白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
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DATE: 2009/01/27(火)   CATEGORY: 未分類
仙台で昔を思い出す
  土曜日は東北大学に就職した先輩にお呼ばれして研究会でお話。

 ちなみに、この東北大の先輩とは超長いおつきあい。早稲田の文学部は二年生から専攻が分かれるのだが、学部一年の時、その先輩が「東洋史いいよ~」というので、東洋史のモンゴル・ゼミに決めたのだ。つまりこの先輩がいなかったらチベット史研究者の自分はここにいない。

 ので、某国よ、うらむなら自分に東洋史を薦めたこの先輩をうらんでくれ(笑)。

 しかし、最初は普通にモンゴル語とか勉強していたのだが転機はゼミの学部三年のことであった。
 イギリス映画『ガンジー』見て感動した私は、ガンジー詣でだ! といきなし、最初の海外旅行でインドにわたり、あーだらこーだらとひどい目にあいつつもガンジー博物館とかいったら、近くにあったんだよね。

 チベット難民キャンプが。

 で、なーんか興味を持って、帰国してからチベット語を学び始めた。

 そのあと数年間はガチでアカデミックな日々を過ごし、唯物史観の影響をうけまくって社会制度史、法政史などの研究が全盛だった学会の中で、独り

 「ダライラマ五世ってすごかったんだよ、チベット仏教ってね、モンゴルも満洲も制圧していたんだよ、おい聞けよ」

 みたいな研究を続けていた。
 
 しかしその時点でも、現代チベットに対する認識はあさく、有り体にいえば専門とする17世紀~18世紀以外に興味はない学者バカであった(バカ学者ではなくてよ)。

 そんな、94年4月に在日チベットのお坊さんにつれられて成田にトランジットするダライラマ14世猊下のでまちにいくことになった。私にとって初めてのナマ猊下。

 猊下が一般人の出口からお出ましになると(そう、猊下はついこの間までイミグレーションに並ばされていた。先進国で猊下にこれやってんの日本だけ)、在日チベット人たちは一斉に五体投地をしだす。

 結果、私だけがつっ立ってて、目立つのなんの。で、にこやかな猊下と、恐れ入るチベット人たちを見ていると、なぜか泣けてきた。「彼らにとってダライラマ猊下はまだ王様で、チベットはまだなくなっていないんだ」。そして「そういえば14世猊下は私が研究している5世猊下と理論上は同じ人だよね」と思い至る。

 というわけで、現代のチベットのお坊さんの僧院内での生活を見ていくと、17世紀の史料に書いてあるけど、それが何を指しているか分からなかったことが分かるようになってきた。この僧院生活をまもるために亡命したんだものねー。というわけで趣味と実益を兼ねた現代チベットとのおつきあいが始まったのであったった。゜

 東北大学では、チベット仏教世界の歴史が現在もまだ終わっていないことを述べる。太古の昔チベットにおりたった観音の誓いは現ダライラマ14世の人生に今も息づいているし、かつてチベットを支えてきたモンゴル帝国、満洲帝国に続いて、いまは欧米がチベットを支えている。そう、チベットはいつの時代もその時代でもっとも豊かでヨユウのある国のセレブの後援をうけて存続してきたのだ。

 仏教の教えは克己的かつ道徳的だから、金持ちとビンボー人どちらかというと金持ちに訴えるんだよねー。そしたら、「モンゴル、満洲のチベットに対する帰依と、欧米の帰依は質が違うのではないか。欧米のチベットに対する支援はいわなるオリエンタリズム(西洋からみたご都合主義な東洋理解)ではないか」という質問がでたので、

 こんだけオリエンタリズムが批判されている中で、チベット支援の中心にいる欧米の知識人がそんなスタンスとるわけないだろが、と思いつつも「中心になってチベットを支援している人たちはみなチベット文化の文脈に自らを合わせており、西欧流の解釈でチベットを消費してません」と答える。

 学者の研究会なので、どんビキされるかと思ったが、仙台にいるチベット・サポーターの方に声をかけてみたら、コアな人たちが四人ほどきてくれた。このうち一人は文学部で非常勤講師やってた頃からの長いおつきあいの元学生。チベット・サポートに入った契機を聞くと、

「いやー私には特にこれといった出会いはないですねー。真綿で首をしめられるように、ここに至っているというか。でも不思議なことと言えば、私学部の頃、●×っていう雑誌だしていたじゃないですか。それを覚えていてくれた方がいて、私に声をかけてくれたんですよ。何年もたってるのに、不思議ですよねえ」

 私「なんで、チベット・サポーターにはこんなに早大卒が多いんだろうね」

 元学生「単純に早大生の数が多いんですよ」
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カルマ♪♪ | URL | 2009/01/28(水) 09:54 [EDIT]
今日は、子供たちの学校は、高校入試の為、お休みです。

早稲田の生徒さんが多いのは、先生の経験が、書物や情報からうらづけられたもだけではなく、生の、現地に行って見てきた事柄もあったからではないでしょうか。
悩みも、挫折も、人生だからね、人の数だけ、色々、だわね。
だから、人生は、楽しいと言う人も居れば、めんどい疲れたと、言う人も居る。
何事も、程々が肝要なんだけど、その、あんばいが、難しい。
だから、疲れちゃうんだろうね。

カルマ♪♪ | URL | 2009/01/29(木) 09:27 [EDIT]
人は神の言葉だけで、生きるにあらず
心理だけで生きるにあらず
理想だけで、生きるにあらず
信念のみで生きるにあらず
パンのみで生きるにあらず
ただ己が生のカルマの為に、
生かされているに過ぎない

しらゆき | URL | 2009/01/30(金) 18:31 [EDIT]
>カルマさん
未来のカルマは「今を生きる」ことによって変えられまっせ。

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