白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2008/10/05(日)   CATEGORY: 未分類
『ダライ・ラマのビジネス入門』
世の中はリーマンショックだの、「終わりの始まりか」など騒いでいるが、そもそも、

諸行無常の世の中に永遠に右肩上がりなんて続くわけないし、
バブルがはじけないように小バブルな対策をとるというやり方で破綻がふせげると思っていた経済界もどうかと思うし、

いまさらそれが起きたからといって、騒ぐ意味がわからん。


 ギャンブル依存症の生活破綻者が大阪の個室DVDカフェに火を付けて関係ない人15人も死なせたけど、アメリカの金融界がやっていたことはまったく同じだよ。

 返せない人に住宅ローン貸しまくればいずれ破綻する。こんなギャンブル資本主義やっているから、破綻した時に、まじめにやっている企業まで連鎖倒産して一般人が失職して首つりがでる。

 なんで皆はあのおっちゃんのことをケーベツするのに、金融界や経済学者を軽蔑しないんだろう。

 やってることはまったく同じなのに
 事があまりに大きいとかえって本質が見えなくなるのかな。

 折しも、マガジンハウスさんから『ダライラマのビジネス入門』をご恵送いただいた。
あざとい題名だけど、普段、仏教とかに縁遠いビジネスマンとかがダライラマ本を手にとる契機になるのかもしれないから、アリということにしよう。

 この本はダライラマ法王が、経済コンサルタントのムイゼンバークという人と対話しながら作り上げているものである。ムイゼンバークのいうことはゴチックになっていて、ダライラマ法王の発言は普通字体で区別してある。

 従って、ゴチック部分だけ読むとただの企業ガバナンス本だが、普通字体の方を読むと当然のことながら、いつもの猊下である。

 で、

 アダム・スミスやそのほかの経済学者は、富の創出にこだわりましたが、富の分配に関しては何も考えを述べていません。
 その一方でカール・マルクスはこれと反対に富の分配だけに興味を持ち、富の創出には感心がなかったのです。
 富の正しい創出と正しい分配は、そのどちらも非常に大切だとわたしは考えます。

 いやー、猊下、まったくその通りでございます。社会主義はビンボーで破綻したし、資本主義は格差で破綻しそうなんだから、真理はこの二つの中間にありますよねえ。
 で、仏様の教えに従えば、 以下の問いに対して、〔〕内の答えができるようになると説く。

 合法的に富を得ましたか(はい)
 あなたの富はあなただけを幸せにしましたか (いいえ、他の人も幸せにしました)
 あなたは他人と富を分け合いましたか(はい)
 あなたはその富を用いて善いことをしましたか(はい)
 ※この場合の良い行いとは、人を幸せにしたり、人の苦しみを減らしたりする行為のことです。
 あなたは自分の富に執着していますか(いいえ)
 あなたは富の持つ危険性に気づいていますか(はい)
 あなたは「心の自由につながる洞察力」を持っていますか(はい)
 「心の自由につながる洞察力」とは、自分の力ではどうすることもできない理由で富は増えたり減ったりすることを理解している、ということです。・・・富に心をとらわれすぎてしまうと、心の自由を失い、すべてに気をもむことになります。

 というわけで、お金は自分のためではなく、人を幸せにするために稼ぎなさい、お金がなくなったからといって動揺することはありませんよ、諸行は無常なんですから、てな真理をお説きになっているわけです。

 そいえば、前にロサン・ガワン先生から毘沙門天の灌頂を授かったことがあるけど、これはお金をひきよせる尊格だけど、この毘沙門天の力は自分のためではなく、人のために使いなさい、とおっしゃっておられた。
 
 真理であるな。

 この前なくなった、ポールニューマンは自分ブランドのドレッシングをうって、その売上金500億円をみなチャリティに寄附していた。彼は「持てるものの義務」をきちんと果たしていた。

 だから、世間に愛され、その死をみなが悼んだ。

 では、ホリエモンは? 三笠フーズの社長は?  
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COMMENT

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コンク | URL | 2008/10/06(月) 00:38 [EDIT]
まったくもって「はい」と言えるように心がけますです。

アメリカでは寄付とチャリティーはお金持ちのステータスという考え方があるようですが
日本では税金という形で義務として徴収されてしまうと思います。
よって中流意識が芽生え大々的な寄付までたどり着けない人が多いような。

理由はどうあれ寄付しない、自分だけの為に使う人はいるでしょうが。
世界中なんとも救い難いことになっているような気がします。

なけなしの1000円の寄付でもいいですか?

ゆず | URL | 2008/10/06(月) 01:04 [EDIT]
新聞の記事で読んだ話ですが、最近日本で問題になっている食品に関する問題や企業の不祥事等は、日本人の信仰心と深く関わっているそうです。曰くアメリカの1$札の裏のプロビデンスの目(ピラミッドの上の目)は神が全てを見通す目=不正などが無いよう経済界を監視しているという意味らしいです。アメリカで食や企業に関する不祥事をあまり聞かないのは、国民の半数が教会に通うキリスト教徒だというのも理由の一つだという事。よく考えたら、日本でも一昔前は「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる」「悪い事をしたら地獄に墜ちる」という事をよく子供の時に聞きました。恐ろしい事件や企業の不祥事、食の安全の問題も日本人の信仰心の無さの現れじゃないでしょうか。ちなみに、ある調査によると信仰を持つと答える日本人はたったの2~3割だそうです。アメリカの学校では聖書の授業があるのだから、日本の学校でも仏教を教えてもいいと思うのですが...。

カルマ♪♪ | URL | 2008/10/06(月) 14:10 [EDIT]
>コンクさん
いいんじゃないの?ぼくは、赤い羽根と盲導犬の募金箱をお見かけした時は、必ず、500円入れてますよ。

>ゆずさん
残念ながら、日本でそれをやると、一部の日本人が、(キリスト系信者)学校に猛烈な、クレーム入れられます。
実際に、近所のお浄土宗のお寺の住職に、道徳の時間と称して、なんか、説法ではなく、礼儀作法や公共施設のマナーについてのお話だったのですが、どこぞの、小学校でやったのですが、・・・・。
猛烈な、クレームが、きたそうです。

それよりも、公立高校の生徒の電車や駅でのマナー、なんとかならないかなぁ。
酷い時は、入口付近で、車座に座り、煙草をぷかぷか。
明らかに、自己チュウだよねぇ。(こわくて、注意できない。)
この手のクレームも、よく聞きますが、いっこうによくなりませんねぇ。
夢がないのがわるいのか?夢がもてなさすぎですね。
いっそのこと、公立の高校生といわず、15になったら、大学検定試験受けたい奴募って、やらせればいいのに。
実際、子供の通う学校で、2年前に、ひとり、高2の夏に大検受けて、今某所産業大の大学生してます。
夢は、努力した分、必ず、かなうとおもいます。
● もしお金持ちになったら
モモ@大東 | URL | 2008/10/07(火) 12:51 [EDIT]
死後の葬式は一切無用、
その分アマゾンの森林伐採を止める運動と
愛鳥団体に寄付するようにと相方に頼んであります。
死後に大切な費用をかけるよりも
生きている間にしてもらった方が大きいから。
そして死後、まったくの見返りも欲も持たず天に登りたいから。 
あとは天寿を全うするよりも、わが愛息子モモさんに100年生きる
インコになって欲しい。

ちーぱく | URL | 2008/10/09(木) 12:52 [EDIT]
チベット初級生のちーぱくです。ここでは永遠に一年生かもしれませんが・・・)
久しぶりにおじゃましたら、ほんのおすそ分けとは言え、猊下のすばらしい教えをいただきました。ありがたい。
チベットに関心を持つようになってから、経済というか金儲けについても考えるようになりました。もちろん、電車の中のマナーとかの、ふだんの振る舞いも気になりますけど。
全て人間がなすことなのだから、心のありかたというのは全てに関係して当然ですよね。
まだまだ門の手前でうろうろしている状態ですが、少しずつでもチベット(とチベット仏教)を知っていこうと思います。

しらゆき | URL | 2008/10/11(土) 18:31 [EDIT]
>コンクさん
なけなしの1000円、億万長者の百億に匹敵します。お釈迦様が前世、貧しい女だった時に、なけなしの資産をはたいて当時の仏様に灯明を捧げた、その功徳はご存じのとおり、すごかったわけです。ようはキモチだと思います。

>ゆずさん
たしかに、自分を客観的に見ることのできない人は、道徳的にも退廃している人が多く、神様とか仏様とかより絶対的な善から自分をみることのできる人は、比較的、道を外れることは少ないですよね。とある学者さんが「ダライラマの教えは道徳であり、仏教でない、だから嫌いだ」とおっしゃってましたが、ダライラマは宗教色をできるだけおとし、論理をもって道徳をといて、多くの人が善にアクセスしやすくしているのだとおもうので、ああいうことはいわんでほしいと思いました。

>カルマさん
理想論だけど、マナーの悪い子供は、やはり大人が注意した方がいいと思います。かなりその場では不愉快な思いをすると思いますが。見て見ぬふりをするおやとか先生を、普通の子供がみて、大人に失望する、その方が問題だと思う。


>モモさん
わたくしも死後は某団体に財産寄付するように遺言書いてあります。国へはわたしまへんえ。


>ちーぱくさん
人は人生に関してはいつも初心者ですよ。何もわからんないまま、致命的なことを言ったりやったりして、ああ失敗した、てーのが人生です(私だけかもしれませんが)。

りんか | URL | 2008/11/23(日) 20:33 [EDIT]
こんにちは。
この本、面白そうだったので手にとってみました。ご紹介ありがとうございました。

ビジネスと仏教。これまで頭の別の場所で考えていたことが一緒に書かれていて興味深いです。
こういう上司のもとで働いてみたいなー、と思いました。
でも、亡命政府のどなたかは『(法王は)楽な上司じゃない』とコメントされてたようですが。

こんな本を読んで、企業家がチベット支援してくれたらいいですね。
セレブの心をつかむチベット仏教、ですか(渋谷のセミナー受講者です)。

ここに書き込んでしまってすみませんが。
講義の時に、合間にちょこっと説明の一言加えて下さるのがとても助かってます。
来月も楽しみにしてます!

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