白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2009/04/23(木)   CATEGORY: 未分類
某研究所でチベットを話す
 火曜日に中国系の某研究所にお呼ばれしてお話して、帰りに土砂降りにあってずぶぬれたら、水曜日は風邪でねこむ。もともとダルい人生を送っているが、風邪ひくと、もともとないヤル気がさらに無くなって、もう何もできん。

 研究所から話が来た時、当然中国とのおつきあいの深い方が聴衆にくることが予想され、「どーしよーかなー」と一瞬ためらった。しかしまあ、「何かあったらそのときはその時、なんか言われたら、論理的な意見は拝聴し、感情的な意見は聞き流す、これでいくかー」とお受けした(何にせよいい加減)。

 しかし、案外なにもなし。いい人ばかり。ここ一年でチベットの現状がずいぶん知れ渡ったからか、それとも何か言いたくても黙っていたのか。何にせよ、おかしな意見や質問に悩まされなくなったことは喜ばしい変化。

 講演では、チベット仏教は神秘に頼らず、論理で勝負していること、この論理で過去に外国人を次々と信徒に変えてきたこと、この文化は物質的な発展を希求するわれわれの文明とは異なり、人格者を創ることに重点をおいた文化であることを説く。
 

 で、近代にはいってからは、1950年に中国がチベットに侵略してきた時も、1959年3月28日に、ダライラマの亡命をうけて中国がチベット政府を解散して名実ともにチベットを併合した時にも、帝国主義からの解放とは銘うっても、農奴解放の「の」の字も出していないのに、なぜか2009年になって突然「農奴解放」という言葉がでてきたのはなぜでしょね、「農奴」ってチベットにいたのかしらね、そもそも百歩譲って「農奴」らしきものが問題になっていたからといって、それは当事者が解決すべきことで他人が介入すべきではないでしょう。とかいう。

 で、終了後、近所の定食屋さんで有志と懇談。

 だいたいが大マスコミをリタイアされた方みたいだが、中に一人だけ現役社員の方がいて、「今の中国に評価できる点があるとすれば、難民を送り込んでこない点だ」とか、「チベット民主改革五十年というが、中国に民主主義がないのに、チベットに民主主義なんかあるかっつの」「中国取材はねー、彼らを怒らせると情報がとれなくなっちゃうから、ある程度は言うこと聞かなきゃいけないんよ」とぶっちゃけ炸裂。

 どこにでもハジけた人はいるんだな、と何となく安心。

 その席ででた印象的な話に、去年胡●涛が日本にきた昨年五月九日、胡●涛と総理経験者との夕食会がセッティングされたことをご記憶であろうか。そう、コイズミ元首相が「オレがいったら胡錦涛こないだろう」といって欠席したあの晩餐会である。

 その席で、お腹をいためて総理を辞任したアベ元首相が、チベットの現状を何とかするように訴え、また、日本に留学していたウイグル人の留学生で、中国で「国家分裂罪」(笑)の罪で逮捕されて十年になるトフティ・テュニヤズさんの釈放を求めたのを覚えているであろうか。

 このあと、チベット問題は悲しいかなまったく好転しなかったが、トフティ・テュニヤズさんの獄中での待遇はよくなったといい、今年に入ってからやっと釈放された。

 ちなみに、トフティさんって「国家分裂罪」って何やったと思います? ウイグルの文書館で文書の目録をコピーしただけ(笑)。目録のコピーって、大学院生が歴史を研究するなら、普通にやることです。中国は、独立を口にするチベット人を「テロリスト」とか言いますが、彼らのはるレッテルがいかに大げさか、いかに彼らが自分の行動に正統性がないと自覚しているのかがここからも知れます。

 で、何が言いたいかというと、今中国政府は去年の「暴動」にかかわったとされるチベット人にバンバン死刑判決をだしているけど、これに抗議することで彼らの命をできる限り伸ばすことができるということ。

 半世紀にわたる中国の反応をみて人々は「わたしたちが何をいったって、中国はどうせ変わらないさ」と思いがちであるが、しかし何もしなかったら、まちがいなく彼らは死んでいく。

 トフティさんやペンデンギャムツォさんは有名であったから、釈放されたけど、無名のまま人知れず獄死していく人はもっといる。

  ちなみに、長野の聖火リレーの時に警察があのような動きをしたのはやっぱり首相が福田さんだったからで、アベ政権だったらもっと違う様相になっていただろうとのこと。で、その人いはく「アベさんもバカだとかボンだとか、言われてて、事実そうだけど、あの時は偉かった」とのこと。

 人は死して名を残す。

 名は人のお役にたって残るもの。
 日本の政治家たちよ、その力を自分のためだけに使わず、多くの困っている他者のために使ってくれ。

 何のために政治家がいるのか、そこんとこよく考えてくれ。
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jiro.siwaku | URL | 2009/04/23(木) 13:04 [EDIT]
才色兼備な方の
ご健康とご多幸を
陰ながら,
お祈り申し上げます。

jiro.siwaku


ゆず | URL | 2009/04/23(木) 13:39 [EDIT]
安陪さんは今までの総理の中では一番素晴らしいと思いますよ。私は。教育基本法を改正して社保庁も解体する等数々の実績を残しています。素晴らしい活動をされている政治家の方も少なくはないと思います。ただ、マスゴミが取り上げようとしない。中川大臣が朦朧会見をした事を知っていても、肝心のG20という言葉を理解している国民は少ない。IMFを通して途上国に過去最大級の融資をし、感謝された事を誰も知らない。そりゃ日本も良くならないでしょう。メディアの多くが偏向報道をし視聴率優先、スポンサーのご機嫌取りばかりで腐っているんですから。ダライ・ラマが来日しても誰も大々的に取り上げようとしない。
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| | 2009/04/25(土) 12:41 [EDIT]
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シラユキ | URL | 2009/04/27(月) 17:36 [EDIT]
>jiroさん
ありがとうございます。回復しつつあります(遅)。

>ゆずさん
晩餐会での直言はたしかに立派でした。しかし、日本の最高位にある人にはやはりいろいろなものが求められます。強い精神力もその一つ。それがなかったのが残念。

>モモさん
たしかに息子はハンサムだ。

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