白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2006/03/28(火)   CATEGORY: 未分類
外科と内科のバトルに勘違いマスコミ乱入
富山の市民病院で外科部長が人工呼吸をぬいたことで問題になっている。

当時のカルテには「家族の同意をえて」人工呼吸器をとりはずした、とかかれているらしいが、取材を受けた家族は「そんなこと同意してません」と、関与を否定しているため、騒ぎは大きくなった。

 この問題は病院関係者の内部告発から始まった。そもそも発覚の契機となった患者は、外科のベッドが一杯で、内科のベッドを借りていた人であった。その人は終末期となり、外科部長が呼吸器ぬきますという話をもれきいた内科の看護師が仰天して、院長さん(内科医)に相談したのである。

 外科と内科では同じお医者さんでもメンタリティが違う

悪いところをきってすてる、あるいはキレタところをつなぐなど、外科医の仕事は手術偏重。しかし、逆にいえば手術で対応できなかった場合、それ以後その患者に対して外科医は無用となる。その患者さんの前では外科医は非常に居心地がわるいであろう。

 一方の内科医は普段から慢性病や手術で対応しきれなかった患者さんを見ることをならいとしているため、最後まで患者さんのために手を尽くす。そこんとこが、手術が終わると「はい、さようなら」の外科のお医者さんと違う。

 内科医の立場からいえば、外科部長の行動はきわめてガサツであり、倫理的にも「神ならぬ人が他人の生死を左右した」ということになる。

内科医である院長は、おそらく外科部長は患者さんを早く楽にしてあげる、という美名のもとに、自分の無力さを思い知らされる患者を目の前からはやく消そうと、無意識的にこの道を選んだと疑ったのではないか。

で、これに対するマスコミの取材もどうかと思う。富山の片田舎に全国からおしかけて、患者の家族にマイクつきつけて「同意はしたんですか?」なんていったって、同意していたにせよ、同意していなかったにせよ、答えは「同意しなかった」しかないじゃん。

 だって、かりに同意していたら、必ず「○殺し」とかいう陰口たたく人がでてくるもん。で、こういう悪口いう人に限って、病院にろくすっぽ見舞いにもこない放蕩息子とか、遠くに住む親族とかなんだよね。家族のうち患者の一番身近で世話をしていた人が、患者の苦しみをみるにみかねて外科部長の提案に同意していたとしても、誰もそれを責めることはできないじゃん。だから、マスコミは家族の取材は遠慮しましょーね。

でだ。結論ですが、延命治療をするかしないかは、本人の判断にまかせるのが一番。

でも、本人に意識がなかったら?というのなら、ことあるごとに本人に尊厳死の可否をきく場をつくればいい。

コンビニで、免許の更新で、パスポートの更新で、尊厳死します?という欄につねに記入させるのだ。そうすれば、家族がつらい判断をすることもないし、ましてや赤の他人の外科部長が、人の生死の判断をくだすこともない。

ちなみに、わたくしは、回復の見込みなし意識なし、の終末状態になって、そのうえ肺に管をつっこまれるのは、絶対イヤ。死にかけているだけでも十分苦しいのに。それ以上なんて我慢できるかい。

それに、わたくしごときの延命に国庫から大枚を拠出するのも申し訳ないしね。だから、回復の見込みがなかったら、ぬいちゃってくださいよ、呼吸器。
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COMMENT

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MEGU | URL | 2006/03/29(水) 21:06 [EDIT]
富山!!うちの実家です!!
こんな田舎でこんな騒ぎが起ころうとは・・・

emichan | URL | 2006/03/30(木) 09:46 [EDIT]
91歳8ヶ月で亡くなった祖母は尊厳死協会に入っていて、入院した際に医師にもその旨を伝えました。

常命って言葉を思い出しました。
● 終末期医療は人それぞれ
石濱裕美子 | URL | 2006/03/30(木) 09:57 [EDIT]
>Meguさん
すいません、片田舎なんて書いて。富山は持ち家率が日本一高いすみやすい県です。

>emichanさん
ますます立派なおばあさまですね。
当事者に「死ぬまでに~したい」など特別な願望がある場合をのぞいては、死の苦しみを長引かせるのは考えものですよね。

モモ@柏原 | URL | 2006/03/30(木) 11:23 [EDIT]
うちの両親は今度離婚します。
原因は入院中の父方の祖母のことです。
父は祖母のことが嫌いで「とっとと死んでほしい」とはっきりと言い、
母は「あの人との同居は耐えられないほど嫌いだが、
延命治療はするべきだ」と言いました。
私はどちらの意見にも賛成できません。
私の財布には臓器提供意思表示カードを入れてあります。
延命治療も断るでしょう。
でも夫がもし脳死状態、寝たきり状態になったら
チューブをはずすことができるかどうかわかりません。
必要のない命などこの世にあるのでしょうか?
死が生より安楽であることなどあるのでしょうか?

ちこ | URL | 2006/03/30(木) 14:36 [EDIT]
患者さんの立場も大切ですけれど、看取る家族の心情だって、あります。もう助からないから、っていわれても、一分でも一秒でも生きていて欲しいと思うものなのではないでしょうか。まっ執着っていわれたらそれまでですけれども。
● ご両親どちらも間違っていないと思います
石濱裕美子 | URL | 2006/03/30(木) 15:52 [EDIT]
>モモさん
ご両親はどちらも間違っていないと思います。この判断は誰にもつけることはできない。我が家でもこの問題になると、普段はまったく喧嘩しない二人がもめます。
そうならないためにもモモさんのように自分の意志をはっきり表示することはいいことだと思います。

>ちこさん
愛される人ほど、いい人生で思い残すことがないから尊厳死を希望したりするんですよね。だから、もし本人が希望したら逝かせてあげるのも愛だと思います。

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● やはり家族は同意していた
かきなぐりプレス 2006/03/28(火) 22:01
http://shirayuki.blog51.fc2.com/blog-entry-38.htmlなにやら病院内の派閥抗争の様相を呈してきた。富山県・射水市民病院で人工呼吸器を取り外し問題で、事件発覚のきっかけになった患者の自宅玄関に「人工呼吸器取り外しは家族が同意した」とする旨の文章が張り出されたよ  [続きを読む]
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