白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
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DATE: 2009/04/19(日)   CATEGORY: 未分類
菩薩オバマの歴史的演説
オバマさんに対する日本人の興味は就任前後に比べるとずいぶん静まってきて、「まずお手並み拝見」みたいなカンジになってきている。でも、この人、就任後もやっぱり菩薩(ボーディサットヴァ)。
最近、この人心眼でみると、ダライラマ法王に見えるよ。

オバマさん、ここのところアメリカと敵対してきた国家との関係の修復に励んでおり、まずは中東イランとの対話を行い、今月四日にはプラハで核廃絶を訴える歴史的な演説を行い、ミサイルとばした北朝鮮には毅然とした態度をとり、ここ数日なんかは関係のこじれまくっている中南米を歴訪した。

 一言でいえば、今までアメリカが積んできた悪い業を精算しようとしているカンジ。

 今朝の新聞なんて、あのベネズエラのチャベスどんとも握手する写真とかあったりして、チャベスどんはオバマさんを「誠実な人」とか評しており、なんかチャベス大統領がまともにみえてビックリ。オバマ効果だな。

 とくにプラハ演説は感動もので、この演説は二十年前のゴルビー(ゴルバチョフ)の核廃絶提案のエコーのように見える。忘れている方のために解説しよう。

 その昔、アメリカとソ連は世界を二分して争って地球滅亡一分前にまで追い込んでいた。その末期に、ソ連の書記長に就任したゴルビーは、破綻するソ連経済もあって、1987年、ウラジオストークで行われた歴的演説でアフガニスタンからの撤兵を表明し、敵対していた中国との関係改善も表明した。

 そして同年、十月。アイスランドのレイキャビクで行われた米ソ首脳会談で2000年までに核兵器全廃と化学兵器の廃棄の提案をしたのである。

 まさに、ゴルビーは菩薩。

 しかしゴルビーは菩薩でも時のアメリカ大統領レーガンは、ド外道であったため、この提案を却下した結果、ロシアもアメリカも21世紀となった現在も核を保有しているわけ。

 ゴルバチョフはこの時「日本の都市、広島と長崎が核爆弾の犠牲になったこと、ベトナムが化学兵器の標的になったこと」は忘れられない事実と指摘した。

 今回のオバマさんのプラハ演説は、このゴルビーの演説に対するエコーのように感じられた。

 オバマさんが核の廃絶に向かって努力することを誓い、かつ、核を日本に対して初めて使用した責任を公式に認めたからである。長いので該当箇所のみを翻訳します。あらかじめおことりしますが、手抜き翻訳です。

Some argue that the spread of these weapons cannot be stopped, cannot be checked -- that we are destined to live in a world where more nations and more people possess the ultimate tools of destruction. Such fatalism is a deadly adversary, for if we believe that the spread of nuclear weapons is inevitable, then in some way we are admitting to ourselves that the use of nuclear weapons is inevitable.

あるものはこう言う。「兵器の拡散は止められないし、チェックもできない。われわれは究極の破壊兵器を所有するより多くの国家や民族と一つの世界に住むことを運命づけられている」このような運命論はまったくの逆説だ。なぜなら、われわれが核兵器の拡散を必然であると信じたなら、その時、われわれは核兵器の使用も必然だということをある意味認めているからだ。

Just as we stood for freedom in the 20th century, we must stand together for the right of people everywhere to live free from fear in the 21st century. (Applause.) And as nuclear power -- as a nuclear power, as the only nuclear power to have used a nuclear weapon, the United States has a moral responsibility to act. We cannot succeed in this endeavor alone, but we can lead it, we can start it.

二十世紀に、自由のために立ち上がったように、二十一世紀は人々が核による滅亡の恐怖から逃れる権利のために立ち上がらねばならない。
 核兵器を保有する国家として、また核兵器を使用した唯一の国家として、アメリカは〔核兵器廃絶にむけて〕行動する道義的責任がある。アメリカだけではこの試みを成し遂げることはできないが、リードすることはできる。始めることはできる。

So today, I state clearly and with conviction America's commitment to seek the peace and security of a world without nuclear weapons. (Applause.) I'm not naive. This goal will not be reached quickly -- perhaps not in my lifetime. It will take patience and persistence. But now we, too, must ignore the voices who tell us that the world cannot change. We have to insist, "Yes, we can." (Applause.)

そこで、今日はわたしは明らかに、また確信をもって、アメリカが核兵器のない世界の平和と安全を求めていくことに献身することを言明する。わたしは世間知らずではない。この目的がすぐに達成できるものでもないだろう。たぶん私の生きている間には不可能かもしれない。忍耐と粘り強さが要求される。しかし、今、わたしたちは、「世界はどうせ変えられないさ」という声を無視しなければならない。
 われわれは主張しなければならない。「我々は変わることができる」(Yes, we can)

 アメリカでは軍縮に言及した多くの指導者たちが暗殺の凶弾に倒れてきた。このオバマさんの「私の生きている間はムリかも」というのは、軍縮を述べることによって自らの命が危険にさらされることを意識したものとも言われている。

 菩薩は死を恐れない。そして、この自らの命をねらう腐った世界に対しても、慈愛をもって対しつづけ、世の中を「変えることができる」ととき続け、自らを悪魔呼ばわりする国家や民族(中南米諸国・中東諸国)との和解の道を探り続けている。

 この三ヶ月のオバマさんの旅にゴルビー、そしてダライ・ラマ法王の姿がかぶって見える。

 オバマさん、長生きしてくれ。
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宰相 | URL | 2009/04/19(日) 15:52 [EDIT]
>アメリカが核兵器のない世界の平和と安全を求めていくことに献身することを言明する

と、ウィルソン並の理想主義を熱く語る一方で

>たぶん私の生きている間には不可能かもしれない

と但し書きを入れるあたり、極めて冷静に、現実を見据えていらっしゃる方ですね。

もっとも、リーマンとしては、中南米に手をつけたのは、どこだとは言いませんが、多角化しすぎて、何をしているのかわからなくなった大企業が、手がまわらなくなりすぎて、仕方がないので本業(モンロー・ドクトリン)に戻るふうにも、見えます。

ゆず | URL | 2009/04/19(日) 18:57 [EDIT]
まさかあんなに簡単にチャベスさんと仲良くなってしまうとは。キューバやベネズエラは比較的簡単に関係改善が出来ると思います。しかし、スカト...いやカストロ議長と会談しグアンタナモを閉鎖しても、捕虜の移送先が問題です。イランも核開発を断念するとは思えません。法学者中心のイスラム体制がすんなりアメリカと和解出来るのか。北朝鮮は2国間協議に引き込まれて、将軍様のペースに乗せられそうです。前途多難ですが、残念なのはアフガンに追加派兵を決めた事。いくら力に力で対抗しても泥沼化するだけ。民生復興をし、貧困から抜け出させないと平和は来ないと思います。しかし、ブッシュさんは外交で厄介な置き土産残してくれましたね。国内問題+外交も山積みでオバマさんも大変。プレッシャーも多いですが、超大国のリーダーが正しい行いをしてると、世界は良くならない事はないと思います。私としては、広島や長崎の平和公園を訪れ原爆投下を公式に謝罪してほしい。形だけの平和活動ではなくて目に見える事で、ノーベル賞も取ってもらいたいです。
● 出る杭は・・・
モモ@大東 | URL | 2009/04/22(水) 12:44 [EDIT]
オバマさんがキング牧師にダブって見える(><)
どうか凶弾に倒れるなんてことにならなきゃいいけど・・・
日本にもこれくらいの度胸で外交をやってくれる
有能なトップはいないのか!?

しらゆき | URL | 2009/04/23(木) 11:10 [EDIT]
>宰相くん
何かよくわかんないけど、ようはなんぼくアメリカに集中して、他からはひきあげるということ?

>ゆずさん
何もかも一足飛びはムリで、オバマさん自身も生きている間にできない、といっています。まだなにもやっていない、って就任後まだ数ヶ月です。ケネディも最初の一期では何も形になりませんでした。生暖かくみまもりましょう。


>モモさん
わたくしもオバマさんのあとに、森田健作の画像とかでたりすると、ああ、日本ってほんっとーに、三流国だなあ、と思います。優秀な人が政治家になりたがららないのがそもそものこの国の致命傷。

宰相 | URL | 2009/04/26(日) 14:12 [EDIT]
>何かよくわかんないけど、ようはなんぼくアメリカに集中して、他からはひきあげるということ?

その通りです。もっとも国内で南北さえ見れるかどうかわかりませんが。
それにしても、アメリカが核をたくさん、というより地球を滅ぼすくらいもった理由は、「陸軍力ではとてもソ連にかなわないし、かといって兵隊を増やすとコストが高くつくから」という彼らにすれば合理的な理由からだったというから驚きです。経済的っていやですね。

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