白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2009/01/18(日)   CATEGORY: 未分類
選ばれし者
ヘビーな一週間だった。

 食事を作る気力もないので、ウイダーインゼリー(賞味期限切れ)、赤いきつね、ヒロタのシュークリームにチオビタ・ゴールドな日々だった。

 たまーに、食事をつくっても、ゆでうどんに山芋のせて、めんつゆかけるだけ。
 男の料理というよりゃ、オッサンの料理である。
 食費のかからない週だった。

 というわけで、とても忙しかったので、一息ついた土曜日と日曜日は愛鳥のごはんや遊び道具の調達を行う(普段私のリソースの大半は愛鳥ごろう様に注がれている)。
 
 金曜日、国際交流基金の講座に参加してくださった生徒Aさんから、こんなプロジェクトを始めました、との案内を頂戴した。チベタン・チルドレンズ・プロジェクト(チベット子供支援計画)という名である。サイトから組織の紹介をコピペするとこんな感じ。

 チベタン・チルドレンズ・プロジェクト(TCP)とは、チベット人難民の支援を目的とした各種プログラムを提供するプロジェクトの総称です。・・・職業訓練(介護福祉)、語学(チベット語・英語・日本語)の2つのプログラムを提供する「トレーニングセンター」と、5歳以下の児童・乳幼児を対象とした「孤児院」、伝統的な予防医学を継承する「チベット予防医学室」を、2009年3月、ネパールの首都カトマンドゥのチベット人居住地区スワヤンブナートにオープンします。

 このプロジェクトは本土チベットのナンチェン地域の支援などで実績をあげた、ミンドゥルリン・プロジェクトの後継プロジェクトなので、きちんとしてそう。

 岩佐監督の『モゥモ・チェンガ』がネパールのポカラの難民キャンプを舞台にしていたことからも分かるように、ネパールにも大きなチベット難民社会がある。そもそもチベットから外国に亡命する場合、一番平坦なのはネパールに出るルートで、ニューカマーのチベット難民はまずネパールに出る。

 そこで、その難民たちをすみやかに登録して難民社会に受け入れることができるように、かつてカトマンドゥには国連の難民受け入れ事務所があった。しかし、2005年にネパール情勢の変化によりこのチベット難民事務所は閉鎖されて今にいたる。つまり、マオイスト政権下のネパールにおいて、今やチベット人難民の状況はきわめて厳しいものとなっている。

 この難局にあたって、このような支援組織が生まれることは大変に意義のあることだと思う。

 Aさんとチベットとの関わりは数年前に遡る。

 Aさんは数年前、西チベットのカイラスを巡礼にでかけた。この山は、世界の中心としてヒンドゥー教徒、仏教徒、ボン教徒の三宗教が聖地とあがめているだけあって、ものすごくキレイだが、いかんせんものすごい辺鄙なところにある。彼らはコルラ(聖山の巡拝)中、吹雪に見舞われ、インド人旅行者が心臓発作で死に、デンマーク人が凍傷で片足落としたりしてえぐいことになったが、不思議にAさんたちは無事に帰れて「何かに守られている」感じがしたという。

 で、そのまま中央アジアに抜けようとしたら事件があって国境が封鎖され、ネパールにぬけざるをえなくなった。そしたら、そこにはネパールのチベット難民キャンプがあり、そう、Aさんとチベット難民が出会ったのである。

 運命だね(笑)。

 その時Aさんは、ネパールでチューゲイ・リンポチェとトゥルシク・リンポチェのお二人と謁見できることとなり、集団謁見をした。するとそのあと、彼女とそのご主人の二人だけが呼び戻され、二人に向かって高僧はこういった。

 「あなた方が無事に日本に帰るその日まで、毎日祝福を送り続けます。」
 
 ズキューン!!!!

 Aさん「西チベットから生きて帰れたのは、何かの力が確かにあった。その恩返しに社会貢献しなきゃと思ったんです」というわけで、Aさんは今、プロジェクトをネパールで立ち上げたりしているわけである。
 
 日本のお寺はどんどん信徒離れを招いていまや自分の檀家すら護れない状態なのに、チベットの高僧は全く違う文明圏にいる外国人の心を一回の面会でひきこみ、社会貢献に向かわせる。

恐るべしチベットの仏教文化。

 そいえば私が北京でふらふらしていて、とあるカギュ派の僧と知り合って、その時私はチベット医学を勉強していたので、そういうと、その高僧はぼろぼろのチベット語の医学教本をとりだしてきて、

「この国(中国)ではもうチベットの文化を守れません。あなたの国でこの本を和訳して広めてください」

と渡されて、ひどく感動したことがある。この「あなたに~を託す」という使命感を弟子に植え付け、仏教の興隆や衆生済度に向かわせるのは、チベットの高僧のいにしえからの行動パターンである。

でも自分、この教本結局和訳できなかった。

 つまり、使命を託された側が無能だとチベット仏教文化の存続は限りなく危うい。そういった意味ではAさんのような実行能力のある人物を見抜いた二人のリンポチェはさすがである。

 さあ、「特別」になりたいアナタ! 「選ばれて」みたいアナタ!
 チベットへ行ってみませんか?  

 チベットはあらゆるジャンルで人材を求めています(いやホント 笑)
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COMMENT

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mimaco | URL | 2009/01/19(月) 08:45 [EDIT]
またひとつ、素晴らしい情報ありがとうございます。
早速TCPさんのサイト拝見致しました。ちょうどこのような団体を探していたところでしたので、ほんの少しでも支援ができればと思います。
私はなかなか"選ばれ"そうにもありませんが(笑)、こうした活動を知り周囲の人に紹介できることも、仏縁だと思っております。ちょうど現在ネパールで青少年対象のプロジェクトを始める友人や、経済復興のためにこれからの計画を模索している知人がいますので、タイムリーでした。

ちーぱく | URL | 2009/01/20(火) 12:52 [EDIT]
初心者のワタクシとしては、チベット仏教の偉大さに改めて感じ入りました。(小学生並み)

ところで、たまにしかこちらに来てないので、すでにこの話題で盛り上がっているかと思ったのですが。

「農奴解放記念日」を正式提案 中国チベット自治区
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/213111/
(Yahoo!検索して2番目に上がってきただけ。他意はありません)

昨日職場で同僚が「中央のHPこんなの出たよ」と教えてくれてひっくり返ったばかりのところ、今日は日本のメディアでも取り上げていますね。
中国語を読める方はこちらをごらんください。
http://www.gov.cn/jrzg/2009-01/19/content_1208897.htm
例によって猊下のことを口汚く罵っているので気分が悪くなりますが。

形式は自治区が提案したことになってますけど、こんなの中央の意思に決まってますよね。
農奴と言っても、チベットにおいては一方的に搾取される側ではなく、身分は社会的な役割分担のようなものだったのではないでしょうか。(すみません、まだ勉強が足りません)

このニュースでムカついていたところに、
「中国が水力発電所 チベットで建設か」
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200901200067a.nwc

記事中、「水力発電所の建設は、同地域での雇用を創出し、経済成長を促すだろう。環境にも影響は出るだろうが、チベット自治区自体が、さらなる電力を必要としている」とのコメントが引用されています。
環境に影響があるのをわかっていて建設するのは、チベットが電力を必要としているからでなく、中共が必要だからだろう? と思わず突っ込みを入れてしまいました。

鉄道は通ったし、道路もどんどん整備されているし、こんどは川まで変えるんですね。
それがチベットの人々が望むことで、チベットが豊かになるのならひとつの手段かもしれないですが、豊かになっているのは・・・・。
中共、いつか罰が当たると思っています(心が狭い?)。
● せいぜい
モモ@大東 | URL | 2009/01/20(火) 12:54 [EDIT]
チベットのことを語り合える仲間探しくらいしか
行動力がありませんが、何か力になりたい。
チベットに行く元気はありませんが(元手も)
何か応援したい。
せめてこの気持ちがいつか還元できる日を願ってます。
第一歩が欲しい。

しらゆき | URL | 2009/01/20(火) 22:02 [EDIT]
>mimacoさん
いろいろな方に周知していただけるだけでもうれしいです。この功徳でチベットの神仏が祝福してくださいます(祈)

>ちーぱくさん
中国語のページまでご教示ありがとうございます。日本語ではニュースしってました。ああ相変わらず恥ずかしい国だな、と思いました。素晴らしいことした人に光をあてるのは精神衛生にいいけど、ド外道がド外道なことをしている、と指摘するのは疲れるものです。

>モモさん
チベットに行ってRPGみたいな覚りを得るのはなかなか命がけです。私もムリには誘いません。


>

カルマ♪♪ | URL | 2009/01/21(水) 08:27 [EDIT]
訳せていないということは、使命が、果たされていない?
せんせい、大丈夫です。
多分、その高僧ラマは、それも見越して、そのご本を手渡しておられるから。
ただのお経のご本だったら、その話、笑い話しドマリだったでしょうねぇ。
医術のご本だったから、暇な時を利用して、訳すのチャレンジするだろうし。
(でも、挫折してたら、洒落にならないよ。)

我が家のセキセイ・インコは、今日も元気です。
年長のインコは、今年で、8歳(?)に成りました。
腰が曲がってよたよたなので、猫が、ちょっかいだしてくると、果敢に講義してるのは、4歳の甥っ子の仕事。
猫の方は、たじたじです。

カルマ♪♪ | URL | 2009/01/23(金) 08:55 [EDIT]
実は、子供の頃、夢で、ぜったい、チベットに行くからと言う約束をして、ラマに弟子入りをしたんだ。
ところが、大人になって、それがとてつもなく無法なことで、日本の仏教そのものをも、なめてたってことに気がついた時、呆然とした。
彼は、結婚する時、心から祝福してくれたが、チベットへ行くのを挫折した訳じゃない、必ず、チャンスはあるのだからと言ったが、ご自身がどんな状況にいて、どれほど大変だったかは、結局、さいごまで、私にあかさなかった。
だから、弾圧があったのは、知ってはいたが、彼から、詳細を聞くことは、一切なかったし、彼も、その事を告げれば、自分のグチになるのを、他人の悪口になるのか、いっさい、話してはくださいませんでした。
だから、チベットについて、学ぶ機会がある人たちには、絶対、挫折してほしくないです。

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