白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2010/01/17(日)   CATEGORY: 未分類
哲人政治が恋しい
 読まなければいけない卒論・修論・博論、チベットの教科書の和訳の初稿、西洋とチベットの百五十年についての初稿、とこれに加えて、もうすぐ学期末試験の採点まで加わる。やらなければならない仕事が増えれば増えるほど、やる気も反比例してなくなる。

 だるい。さむい。つらい(わー、脚韻踏んでるー)。

 しかし、新聞とかニュースの紙面が最近醜い。

 「タンス預金四億円」て、どんだけ大きなタンスなんだよ。で、四億円を「単純な計算ミス」とか、どんだけ数学できないんだよ。で、民主党の支持者は、「国策捜査だ」「自民党も同じことやっているのに逮捕されていない」とかいって検察をののしるけど、かばったことになってないだろうが。もし自民党もやっているなら、それも悪い、それだけだ。

 私はとくに支持政党ないが、ある政党支持するあまり「ひいきの引き倒し」みたいな支援者を見ていると「そのエールはあなたの愛する●党にとって逆の効果しかないよ」と言いたくなる。

 それにしても、悪事に手を染めちゃって、それが天下にばれたりした場合、さらなる醜態を重ねず「ごめんなさい、自分間違ってました。」と謝ることができないかね。

 タイガー・ウッズもクリントンも自分の恥の歴史をさらされたら、ちゃんと謝ったよ。もし同じことを何度もしてしまう弱い性格であったとしても、嘘いって開き直るよりは遙かにマシ。少なくとも、謝る映像が流れるたびによい子のアメリカ国民は「ああ、奥さんがいるのに浮気するのは悪いことなんだな」と覚えることができるからだ。

 しかし、ここんとこの検察VS政権のメンツ合戦とかいう、報道見ていると、中国か!(欧米か!のノリで 古)とツッこみたくなる。
 
 政治家とかCEOとかはその国や会社の顔なわけで、その姿が行動がかっこよければよい程、国民も社員も士気が上がる。テレビカメラの前で平気で自己を正当化したり、泥酔して国際会議にのぞむような人は士気が下がるので責任ある地位についてほしくない。

 日本人は対抗する勢力を制圧して自分の主張を通すことができる人を「政治力がある」といって、一目おくけど、これって決していいことでない。

 金や力をもった個人が、その日の気まぐれで主張を通すようなそんな社会は悪夢でしかない。政治家や社長がたくさんの愛人を囲っているのを、「好き勝手できてうらやましい」と許容するような社会は少なくとも私はイヤだ。「金や力をもっている人はその分だけ社会的責任が生じる。人の手本でなければならない」と感じるような人が多い社会の方がいい。

 何かの政策を実現する場合にも、その主張が客観的に言って是か否かが、その政策を通す基準であるような社会の方がよほど健全である。こういうと、すぐに原理主義者とか決めつけるアホがいるが、人を幸せにする倫理や政策に限っては原理主義は決して悪いことではない。

 人間が、理想や理念を掲げて、人の同意をえて世の中を少しずつよくしていこうと努力するのを止め、みなが「政治力」や「剛腕」などにたよりはじめたら、それはロ●アとか、●国化の始まりだ。

 今、中国様は経済力とかがついたことによりおごり高ぶっており、言論統制や人権問題について問われても、寝言としか思えない主張を繰り返しているが、ああいうのを「みっともない」と思う人がいるうちは日本もまあ成熟した国家と言えるだろう。それを「政治力がある」とか言って一目おき出したら、もうアカンな。日本は経済ばかりでなく、精神も腐れきったことになる。

 わたしはグーグルの英断に敬意を表したい。「do not evil」(悪事を犯すな)を社是に掲げているあなたの態度に喝采を送りたい。私は結構リアリストなので、すぐにバラ色の結末がくるとは思わないが、グーグルのこの行動は暗闇の中にともる一瞬の灯火のように人々に希望を与えた。

 もういい加減、力とか金とかで動く社会を見直さないといけないことに、みんな気づいているはず。
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COMMENT

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● 病み将軍
宰相 | URL | 2010/01/17(日) 21:56 [EDIT]
>日本人は対抗する勢力を制圧して自分の主張を通すことができる人を「政治力がある」といって、一目おくけど、これって決していいことでない。

 ふと思ったのですが、「政治力がある」代表格、日本のわけのわからない政治構造の中核をなす、小沢のような、「ヤミ将軍」というのものは、長くて寿命5年ではないでしょうか。歴代ヤミ将軍を見ても、角栄(鈴木80~脳卒中85)、金丸(海部89~佐川事件92)、竹下(村山95~森2000)、森(安倍06~麻生08)、非民主的とはいえ、失脚したらハイサヨナラというあたりは、韓国並みにハードです。

T | URL | 2010/01/17(日) 22:57 [EDIT]
思わずコメントさせていただきます。
ついでで申し訳ないのですが、お礼を。昨年、法王の講演をこちらのブログで知り、行ってみて大当たりでした。どうもありがとうございました。

気づいているかどうかは別にして、どうすればいいのか分かって行動できる人が日本にどれだけいるのでしょうか。
人の意見を聞き、自分の意見を伝え、物事を推し進めるということができないから、いわゆる「政治力」に頼るしかないのですよね?
そういう教育が日本には存在しないのでは?

ブータンのような国家であふれかえったら、地球も住みやすくなるでしょうけどねぇ・・・

ハマーン | URL | 2010/01/17(日) 23:38 [EDIT]
>日本人は対抗する勢力を制圧して自分の主張を通すことができる人を「政治力がある」といって、一目おくけど、これって決していいことでない。

いまお仕事を頂いている介護業界大手の某社の出世志向のある人たちの多くはこんな考えの人ばかりです(笑)
人の手柄を奪って、都合の悪いことは上司にひた隠してそれをみんなに押し付け、自分の意に添わない不愉快な相手を上司の権限をもってねじ伏せてきます。日常業務に支障が生じ、みんなのやる気が殺げますのでロクなことがないです。私は直接的な影響を受けませんが、仲間が嫌な目にあうのを見るのは忍びないです。

>「金や力をもっている人はその分だけ社会的責任が生じる。人の手本でなければならない」と感じるような人が多い社会の方がいい。

まずもって責任からはじまる、責任をもって社会に貢献した時に、後から権限はついてくるのかも知れませんね(笑)

ZIMA | URL | 2010/01/17(日) 23:40 [EDIT]
お久しぶりです。
明けましておめでとうございます。

googleの決断は素晴らしいですね。
鬼のように成長するビジョナリーカンパニーは、自己組織の存在意義に対して経済原理で妥協しません。
ネットを通した言論の自由がgoogleのコアになっている限り、政権による統制は相反するもので、中国から撤退を決断するはずです。中国もまた、国際的政権の信用性を落とすことはいやでしょうから、今後言論統制に関しては開放路線に向かうのではないかと期待します。(国の成り立ちからして突っぱねる可能性も高いですが...)
googleもまた、これから100年後も生き残るIT企業なのだと思います。
どこかの会社にも見習ってもらいたいものです。あっちへふらふらこっちへふらふらは働くモチベーションを著しく下げます。

宇宙犬 | URL | 2010/01/18(月) 02:06 [EDIT]
寒いですね。お仕事お疲れ様にございます。

>何かの政策を実現する場合にも、その主張が客観的に言って是か否かが、その政策を通す基準であるような社会の方がよほど健全である。

本当にそうです。
私も支持政党はありませんが、兎に角物事を何でも二元化、単純化して現実逃避を図ろうとする未成熟な層にはまったく辟易します。
フンイキ選挙も混乱外交ももううんざり…と申しましても、国民が投げ出したらおしまいですものね…頭が痛いですe-441

グーグルの件は、動機や結果予測については様々な見方があるようですが、誰かがいつか投げねばならない一石ではあったんじゃないかというのが個人的な印象です。
まだまだこれからですね。

カルマ・フォーチュン(♪♪) | URL | 2010/01/18(月) 11:51 [EDIT]
それ以前に,おやとして、今年の4月で20歳に成る我が子に、政治について、聞かれても、説明できない自分が悲しい。
(名古屋市長が、大統領にでもなら無い限り、無理やろか。などとは、冗談でもやっぱきついか。)

ぽぽんた | URL | 2010/01/20(水) 12:10 [EDIT]
頑張ってるGoogleの株価が落ちちゃうのも、政治が一部の人間のために動いちゃうのも、根本のところでは同じモノなのかなって思っちゃいます。特定の誰かがというより、人間の欲深さというか業のなせるわざと云うか…
そういう状態を是正するのではなく、「勝ち組」になろうって心理も。
● 管理人のみ閲覧できます
| | 2010/01/20(水) 16:27 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

シラユキ | URL | 2010/01/23(土) 18:35 [EDIT]
>宰相くん
そうですねえ。O澤氏がいつから闇将軍なのかによってこの説もかわりますよね。新生党プラス去年の八月からをたすの?


>Tさん
お役に立てて嬉しいです。さまよえる日本人ですな。倫理もなく、信じるものもなく、ただ鰯の群のように、右往左往。たしかに世界がブータンとかチベット難民社会みたいになったら、平和ですわ。


>ハマーンさん
出世も、今ある世の中の不正をただすために力を持つためとか、利他的な動機をもつのならいいのですが、目的なき出世欲は百害あって一理なしです。

>ZIMAくん
賛同戴いて嬉しいです。社会の責任ある地位にある人が、みながついていきたくなるようなヴィジョンをもって行動してくれると世の中も少しずつでもよくなるのだけど。がんばって出世してね。

>宇宙犬さん
二元化は人間の意識のもつ生まれながらのクセですから、いっても仕方ありません。自己中心的に考えない、人の立場にたって考えるとか、そういうことを積み重ねていくうちにこの二元化が克服されて大人になるんですが、今の時代、どんどんそういう人がへってきていような。

>カルマさん
有権者がダメダメだとその国の政治家はダメダメになり、国が滅びます。これから日本は政治的にも経済的にも苦しい時代になるので、そういう時こそ個々人の見識が問われるのではないかと思います。


>ぽぽんたさん
悪いことだと分かっていても、つい流されるって、個人だと犯罪なんだけど、国家がやると、その悪弊に誰も気づかないんですよね。こっちの方が本当の宿痾かも。

>Mさん
いい人そうだから、といって投票するのは危険ですよ。独裁者は子供や女性とのツーショット写真をとりたがります。それはいい人に見えるからです。一瞬のプロパガンダよりも、その人の言動を注視しましょう。

かつみ | URL | 2010/01/23(土) 21:41 [EDIT]
先生のブログをいつも拝見しています、いままで自分の見ていた世界の裏側まで見えるようになって多少、自分の考え方や視野が広がったように思えて感謝しています。
正しいことを信念をもって貫き通す事を節義ある行動と言います、戦車の前に立ちふさがった青年も、天安門広場に向かった趙紫陽も、日本では善光寺の決定も、世界に感動を与えました。
グーグルも是非、最後までその信念を貫いて欲しいと願います。
さて、
ブータンのような国とはどのような国なのでしょうか。
幸福度なんたらという理念はすばらしいと思いますが、けっしてブータンの国の隅々まで幸せに国民が暮らしているとは思えません、
多民族国家のブータンでは、中国がチベット人にやったように、同じチベット系のブータン人がネパール系のブータン人に拷問や迫害を加え民族浄化をした事実はないのでしょうか?

シラユキ | URL | 2010/01/23(土) 22:02 [EDIT]
>カツミさん
「民族浄化」が具体的にどのように行われているか私は詳細には知らないのですが、ブータンから追われたネパール難民の存在って確かにブータンの暗部ではありますね。

T | URL | 2010/01/24(日) 16:11 [EDIT]
たしかに、かつみさんのおっしゃる問題はありますね。
弾圧について調べてみると、あらためて根の深さに驚かされます。
何の根かというと、人間の業?とでも言いますか。
仏教というのは、そういう業を超えましょう、という教えが根本にあるかと思います。
それで「力とか金とかで動く社会を見直さないと!」というごろう様の母君のお言葉がピカッと心に光ってくるわけです。

どうして力や金で動いてはいかんのや!
そこに説得力のある説明ができる人はどこにいるのでしょうか。

ブータンで起こってる弾圧も金と権力?の絡みが大きいですね。
日本からの援助も関わってるようです。
もう少し物事を複雑に考えたい方には、こちらのページでも読んでいただいて、より発展させた形で問い直していただければと思います。
http://d.hatena.ne.jp/palop/20080702/p1
物事にはとてもたくさんの見方があります。その一例です。

民主化の闇は、日本も底知れないほど深いです。
知らない方が良かったと思うほどですよ。

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