白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2008/11/21(金)   CATEGORY: 未分類
オバマさんとチベット
 そいえば三月にチベットが蜂起した時、その時の大統領候補者三人がみなチベット情勢を憂う声明を出したけど、オバマさんの声明は↓なカンジでした。

 チベット蜂起に際して出されたバラク・オバマ氏の声明(2008年3月14日シカゴ)

 中国当局が、チベットの僧侶たちの平和的な抵抗運動に対して弾圧や逮捕などを行っているとの報に接し、わたしは深く憂慮しています。私は平和的な抵抗運動を鎮圧するために当局が暴力をふるったことを非難します。中国当局にチベットの人々の基本的人権を尊重すること、拘留された僧侶たちの所在を明らかにすることを要求します。

一連の出来事はチベット仏教の精神的指導者ダライラマの亡命49年目の記念日におきました。僧侶たちは北京がチベットを支配するそのやり方に対するずっと昔から今に至るまで続いているチベット人の怒りを表現しているのです。

過去六年間、中国の指導部とダライラマの代表の間では非公式の対話が行われてきました。対話をしてきたことはいいのですが、中国はこれまで議論の中で一切柔軟な姿勢をみせてきませんでした。そしてチベット人は対話を続けようと望んでいたにもかかわらず、次の対話の予定も決まっていない状態です。

 もしチベット人が中国の人々と共存していくのであれば、チベットの宗教と文化は尊重され、保護されねばなりません。

チベットは真の意味での有意義な自治を享受すべきです。ダライラマがいずれチベットに帰還できるように、ダライラマはまず中国に招待されねばなりません。

 今年は北京オリンピックの年です。それは中国がここ数年来なしとげてきたことを世界に示す機会であることも示しています。中国の偉業はすばらしく、中国の人々はそれを誇る権利があります。しかしここ数日間でおきたチベットでの出来事は不幸なことに中国の〔華々しい偉業とは〕別の面を示しています。

 今こそ、北京政府はチベットとチベット人を扱う扱い方を変え、人々が中国に対してもっているイメージを良い方に変える施策をとる時です。

 今こそチベットの人々の人権と宗教の自由を尊重する時です。


 て、言ってたのですが、今回大統領に当確した時、あの歴史的な名勝利演説の中で、あらゆる人々に対するありったけの感謝を述べ、その協力をもとめたその後で、
 「あらゆる人々の声を自分は聞く」といった文脈の中で

オバマ勝利宣言(2008年11月5日20:57gooニュース)

この国から遠く離れたところで今夜を見つめているみなさん。外国の議会や宮殿で見ているみなさん、忘れ去られた世界の片隅でひとつのラジオの周りに身を寄せ合っているみなさん、私たちの物語はそれぞれ異なります。けれども私たちはみな、ひとつの運命を共有しているのです。アメリカのリーダーシップはもうすぐ、新たな夜明けを迎えます。
この世界を破壊しようとする者たちに告げる。我々はお前たちを打ち破る。

平和と安全を求める人たちにお伝えします。私たちはみなさんを支援します。


といっているのはおそらく、当局から没収を逃れたラジオ(今やそんなのあるかどうか疑問だけど)にかじりついてラジオ・フリー・アジアを聞いているチベット人、そして、そのチベットをサポートするすべての人々に呼びかけているのだと解釈した。彼はマイノリティ出身だから、たぶんチベットに対してもそう邪見の扱いはしないと思いたい。

 ちなみに、オバマさんの演説は最後に、公民権運動(黒人の権利獲得運動)の歴史を短く端的にのべ

「アトランタからやってきたその牧師は人々に「We shall overcome(私たちは克服する)」と語った。Yes we can。私たちにはできるのです。」
 「アトランタからやってきた牧師」とは言うまでもなくキング牧師のことで、We shall overcomeは、公民権運動で誰がはじめるともなく歌われた抵抗歌
"We shall overcome"である。

じつはこのWe shall overcomeはキング牧師以後、多くの社会運動の中で歌われてきており、この前とりよせた1996年にドイツのボンで行われた第二回チベット支援者国際会議(Second International Conference of Tibet Support Groups)の議事録にも、閉会式の最後にこの曲が歌われていたことが書かれていた。

 その議事録にはWe shall overcomeが四番までのっていた。ここで記念採録。

 我々は勝つ 我々は勝つ 
 我々はいつか勝つ 
 心の底から信じている
 私たちはいつか勝つ

 我々は怖れない 我々は怖れない
 我々は今、怖れない 
 心の底から信じている
 私たちはいつか勝つ

 我々は手を取り合う 我々は手を取り合う
 我々は今、手を取り合う
 心の底から信じている
 私たちはいつか勝つ

 真実は我々に自由をもたらす 真実は我々に自由をもたらす
 いつか真実は我々に自由をもたらす
 心の底から信じている
 私たちはいつか勝つ

 ランツェン! ランツェン!(チベット語で"独立!"の意味)
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COMMENT

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マーハー | URL | 2008/11/22(土) 01:18 [EDIT]
先週、「その時歴史…」はキング牧師でした。
よかったです。
わたしもオバマさんが邪見の扱いをしないと信じたいです。
そのためにも彼以外の人たち(わたしたちも)も協力的に言動していきたいですね。

ゆず | URL | 2008/11/22(土) 02:05 [EDIT]
私は、オバマさんが次期大統領に決定して、すごく感動したと同時に対中政策やチベット問題に不安がありましたが、演説を改めて見て思いました。オバマなら出来る。オバマの父親はケニア系のイスラム教徒、母親はスウェーデン人で少年時代を、ジャカルタとハワイで過ごした混血でアメリカ初の黒人大統領であり、様々な差別や偏見も受けてきたオバマだからこそ、チベットの人々の苦しみも痛いほど共感出来るのでしょう。出来るなら早く大統領に就任して、チベット問題を始めとする人権問題に積極的に取り組んでほしい。今、この間にも急速に文化が失われ、故郷を追われ、苦しんでいる人々がいる。第44代アメリカ合衆国大統領 バラック・オバマ。アメリカを、世界を変えてくれると信じています。

ひるね | URL | 2008/11/23(日) 10:28 [EDIT]
こんにちは、はじめまして。私もオカメの母でチベットに興味があり、マイノリティ研究者なので、こちらはしばしば覗かせていただいております。

"We shall overcome"の歌詞に、朝から涙が止まりません。チベットにもいつの日か、平和と尊厳と独立がもたらされることを、祈ってやみません。

コンク | URL | 2008/11/23(日) 23:53 [EDIT]
手段を選らばなければ勝つことはできるかもしれない(金がいるけど)
でも
恐れず、手を取り合うというのは実行できる人はなかなかいないのだと
思う今日この頃です。

他者に対する恐怖心に打ち勝ち、共に歩もうというのも勇気だと思うのですが
中国政府は恐れる→排除して同化と言うより根絶やし
という概念しかないのかしらと思うようなことしか耳にできないのです。

数が少ないから少数派。
数が増えればマイノリティではなくなりますね。
少数派が多数派になった途端、変貌したりする人たちもいますが
オバマさんはそうならないといいなと信じたいです。

● オバマ氏に大いに期待
モモ@大東 | URL | 2008/11/25(火) 15:59 [EDIT]
自分自身も混血で波乱の身の上、
奥さんの先祖は奴隷だったというオバマ氏、
少数で武力を持たないがゆえに言われもなく侵略・迫害される
人々の気持ちは分かってくれるはず。
政策面で甘いといわれているオバマ氏ですが、
今すぐ変わらなくてもいい、10年後100年後に
評価される政治を行ってもらいたいです。

しらゆき | URL | 2008/11/26(水) 00:01 [EDIT]
>マーハーさん
あの理想主義者が現実の中でボロボロになることを見たくないですよね。ま、でもガンディーも、キングも晩年はボロボロでしたよね。でも、彼らの行いは時代をこえて我々を感動させ、再び動かしてくれるのだから、最強なんですよ。

>ゆずさん
わたしも彼には期待したいです。でも、アメリカにすべてをたくすのは心配なので、世界中でみな自分でできる範囲内でじ~み~ち~にいい世界をつくるよう努力することだと思います。


>ひるねさん
マイノリティの文化や歴史を研究するのって本当に泣けますよね。世の中の「常識」とやらは多数派が形成するから、何いっても「ありえない」とかいわれるしー。

>コンクさん
いやー、今年ずいぶん変わりましたよ。みな基本「怖れなく」なったし、ある程度は「手もとりあって」いるんじゃない? マスコミ一つみても、もう1959年を「平和解放」とかいうのいなくなりましたもん。あの朝日ですら「1959年 中国がチベットに進駐 」って書いているし。

>モモさん
オバマさんは、自分の任期中にはすべての問題は解決できないかもしれない、でも、一つ一つ、レンガを積み上げるように地道にがんばりますっ、て言っているから、金融問題も、外交問題もきっと時間かかるんでしょーねー。

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