白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2009/06/01(月)   CATEGORY: 未分類
仏教徒のガーデニング
 庭のハマユウが年々巨大化して、雨の日とか横をとおるたびにハマユウからおちる雫でずぶぬれになるくらい巨大化していたのだが、去年、ハマユウの葉が突然元気を失って枯れ(腐り)始め、最後は株になった。その株の上をよく見ると、巨大な白黒のイモムシがはりついていた。

 その時は「腐った株になんか虫が湧いてるなー」と思った。

 今年になったら、ハマユウは負けずに新芽をだしたので、「自然は強いなー」と感心していたら、またなんとなく葉が腐り始めた。

 そこで、よく見てみると、去年株についていたあの巨大イモムシの小型版が葉の薄膜の下に何匹も湧いている。で、一部は薄膜をつきやぶって出てきて、直接新芽をくっちゃらくっちゃら食べている。

 おぇっ。

 そうか、こうやって葉を腐らせていって、最後は食べるものがないので株にしゃぶりついていたのか。
 私は仏教徒のチベット人とつきあっているうち、可能な限り虫を殺さないという習慣が身についている。そのため、たとえイモムシといえども殺すには抵抗がある。しかし、このままでは去年同様ハマユウはクサレはてる。

 ダンナ「株まで食べ尽くし最後の一群は餓死するって、こんな浅ましいのは絶対チョウじゃない。ガだよ。取ろう。」

 私「でもアゲハチョウの幼虫もグロイけど仕上がりはキレイだよ。でも、キレイなチョウなら助けて、ガなら取るってそれ容姿差別じゃない。」

 で、「ハマユウ 害虫」で検索したら、やはりハマオモトヨトウという立派なガ。

 私「ガでもキレイなガもいるし、成虫になった写真を探してみよう」

 で、昆虫オタクのページをみると、思い切りただのガ。アップでみたらさらに気持ち悪さが倍増しただけ。しかし、よく見ると、このイモムシ絶滅危惧種に指定されてる。

 地球上のあらゆる種の絶滅の原因であるわれわれ人間が、絶滅危惧種のイモムシをジェノサイドする権利は普通に考えてない。

 ダンナ「でも、見て。ハマユウも絶滅危惧種だよ。ハマユウを護るために虫をとってもいいんじゃない?」

 なんか、明らかに言い訳じみているが、とりあえず折衷案として一部のイモムシをハマユウに残して、残り多数を食品トレーの上にのせて、鳥の集まる場所において、子育て中のお鳥さまたちに食べ放題してもらうこととする。ほっとけば、このイモムシハマユウをくいつくして最後は餓死するのだから。これで一部は羽化できるだろう。
 
 お鳥様バイキングであるが、このイモムシ余程美味しくないのか、鳥たちみんなスルー。そうこうするうちに、テキも足がありますから、気がついたらどっかいっちゃってました(笑)。

 ダライ・ラマ法王は時計の修理とガーデニングを趣味にしているのは有名な話だけど、猊下も虫を別の場所にうつしたりしているのかな。仏教徒として教育を受けない本土のチベット人は知らないが、仏教徒として生まれ、育ってきた難民チベット人たちはカもハエも殺さない。虫の多いインドでも殺虫剤なんかだしたら、もう白い目で見られることは確実。お線香の香りとかでカを防いでいる。
 
 そもそも仏教国のチベットは出家した男性は生涯僧院で独身で過ごすため、チベット高原の人口はつねに一定数を保っていた。そのうえ食べる分くらいしか生き物を殺さないため、チベット高原はつい半世紀前までは自然の楽園だった。

 中国が占領してからのチベットがどうなっているかは、想像通り。イメージとしてはハマオモトヨトウどころか、イナゴの襲来。

 一番のエコは人間がへること。去年イギリスのBBCの特集でエコマンに任命されたキャスターが、エコ生活をしてどのくらい二酸化炭素を削減できるかを試してみるという企画があった。車を手放すなどいろいろしてもちろん削減に成功したが、撮影中に生まれた彼の子供が生涯に産出する二酸化炭素を考えたら、何の意味もなかった、というオチで終わった。

 つまり、人口を減らさないことには少々のエコもむなしく、二酸化炭素も自然も水もどうもならんのだ。で、それに関して朗報。

 途上国の女性たちや貧困層の女性たちに家族計画とかを教育する資金源である国連人口基金に、前ブッシュ政権は宗教保守の立場から、資金提出を見送っていた。しかし、菩薩オバマは国連重視と環境重視の立場から、国連人口基金に再びアメリカの資金を提供し始めた。

 地球規模でみたらハマユウが地球で、ハマオモトヨトウが人間。ハマオモトヨトウの数を減らさないと、ハマユウはクサレ果てちゃうね。
 
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COMMENT

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ゆず | URL | 2009/06/01(月) 11:58 [EDIT]
先進国と途上国の格差が広がっていく限り、地球全体の人口は減りませんよ。 インドや中国もアメリカやヨーロッパに追いつけ、追い越そうとしている。スタートラインが圧倒的に遅れてるので、無謀に決まっています。 経済発展をすると、都市が発達するから、労働力が必要になる。農村から出稼ぎが増えるが、安い人件費で雇われるので生活が改善しない。農村は働き手が減るので、労働力の子供を増やそうとする。子供が増えると余計に貧しくなる。結果的に農村は疲弊し、都市は人口が過密状態になり汚染される。 悪循環の繰り返しです。 チベットが自然と調和してこれたのは、人間が住むにはあまりにも過酷な環境だからでしょう。高地で木材や食料も少ないから、自然や動物を大事にしてきた。 蚊や虫を殺さないのは、思想的な理由と、いても少ないからではないでしょうか。高温多湿のインドならともかく、標高何千mの乾燥した高地です。 インドは、古くからの不殺生や輪廻転生の思想が大きいのでは。前に、確か「あるある」でタイ人が蚊に刺されにくいのは、トムヤンクンの酸味を蚊が嫌っていると聞きました。 ひょっとして、インド料理にも秘密があるのかも??

ハマーン | URL | 2009/06/01(月) 21:57 [EDIT]
うーん、考え込んでしまいました。
それとともに、つい先日読んだコミュニティーのトピックの内容をふと思い出しました。


Title『・・・生きることをあきらめなくてはならない』

冒頭省略・・・

WFPの事業は、食糧援助だけではない。
飢餓や食糧不足の根本的な解決のためには、
教育が必要だとして、子どもたちが学校へと通えるように、
「給食プログラム」を行なっている。
だが、この食料費の高騰によって、
2000万人の子どもたちに行っている
「給食プログラム」の見直しを検討していることを、
WFPは、明かした。

WFPは言う。
「これは、音のない津波だ」

今、世界では、
毎日、25,000人が、
食べ物が"買えない"ために死んでいる。

そのうちの70%の17,000人が子どもだ。

今、この刻、世界では、
食べ物を"買うことができない"ために、
5秒間に1人、
子どもが死んでいく。

今、世界には、世界中の人々が、
十分食べられる食料があるにも関わらず・・・。

1日の収入が2ドル以下であれば、
医療や学校を、あきらめなくてはならない。

1日の収入が1ドル以下であれば、
食事の肉や野菜を、あきらめなくてはならない。

1日の収入が、50セント以下であれば・・・

・・・生きることをあきらめなくてはならない。


『人が人を飢えさせている。
 飢餓は淘汰でも自然災害でもない…

 …人びとが良心の呵責(かしゃく)から逃れるために、
 あるいは現状に対する激しい怒りを抑え込むために、
 自分でもそれと気づかないうちに
 このエセ理論に頼っている。

 悲惨な光景を忘れ、
 抑え込み、
 ないものとして
 心の目を閉ざそうとしている……。

 そして「やり過ごそう」というわけだ。』

シラユキ | URL | 2009/06/02(火) 00:53 [EDIT]
>ゆずさん
17世紀にチベットに関するはじめてのガイジンによる直接体験の見聞録をかいたデジデリも、チベット人が生き物を大切にする理由を輪廻思想に帰しています。また、生き物のたくさんいるインドでもジャイナ教とは決して生き物の命をとりまらせん。かつてインドに僧伽があった時も、やはり僧侶は生き物の命をとらないように努力しました。生き物の多寡がその命の比重を決めているわけではありません。「動物の数が少ないから、動物を大切にする」とかいう発想は現代人のもの。自分が知らない異なる文明について語る時、自分の予断をもって語るのは誤解のもと。

>ハマーンさん
国連人口基金の性教育によって、途上国や貧困層の人口増がとまれば、一人一人にもう少してあつい援助を及ぼすことができるでしょう。「教育」は大切ですよね。
● 阿蘇のオオルリシジミ
Penba Yakdu | URL | 2009/06/02(火) 01:10 [EDIT]
阿蘇のオオルリシジミとクララの関係を思い出しました。

蝶やガの幼虫は種により特定の植物しか摂食しないので、植物と比べ自由に羽ばたくイメージとは逆に、実は、植物の運命(分布)に不自由に依存しているようです。

阿蘇のオオルリシジミはクララを摂食しますが、ここのクララは火山活動と人間の野焼により偶然に繁殖をしてきました。

http://www.env.go.jp/park/aso/intro/ooruri.html

生物の歴史が、進化ではなく淘汰であるならば、淘汰(進化ではない)の頂点にいると思われる、道具を使える人類の、その淘汰の道具の最前線は「核の抑止力」なのかもしれませんね。

それで、抑止力の一線を越えた淘汰を、人類が行使してしまったらどうなってしまうのでしょうか。

きっと、核の焼け野原に適したクララの出番で、それを「摂取」するオオルリシジミの世界が展開するのかもしれませんね。
やっぱり「諸行無常」だ。

ゆず | URL | 2009/06/02(火) 02:08 [EDIT]
人間は宗教的な理由だけで生きているとは思えません。イスラム教徒は豚肉を食べる事はタブーです。しかし、それには宗教的な意味だけではなく、イスラム以前の文化の問題だとも思います。砂漠では豚肉は腐りやすい、そもそも豚を食べる習慣がないなど、イスラムが誕生したから急に豚を食べなくなったというのは、あり得ないと思います。 虫を殺さないのも、チベットに仏教が入ってくる以前の習慣なのか、仏教の影響なのか。 宗教が先か、習慣が先か。私は習慣が先だと思います。虫を殺す必要がなかった。そこに無駄に殺生を禁止する仏教の教えが結びついている...と思います。(私の表現が誤解を与えていたら、申し訳ありません。私個人としてはどちらとも言えません。ただ、個人的な意見です。
● 子供4人も産んでしまった
ヒロシマの仏教バカ | URL | 2009/06/02(火) 08:19 [EDIT]
あととりを産もうという計画のため、男の子を周りが期待したため、9回妊娠、5回流産、4人女の子だけ育ちました。CO2を排出しております。

mimaco | URL | 2009/06/02(火) 13:00 [EDIT]
長らく家族計画・性教育の国際支援分野で仕事をしている友人がいます。
大規模プロジェクトは成立しにくく、いわゆる途上国の貧困層や僻地へ赴いて現地のコミュニティにひとつひとつ足がかりをつくり、時間をかけた支援となるようです。結局それだけ時間と手間がかかるので、やはり資金はあるに越したことはない。
人口爆発は地球規模の問題なのに、食糧援助など危急の援助に比べ地味で日が当たりにくい分野だとはいえ、この数年は国連人口基金からの資金が減ってきて厳しいと聞いていたので、オバマさんの決定はとても頼もしく思いました。

ほのぼの | URL | 2009/06/04(木) 09:13 [EDIT]
ガーデナーとして、毎日アブラムシ・ハダニ・チュウレンジバチ・アザミウマ・カイガラムシなどなどと戦っています。受戒はガーデニングやめてからにしようと思っていましたが、仏教徒ガーデナーもありなのですね。

カルマ・フォーチュン(♪♪) | URL | 2009/06/05(金) 17:45 [EDIT]
この間、たった一日だけでしたが、遠くでふくろうが鳴いてました。
中水野町周辺は、かいしょの森のとばっちりで、乱開発が進み、瀬戸市市民公園周辺しか、雑木林は残らないようです。
市民公園ないでは今も尚、きつつき、小リス、ノスリがすんでいるはずなのですが、いつの間にか、無視されてます。
居るという情報が入ると、業者が、爆竹で彼らを追い立てていき、書類上は、絶滅危惧種は、すんでいない事になっている。
別の日には、ふくろうが鳴いていた藪で、ブッポウソウもないてました。
人の営みの犠牲者は、人だけではない、他の生き物も同じだと思います。

シラユキ | URL | 2009/06/05(金) 23:29 [EDIT]
>Penbaさん
ハマオモトヨトウもハマユウそのほかのものしか食べないので、浜辺の開発でハマユウが減れば、自動的にヨトウも絶滅に向かうらしいです。悩ましいです。

>広島さん
 何というか、壮絶なお話ですね(汗)。

>mimacoさん
ニュースの特集で、国連人口基金の方が、一つ一つ村をまわって女性に意識改革をといているのを見て、地球を救うのはこういう一人一人なんだなあ、としみじみ思いました。そのお友達も立派な方ですね。

>ほのぼのさん
ダライラマ法王ができるんですから、できますよ!ガーデナーでも仏教徒はありですよ!

>カルマさん
業者ゆるすまじ! サイテー! 

ハマーン | URL | 2009/06/06(土) 10:24 [EDIT]
>国連人口基金の性教育によって、途上国や貧困層の人口増がとまれば、一人一人にもう少してあつい援助を及ぼすことができるでしょう。「教育」は大切ですよね。

とても大切だと思います(笑)
途上国に限らず「教育」は大切だと痛感してます(笑)

人口が多すぎて支援が行き届かないことが現にありますからね。

たとえ届いたとしても、胃の弱った彼らに、消化に悪い食べものを支援したところで彼らの寿命を縮めるだけですし。

正しい性教育は、エイズなどの感染病の感染拡大を未然に防ぐこともできるでしょうし、
手洗い・うがいの教育をすることで空気・飛沫感染する病気をかなり予防できますからね(笑)
寿命の延びる可能性が高まれば、人口増にも歯止めがかかってくる可能性も高くなるんじゃないかと思います。

ただ物資を与えること、それは支援にはならないような気がします。やはり教育は大切ですね。

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