろいろな意味でほっとした。
数年前、ギュメ寺のロサンガワン先生が来日された折、私がツォンカパ伝を翻訳しているのをご存じの先生は、ツォンカパとその二大弟子の仏画を念をこめて下賜し、「しっかりがんばりなさい」とのお言葉も賜った。こう言われた瞬間に、この翻訳作業は一学者の手慰みから、チベット仏教を日本に伝えよ、とのチベットの高僧の勅命になってしまい、あら困った。
それでも生来の怠癖故、ある時期まったく翻訳が進まない時期があった。そんなある日、ダンナと「そういえばツォンカパ伝、最近まったく進んでないねえ〜」などとのどかに話していると、隣の部屋で
ぱさっ
という音がした。二人ともその音を聞いて凍り付いたよ。
それでも確かめに行くと、ロサンガワン先生からいただいたツォンカパの絵が壁からはずれて落ちてましたよ。床に。
その場で二度と落ちないように、ぐりぐり止めなおしたことは言うまでもない。
そういうわけで、もちろんいろいろ至らない点は残っていると思うが、最低の勤めは果たすことができたような気がして心底ほっとした。
にしてもこれは私一人では可能ではありませんでした。最後になりましたが、ここに至るまで力になって下さったすべての方に、この場をかりて厚く御礼申し上げます(近々お送りできると思います)。
ありがとうございました。
ネットで購入される方は、このページからどうぞ。オンライン本屋さんがずらっとならんでまーす 笑。(→ここクリック)。
ツォンカパ(1357-1419)はダライラマが属する宗派ゲルク派の開祖で、彼の生き方は今もチベットの僧侶の手本であり、彼の著作は僧院の学習や教育に用いられている。ま、とにかくその歴史的影響力が限りなく大きい。
本書にはツォンカパの五つの伝記が収録されている。
まず、ツォンカパ自らが生涯を韻文によんだ『わたしの目指したことは素晴らしい』 次が、ツォンカパの直弟子ケドゥプジェが書いた歴史的な伝記『信仰入門』
同じくケドゥプジェの手になるツォンカパの神秘体験を記した『秘密の伝記』
ツォンカパの身辺にはべって数々の不思議を目にしたジャムペルギャムツォによる、別伝が収録されている。
これら四伝は、いずれもツォンカパの在世中に記されたもので、聖書でいったら福音書みたいな伝記である。
そして、最後に、ツォンカパの人生を描いた十五枚の絵伝を総天然色で収録。もちろん図内に番号がふられていて解説がついてますので、絵解きもできる。
さらに、冒頭には二年ほどまえ、風の旅行社さんが「チベットで学習ツァーを」とおっしゃってくださった時、調子にのって催行した「ツォンカパの聖跡ツァー」でとったウルカやガーワトンなどの聖跡の写真も掲載。
関連する地名をひくための中央チベットの地図もつけたし、索引もつけたし、出す前に見直しもしたし(今まではしてなかったのかよ)、私にしては、ホントまじめにやった。
まっこと、ロ〜ング・エンド・ワインディング、ロードであった。
でも、手間暇かけただけあって、絵本のようにキレイな仕上がり。
ぜひ手にとってみてください。

ツォンカパの哲学はこの半世紀、ダライラマ14世の口を通じて世界中に知られることとなった。人種・国境をこえて評価されるその普遍的な哲学が、どのような生き方をした聖者から生まれたものかがこの本によって分かる。
そして、彼の登場によって、チベットがいかに劇的に変わったか、これについて述べる部分は本当に面白い。
ツォンカパが登場する以前のチベットの仏教界は、密教修行を重視するものは、哲学の研究をおろそかにし、哲学を学ぶものは、実修をおろそかにしていた。しかし、ツォンカパは哲学を学んで後、密教修行に入るという道筋をつけ仏教界の紊乱を鎮めた。
また、数ある仏教思想も中観帰謬論証派の解釈のもとに解釈し、様々な思想を体系化するにいたった。そしてこのツォンカパの哲学と修行カリキュラムにより、チベット僧院の巨大化がはじまったのである。
現在、チベット僧院でディベートが重視されているのも、ツォンカパが論理学を重視したことによる。
『聖ツォンカパ伝』がやっと公刊の運びになり、いろいろな意味でほっとした。
数年前、ギュメ寺のロサンガワン先生が来日された折、私がツォンカパ伝を翻訳しているのをご存じの先生は、ツォンカパとその二大弟子の仏画を念をこめて下賜し、「しっかりがんばりなさい」とのお言葉も賜った。こう言われた瞬間に、この翻訳作業は一学者の手慰みから、チベット仏教を日本に伝えよ、とのチベットの高僧の勅命になってしまい、あら困った。
それでも生来の怠癖故、ある時期まったく翻訳が進まない時期があった。そんなある日、ダンナと「そういえばツォンカパ伝、最近まったく進んでないねえ〜」などとのどかに話していると、隣の部屋で
ぱさっ
という音がした。二人ともその音を聞いて凍り付いたよ。
それでも確かめに行くと、ロサンガワン先生からいただいたツォンカパの絵が壁からはずれて落ちてましたよ。床に。
その場で二度と落ちないように、ぐりぐり止めなおしたことは言うまでもない。
そういうわけで、もちろんいろいろ至らない点は残っていると思うが、最低の勤めは果たすことができたような気がして心底ほっとした。
にしてもこれは私一人では可能ではありませんでした。最後になりましたが、ここに至るまで力になって下さったすべての方に、この場をかりて厚く御礼申し上げます(近々お送りできると思います)。
ありがとうございました。
COMMENT
● 管理人のみ閲覧できます
| | 2008/03/04(火) 01:56 [EDIT]
| | 2008/03/04(火) 01:56 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
● 聖ツォンカパ伝
あるく | URL | 2008/03/04(火) 11:36 [EDIT]
あるく | URL | 2008/03/04(火) 11:36 [EDIT]
大東出版に問い合わせたら、本屋に注文してくれとのこと。本屋は遠いのでアマゾンで検索したら、まだ取り扱いなし。
1週間ほどしたら取り扱いが始まるらしいので、それから注文します。楽しみは、後に取っておいたほうがよいかもしれませんね。
今からワクワクしてます。
1週間ほどしたら取り扱いが始まるらしいので、それから注文します。楽しみは、後に取っておいたほうがよいかもしれませんね。
今からワクワクしてます。
●
モモ@大東 | URL | 2008/03/07(金) 11:59 [EDIT]
モモ@大東 | URL | 2008/03/07(金) 11:59 [EDIT]
刊行おめでとうございます。
今私のパソコンのメールボックスは使用不可能なので、
本屋に直接取り寄せてもらうつもりです。
先日、ものすごく久しぶりにビールを飲んだら
メチャメチャ酔いが回ってしまい、知らないうちに
顔に傷をつけてしまいました。跡が残らないといいんですけど。
もう二度と酒は飲みません。
今私のパソコンのメールボックスは使用不可能なので、
本屋に直接取り寄せてもらうつもりです。
先日、ものすごく久しぶりにビールを飲んだら
メチャメチャ酔いが回ってしまい、知らないうちに
顔に傷をつけてしまいました。跡が残らないといいんですけど。
もう二度と酒は飲みません。
●
イシハマ | URL | 2008/03/07(金) 16:38 [EDIT]
イシハマ | URL | 2008/03/07(金) 16:38 [EDIT]
>れいかさん
一年間、受講してくださってありがとうございました。その上、本についても過分なおほめのお言葉ありがとうございます。ハデな外見゛てすが、渋い内容です。お手元においていただけると嬉しいです。
>あるくさん
アマゾンは、取り扱ってくれるかくれないかは、アマゾン次第なのだそうです。送料がかからない近所の書店があると一番なのですが。すいません、お手数おかけして。
>モモさん
この季節、持病が悪化する人が多いです。私も三月入ってから、頭痛とけだるさで気がつくと一日ぼーっと過ごしていることも・・・。
ムリしない程度に体を動かして、ヘンな方向に行かないようにがんばってください。
一年間、受講してくださってありがとうございました。その上、本についても過分なおほめのお言葉ありがとうございます。ハデな外見゛てすが、渋い内容です。お手元においていただけると嬉しいです。
>あるくさん
アマゾンは、取り扱ってくれるかくれないかは、アマゾン次第なのだそうです。送料がかからない近所の書店があると一番なのですが。すいません、お手数おかけして。
>モモさん
この季節、持病が悪化する人が多いです。私も三月入ってから、頭痛とけだるさで気がつくと一日ぼーっと過ごしていることも・・・。
ムリしない程度に体を動かして、ヘンな方向に行かないようにがんばってください。
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