白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2008/11/01(土)   CATEGORY: 未分類
祭りマンダラ
 今、都内はチベットの秋。
 ミッシングピースを中心として、代官山駅近くにはフィール・チベット、代々木ではヒマラヤ国際映画祭(withチベットの50人展)、さらに金曜日、ダライラマ法王が文字通り来日降臨。

 そのようなチベット関連でメジャーな催しものが続く中、もっとも手作り感満載で、ふざけた企画が早稲田祭アカデミック参加のわがゼミであろう。

 アカデミック参加。「早稲田の知性はここに集まる」というキャチフレーズでグループ募集したのに、後出し参加だったため場所が確保できず、一室に三グループつっこまれてしまった。これを聞いて学生が

「早稲田の知性はこの程度の扱いを受けるんですね」

 四時間にわたる奮闘の後、しあがった室内を見て私が、

私「ううーむ、宗教色や政治色を極力抑えた見事に文化的な展示だ」と言うと

学生A「マンダラが四つも並んでいて、どこが宗教色抑えてるんですか。しかもお客さんにも塗らすし」

私「なにいってんの、これはモダンアートよ。ユングなんてマンダラを無意識の表象っていってんだから、これは心理学の教材よ。」

 マンダラを塗る際には、男性原理の慈悲を表すグヒヤサマージャは男の子がぬり、女性原理の智慧を表すチャクラサンヴァラは女の子が塗った。二つ合わせて、まさに、LOVE & PEACEである(21世紀にもなってフラワーチルドレンかっ)。

 そして男女不二マンダラとしては時輪マンダラ。実はお手本が一応あったのだがだんだん面倒くさくなって、というかそれ以前に細かすぎて正確に書くのが不可能なのがわかって、みな本能の赴くままに色を塗ったのだが、結構イケている。
 
 マンダラの書き方についても、一人テクノ小僧がいて、「結界をはってから、仏を降臨させるから、結界の周辺から書かないとイカン」みたいな説教をしていたが、説教だけしてどこかにいってしまったので、みな中央から塗りだした。

 また、手書きのチベット地図の上に、ゼミ生たちがとってきたチベット各地の写真をベタベタ貼る。みんな写真がうまい。子供とかお坊さんとかの自然な姿をチベットの雄大な自然の中でうまくきりとっている。

 むかし、探検家とか写真家とかジャーナリストとかは人のいかない危険なあるいはへんぴなところにいく特殊なお仕事だっりしたけど、世の中が便利になって昔は探検隊がいくような場所でも一大学生がいけるようになって、また、昔はプロの写真が苦労してとった一瞬を小さな性能のいいカメラで簡単にとれたりする時代になって(厳密に言えばプロのお仕事は違うのだろうけど)、格段にチベット写真はよくなつた。

 これはビデオジャーナリストの対談で聞いた話だけど、昔は大きな事件があると、ジャーナリストは瞬時に飛行機のって現場にいって、その写真をメディアにうって暮らしていた。しかし、今は性能のよしあしを考えなければほぼすべての人がカメラをもっている。そこで、世界中どこかで何かがおきれば、必ずその最中の映像をもつている人がいる。そのため、マスコミも、ジャーナリストから事後の現場をうつした写真を買うよりも、最中の写真をもっている素人を捜すようになった。つまり、ジャーナリストの生活が苦しくなっているとのこと。

 秘境カメラマンも、昔は「こんな奥地の写真をとった」といえば見る人がいたが、今はそれだけではもうダメで、それこそ芸術性が問われる。

 ゼミ生のとってきた写真をみていて気がついたのだが、被写体を結構選んでとっている。

 ダージリンの写真をみると、ダージリンの語源となったチベット僧院ドルジェリンをうつしているし、シッキム行けば、シッキム王家(インドに併合されるまではシッキムはチベット系の独立国家だつた)の子供たちの古い写真を写しているし、ラダック行けば、アルチゴンパの名物天井を写し、ルムテクいけばちゃんとチベット仏教の一派カルマ派の本山ルムテク寺を写し、カルマパとダライラマのツーショットステッカーとかをとっている。
 ツボがわかっている(若干歴史的な視点にかたよっているけど)。

 むかーしむかし、チベットでとある写真家にあった時、

 「何とっていいか分からないから教えてくれませんか」と聞かれてびっくりしたことがある。その時私はまだコムスメだったので、写真家というものは、とるべきもの、その切り口を同時に当然知っていいて、その上でその被写体を最高に美しく撮る技術を持っている人だと思っていたから。

 そう考えてみると、このゼミ生、写真の腕はともかく、被写体の選び方はさえている。
 卒業生のみなさん、よかったら来てやってください。みんながんばってます。
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COMMENT

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| URL | 2008/11/01(土) 22:53 [EDIT]
そういえば、センセーのサイトを見てて分かったのですが、シラユキさんの旦那さんはうちの大学の福田先生だったんですね。1回生の時には必須の授業でお世話になりましたし、授業も1つだけ受けた事があります(中観が難しすぎてレポート出さなくて、単位落とされましたけど;!_!)。真面目で優しそうな旦那様を持ててセンセーは幸せですね。

カルマ♪♪ | URL | 2008/11/04(火) 09:19 [EDIT]
曼荼羅の色塗り、楽しそう。
そういえば、仏教的云々などのような、むつかしいことはともかく、メンタルクリニックでも、リハビリや心理療法で、曼荼羅を眺めているだけで、リラックス効果があるらしいです。

マスコミは、チベット問題を扱う気がないのかなぁ。
ギャワリンポチェさまがおみえなのに、しずか過ぎです。

アメリカの大統領選、終わってみないと、本当の意味での人種問題・人権問題に決着が、見えない。
チベットだけじゃなく、アフリカや、中近東での事もふくめて、人権問題を考える時期なのかもしれない。

ぽぽんた | URL | 2008/11/05(水) 05:00 [EDIT]
早稲田の知性云々と銘打つなら、運営者も16号館とかを丸々一棟使って大々的に売り出せば良かったのに…

早稲田祭お疲れ様でした。見学に行きました。
ステキな写真が多かったですね。空の青さや屈託のない子供たち…温かさに満ちている写真は写す側の思いまでも織り込んだ絵のように感じました。

色塗りできる曼荼羅、ちょっぴり欲しくなりました。

しらゆき | URL | 2008/11/05(水) 14:17 [EDIT]
>ななしさん
その節は主人がお世話になりました。これからもよろしくお願いいたします。

>カルマさん
マンダラはたしかにぬっているといやされますね~。かつて『癒しの塗り絵』という本を出したのですが、みなさんもこれ買ってマンダラ塗ろう。

>ぽぽんたくん
やっぱ、祭りに知性を求めるのがムリなんじゃないでしょうか。あの部屋、もう一つ理工のマイクロマウスがくるはずだつたのに、ドタキャンですよ。早稲田の知性の今を象徴しているかも。

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