白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2009/09/30(水)   CATEGORY: 未分類
夏の終わり
ゼミ生のMが大学院の試験もうかったしと耳長族に会いにボルネオに行く(なんでや)。
去年カルマパと一緒にマナリ近くの峠で心中しかかったあのMである。
昨日の晩「明日はインドネシアに船でわたります。」みたいなことをローマ字で書いていたら、その明日、すなわち今日だ。

サモア大地震勃発。

私の頭の中の世界地図ではサモアはボルネオの近くにあったので

オーマイガッ! と、すぐに「生きとるか」メールを送信。
そしたら生存証明のメールがきた。
とりあえず、よかった。よく見たらボルネオとサモアは遠かった。

と安心したのもつかの間、同日午後七時、
スマトラ島沖地震勃発!
今度はモロ・インドネシアである。

しかし、彼のいる港と震源地は海域が違うのでたぶん大丈夫。

彼には立派なチベット学者になってもらうまでは死んでもらっては困るのだ(私利私欲)。

帰ったら勉強しろ。勉強しろ。勉強しろ。もう旅行行くな!
何が耳長族だよもう。

 というわけで、
 夏休みにすますはずだった仕事はまだ本一冊分まるまる残っている。あと一ヶ月ほしい。この季節、大学ですれちがう先生方の顔はとにかく暗い。

 で、人生に疲れたのでシュールリアリズム(なんでや)。
今から85年前の1925年、『シュールレアリズム革命』の見開き一ページの右手に「ダライ・ラマへの上奏文」左手に「ローマ教皇への決裂」がのせられた。
 アンドレ・ブルトンを始めとするシュールリアリズムの詩人たち複数の連名であったが、文作はトーシツアルトーがした。

 現在から見るとチベット仏教に対する理解がかなりトンデモなんだけど、現実社会から逃避したいという気持ちが今の自分の気持ちにぴったりなので、引用。

 ああ、偉大なるラマよ、私たちは貌下のこのうえなく忠実なしもべです。ヨーロッパ人の汚れた心でも理解できるような言葉で、私たちに猊下の光明を与え、照らしてください。必要ならば、私たちの〈心〉を変えてください。もはや〈人間の心〉が苦しむことのない、完璧なる頂上だけに向かう心を、私たちに与えてください。

 習慣から自由な〈心〉、まさしく〈心=精霊〉のなかで凍結した心を、私たちに与えてください。あるいは、より純粋な習慣、つまり猊下と同じ習慣―それが自由のために有効ならば―を持った〈心〉を与えてください。

 私たちは、ごつごつした教皇、文学屋、批評家、犬どもに包囲されています。べったりと世俗的に考え、癒しようがないほど目先のことだけを考える犬どもに、私たちの〈心〉は囲まれでいます。

 ラマよ、私たちに教えてください。身体を物質的に浮揚させる方法、もはや世俗に囚われない方法を。
 私たちが言おうとしている、魂の透明な解放、〈心=精霊〉のなかにある〈心〉の自由がどのようなものか、ああ、許容できる教皇よ、本当の心を持った教皇よ、猊下はよくご存じのはずだからです。
 ああ、内面の頂点にいる教皇よ、私は内面の眼で貌下を見つめるのです。私が貌下に似ているのは、内面からなのです。この私、衝動、考え、唇、人体浮揚、夢、叫び、思考の放棄あらゆる形態のあいだに宙づりになり、もはや風しか望まないこの私(一九二五年四月、『シュルレアリスム革命』)。

 いやー、やっぱ西洋の知識人てひよわだわ。
 これを本当にダライ・ラマが読んでいたら、「人に頼るな。奇跡にたよるな。自分の問題は自分で解決しろ。」とかいうだろうな。
 て、書いたらもと文学青年からシュルレアリズムは現実逃避でなく、幽玄の美をめざしたんだ、もっと深いんだ、とツッコミがはいる。きっとそうなんでしょう。
 でもね、あのフランス人のチベット僧マチウ・リカールは子どもの頃からアンドレ・ブルトンを始めとするフランスの芸術家知識人が家庭に出入りして側近くでかれらの言動をみききしていたらしいけど、彼らの才能はともかく人柄はとんでもないっていってたよ。
 まあ彼らはその「深い」さでは救われなかったのですね。たぶん。 

 

 
もうみなさんご存じでしょうが「ダライ・ラマ法王東京講演」日程です。
【法話】
2009年10月31日(土) 14:00~16:00 (開場 12:00)
法話「さとりへ導く三つの心と発菩提心」(ラムツォナムスムとセームキェ)
Three Principle Parts and Generating the Altruistic Mind Enlightenment
於: 両国国技館

【講演】
2009年11月01日(日)13:00~16:00
東京講演 「地球の未来」への対話 -仏教と科学の共鳴-
於: 両国国技館

2009年11月03日(火・祝)13:30~16:00
四国特別講演「自分を幸せにする生き方」(日本語・手話通訳付き)
於:愛媛県武道館

2009年11月05日(木)13:30~16:00
沖縄特別講演「平和と慈悲のこころ」(日本語通訳付き)
Peace and Compassionate Mind
於:沖縄県立武道館

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
http://www.tibethouse.jp/


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Eiji | URL | 2009/10/01(木) 23:42 [EDIT]
Mの漢詩、大いに笑えました。
まだまだ勉強できるのが、正直羨ましいです。

そして彼のアクシデント遭遇率は相当なものですね。。
ある意味記者にも向いていると思います。
● Eジくんおひさー
シラユキ | URL | 2009/10/02(金) 08:23 [EDIT]
Mはまじめにやったらとても頭のいい子なんだけど、
いかんせんあのちゃらんぽらん・・・。
まず、この遊牧状態を定住状態に変えることからやらなきゃならないので、先は長いです・・・。
Eジくん、ちゃんとごはんたべてちゃんとねるんだよ。
● 管理人のみ閲覧できます
| | 2009/10/02(金) 11:08 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
● 管理人のみ閲覧できます
| | 2009/10/03(土) 04:40 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

シラユキ | URL | 2009/10/04(日) 18:23 [EDIT]
>モモさん
吉本がチベットねえ~。吉本に限らす日本の芸能人はとにかく政治的な見識ゼロどすからね~。それよりは映画監督とか、お芝居の方がまだ脈があると思う。

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