白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2010/02/12(金)   CATEGORY: 未分類
目覚めよ日本の知識人
ごろうちゃんページアップしました(ここクリック)。神秘的な愛のおまじないを伝授してるよ!

今週の日曜日、14日はチベット暦のロサル(信念もとい新年)である。チベット暦は太陰太陽暦で旧暦とは微妙にずれるのだが、今年は旧暦の正月とたまたま重なっている。
 チベット社会では新月の新年一日から満月になる十五日まで、一年で一番もりあがって、すべての命あるもののためにお祈りをし、僧侶の昇級試験が行われ、法王のお釈迦様の前世譚講義が行われる。

 51年前のチベット人蜂起もムンラムの熱気さめやらぬチベット暦正月15日後に起きている。

 さて、光源寺のご住職から封書が届く。

 光源寺(最寄り駅南北線本駒込駅下車徒歩結構すぐ)は江戸名所図絵にも登場する駒込大観音で名高い浄土宗の古刹である。先代のご住職が早大仏教青年会ゆかりの方でもあることから、知己を結ばせて戴き、その後、ご住職が「ためしてガッテン」にでていたことを偶然テレビでみて、ブログに書いたこともある。

 そう、光源寺のご住職はためしてガッテン公開実験によってお墨付きをうけた人格者である(詳しくはこのエントリーを見てね!)。

 ご住職は私が光源寺に参詣する前から私のことを『ダライ・ラマの仏教入門』の訳者としてご存じであり、ダライ・ラマ法王の講演会にも出向かれるなどチベット・ファンである。そのせいか私が伺った折りにも非常に温かく迎えてくださった。

 光源寺はその境内で一年に一度、ボランティアの集まりで構成されるほおずき市が開催されており、また、境内を劇団の興行に貸し出したりもしている。このことからも分かるように、光源寺はご住職が人格者なばかりか、昔ながらのお寺の機能(芸能や市によって人の集まる場をつくる)を保つ希有な寺でもある。

 そのご住職のお手紙に曰く、

「当山の近くに住む女性が〔デレグ・リンポチェ解放の〕アクションをしたいとおっしゃったので、喜んで了承しました。この女性は〔北京〕オリンピックの際にも、一人で当山門前にローソクを並べ、中国への抗議をしたガッツのある静かな方です(後略)」

 美しきかな。

 デレグ・リンポチェについてご存じない方、以下簡単に説明。

 デレグ・リンポチェは、1950年に東チベットのリタンに生まれて、1980年代にダラムサラにいきダライ・ラマの講話を聞き、南インドの再建デプン代僧院ゴマン学堂(あのゴマン学堂!)で六年間勉強した。
 そのあと、奇特にも本土チベットに戻り、中国に破壊された僧院の再建にあたったり、チベット人のための小学校を開いたりしているうちに、その令名は高くなっていった。
 
 したら、2002年12月2日、中国政府はデレグ・リンポチェが爆破事件に関与したと逮捕してさらに死刑判決までだした。デレグ・リンポチェは一貫して無罪を主張していること、ダライ・ラマの教えを受けた高僧が爆破事件なんかに関与するかよ、というわけで、世界中で彼を救うためのキャンペーンが行われた。
 
 その甲斐あって、2005/1/26、中国政府は減刑に応じたものの、いまだリンポチェは獄中にある。で、彼が開いた小学校は今や漢人の養鶏場になっているそうである(詳しくはチベット式のこのペーじ見てね)。
 
 去年も彼の解放を求めるデモがアムドで行われるなど、東チベットの人々も獄中のデレグ・リンポチェの健康をみな心配している。

 というわけで、2/20(土)に光源寺の山門外にてデレグ・リンポチェの解放を求める〔私が聞いたところでは一人〕署名活動が行われるそうです。物品の販売や寄付の依頼はしないそうで、雨天中止だそうです。

 近くにお住まいの方、署名に来て下さいね~。近くなくてもきてね。テンジン・デレグ・リンポチェで検索してネットで署名も可ですよ。

 しかし、デレグ・リンポチェのこの件にしても、中国政府がチベットで行っている武力支配にしても、日本の新聞も学者もみな静かだね。欧米の人権団体にはデレグ・リンポチェはよく知られているのに。

 最近朝日新聞とかが、戦中の治安維持法に基づく最大の言論弾圧事件「横浜事件」の再審の話題を大々的にとりあげている。

 日本が敗戦までに行った数々のみっともないことを今になって思い出すことは悪いことではない。日本が再び過去の過ちを犯さないためにも記録に残すことは重要である。

 しかし、今の日本、それこそ言論の自由は売るほどある。
 どのくらいあるかというと、元ミャンマー大使が、自らはミャンマーに中小企業の投資を促すNPOの長とかやっているくせに、「自分は軍事政権にも民主勢力にも荷担しない中立である」と強弁し、アウンサン・スーチー氏をおとしめるような発言を週刊新潮でするほどである。

 この国の言論は今や底が抜けたという表現がぴったりなくらい自由である。

 政治家がNHKの番組の構成に口を出したとか出さないとかで言論の自由が侵されたとかいうとるけど、マスコミが中国を報道する際に行っている報道規制の方がよほど深刻だよ。

 「言論の自由」を重要であると思うのなら、今、現在、言論の自由が弾圧されている人々のためにも発言するのが筋ではないか。

 平和平和とのたまう方も、すでにこの上なく平和な日本で観念的に平和を叫び続けるよりも、核を持っている上に毎年毎年軍事費を上積みしつづけ、力によって諸民族を恫喝し続けている隣の国に向かって、発言し善導すべきではないか。

 隣におかしな人がいなければ日本だって武装する必要はないのである。

 今の中国共産党あり方が末期の国民党政府とどう異なるのか私にはようわからん。

 日本の学生運動は過去にあの国の革命を礼賛し、チベットの人々を見殺にした。このことを今少しでも後悔している人がいるなら、日本国内で言論の自由や平和を叫ぶよりも、あちらの国に実際に体を運んで、草の根で環境問題、人権問題、道徳教育、民族自決などを説きに行ってくれい。
[ TB*0 | CO*9 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する
● 管理人のみ閲覧できます
| | 2010/02/14(日) 08:32 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

まこと | URL | 2010/02/14(日) 09:00 [EDIT]
Losar tashi delek !あけましておめでとうございます。
高校生のとき、毛沢東語録をチラ読みしたけど、毛沢東がチベット人をはじめとする他民族に信じられない酷い扱いをしてるなんて知らなかった。大学生のとき、テレビで五体投地するチベット人を観て強い畏敬を覚えたけど、その人達が弾圧や拷問で心に深い傷を負っていることなんて知らなかった。はじめてインドに行ったとき、なんでダライ・ラマはインドにいるんだろう位しか思っていなかった。
おひとりで、デレグ・リンポチェの解放を求める行動をされるなんて、なんてスゴイ人なんでしょう。知ってしまったら、無関心でいられなくて、何かしなくてはと思う、その気持ちに心打たれます。

manuel | URL | 2010/02/16(火) 12:50 [EDIT]
ある意味ダブルスタンダードですよね。
平和や人権を叫びつつも「あの国」の人権問題や軍拡にはダンマリ。平和や人権をイデオロギー対立のために食い物にしていたんですね。
そういう人たちがソ○ビエトや北○鮮をよいしょしまくって、冷戦が終わった後上層部の腐敗や餓死者だらけの惨状が明らかになったとたん、そういう人たちは「俺そんなこと言ってないもん!」と言わんばかりに言いわけ。

中国に関しても同様ですがもし、共産政権が崩壊し今まで以上に中国で起こった悲惨な事実がどんどん明らかになった時、彼らはどんな言い訳をするのかちょっと楽しみですね(笑)
不謹慎な話かもしれませんが・・・

何はともあれロサルおめでとうございます。

白雪姫 | URL | 2010/02/17(水) 11:15 [EDIT]
>Aさん
 限りある環境の中でがんばってらっしゃると思います。私にできることがあったらいってください。筋の通った話でしたら協力しますよ。


>まことさん
そうですね。中国の話は大黄河だのシルクロードだの、あらゆる機会をとらえては観光心をくすぐる報道するくせに、彼らが諸民族に対してどのようなひどい扱いをしているかなんてチラとも報道しない。だから、「ダライ・ラマがなぜインドにいるんだろう」てことになるんですよね。マスコミも学者も日本の過去云々するのもいいけど、オノレの過去の言動に責任を果たしてほしいです。

>manuelさん
拉致問題が真実であることを北朝鮮が認めた瞬間から、日本共産党と社民党は議席を大量に減らして現在のような状態になっています。サイレント・マスはちゃんと見てますよ。しかも、日本共産党、中国共産党と手打ちしてたらして、貧すれば鈍するのいい例。
● 自称知識人に訴える
カルマ | URL | 2010/02/19(金) 11:56 [EDIT]
 特に私たちのフリー・チベット運動を「反動」とみなす人たちへ

 高学歴の皆様。あなたはもしや中国当局の主張通りに、
ダライ・ラマ様が表では反戦、自治拡大を訴えながら、
裏では戦争、分離をあおっていると考えてはいないでしょうか。
確かに、政治的主張においては
オモテの建前とウラの本音が大きく異なることは多いでしょう。
しかし、チベットの一大研究者(左翼的出版社からの刊行物もあります)が
主催するこのブログをみれば、
オモテの主張がそのまま本音の主張であることがよくわかると思います。
本文だけでなく、特にコメント欄をよくご覧ください。
私たちが批判するのは中国共産党の政策だけであり、
チベットに住む漢民族全体を攻撃したことは一度もありません。
北京五輪が漢民族にふさわしくないと考えたから、
激しいボイコット攻勢をかけたのではありません。
すべてはチベット人の繁栄のためなのです。

カルマ・フォーチュン(♪♪) | URL | 2010/02/22(月) 11:22 [EDIT]
カルマ氏に同感。
ギャワ・リンポチェさまが、何時、テロをあおったのか、こっちが聞きたい。
大体、北京オリンピックの時だって、地元の人たちは、中国人ばかり応援してて、他の国からオリンピック視に来ていた観光客や、サポーター、外国人選手にさえもに卵投げる輩がいたと聞くし、みちでころんだ老人を助けるとろくな事にならないとか、言っていること自体が、もう既に、ろくでなし民族です。(どこかで、たまたま、ブログで上がってた話ですので、何処まで本当羽化はわかりませんが。)
本当に、チベタンサポーターの皆様、本当に頭下がるです。
ありがたいことです。がんばってください。

カルマ・フォーチュン(♪♪) | URL | 2010/02/22(月) 11:34 [EDIT]
そういえば、昨日、世界の果てまで行って行ってQ、珍獣ハンター・イモトのコーナーで、チベタンマフチフが出てきたけど、何処か、解説がちがうんだなぁ。
出てきた犬は、明らかに、チャウチャの血が混じってるし、王族しか飼えなかったとか言ってた。
もっと、クマのようにおおきくて真っ黒だし、吠えないし、しつけは、元から不可能だし。
2月13日放送の「世界不思議発見!」でも、中国よりの放送が目立つ。
たいへん、悲しいです。

シラユキ | URL | 2010/02/22(月) 11:39 [EDIT]
>カルマさん
フリーチベット運動はずいぶん市民権を得たと思いますよ。2008年以前に比べたらそれはもう比較になりません。あせらずいきましょう。

>K・フォーチュンさん
なんかカルマさんがたくさんいて混乱します(笑)。中国でもまともな人はいるので一概には言えませんが、かつてのバブルまっさかりの日本みたいな、あーらら、な状態ではありますよね。

ハム | URL | 2010/02/22(月) 13:01 [EDIT]
2/20.21と門前で署名活動させて頂きました。20日は終日活動して20名の方に、21日は午前と午後それぞれ2時間ずつ活動して10名の方にご署名を頂けました。
複数の方が石濱先生のブログをご覧になって現場に駆けつけてくださいました。ありがとうございます。
また光源寺様は地元で篤い信頼を寄せられていて、そのため多くの方に足を止めて頂けました。署名を呼びかけるチラシを受け取って、「考えておきます」おっしゃった方が数時間後に署名のために戻ってきて下さったことも数度ありましたよ。

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 白雪姫と七人の小坊主達. all rights reserved. ページの先頭へ