白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2010/03/31(水)   CATEGORY: 未分類
表紙の人
 明日から四月。出版不況の昨今、拙著が平積みになる期間は短いと思われるので、都内の大書店を訪れては記念に棚の写真をとる。
プロモーションの一環でツイッターでも始めようかな~と思うが、迷う。

 ゼミ生のK君によると、ツイッターの利点とは失言してもすぐ下に沈んで忘れられること、ミクシのようなSNSの閉鎖空間とは異なり、多くの人がテーマや話題ごとに見に来てくれるとのこと。で、難点は長い文章がかけないことである。

 そもそも自分はブログが始まった時もかなり参加をためらった。体系的にいろいろな情報を発信できるホームページとは異なり、ブログの場合、古いエントリーはどんどん沈んでしまい、主張を体系だてて発信するのは難しい。そこで、自分の仕事リストや、繰り返し主張したいことは、そのエントリーをホームページにあげるなりして、両方を運営してきた。

 しかしツィッターはさらに短い140文字の短文しか発信できない。

 こんな短文では何か書こうとしても十個にわけてあーだこーだエントリして、その間に誰かがリツイートとしたらわけわかんなくなるかもしれない。

 今自分が何を考えているかという記録を残しておきたいという衝動はあるにはあるが、そのために一日中パソコンの前に座ってウシのヨダレのようにだらだら思考を発信するというのも、疲れる。なのでとりあえず今はやめておく。

 しかし、ふと気づけば今の自分のしゃべり140字以内で改行してるじゃん(笑)。

 さて、またまた地味なプロモーション。このページを訪れた方だけに新著の表紙の読解法を披露します。

世界を魅了するチベット―「少年キム」からリチャード・ギアまで世界を魅了するチベット―「少年キム」からリチャード・ギアまで
(2010/03)
石濱 裕美子

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 この表紙の外人さんは、自分が1995年タボで開催されたダライ・ラマのカーラチャクラ灌頂の際に隣に座っていた人たちを撮ったもの。
 彼らの視線の先にはカーラチャクラ尊をインストールしたライ・ラマ14世がいらっしゃる。

 で、彼らのしている赤いはちまきであるが、これは灌頂の中で配られるもので、本来は「目隠し」。
 われわれはものごとを曇った目でみているため、それはあたかも目隠しをして生きているようなものである。このことを示すために灌頂中には目隠しをせねばならない。

 しかし目隠しをしていると式次第が分からないので、なぜかこの目隠しをみな鉢巻きにしてしまう。
 弟子が導師にマンダラの中に導かれるハイライトにおいて、このはちまきははずされる。 
 そして、外人が手に挟んでいるのはツァムパカの花(の押し花)。
 これも灌頂儀礼中に配られ、投華得仏の際にマンダラの上にはらりとおとし、その落ちた位置によりその者が、覚りを得た後にどのような方面で活躍するかを占うのである。

 弘法大師様が、この投華得仏の際に何度やっても中央の大日如来に落ちたので、日本の灌頂ではそれにならってすべての花を真ん中の大日如来にひっぱっていくが、チベットの灌頂ではちゃんと落ちた位置の仏様とご縁を結び、密名も授かる。
 で、古いキオクを地引き網でひきよせると、確かこのオトコの外人はイスラエル人じゃなかったか。
 なんかナゾの文字の本を読んでいるので、「それどこの文字?」と聞くとこの外人「Hebrew」(ヘブライ文字)と答えたから。

 この思い出話しを学生のMにすると、「あいつら(イスラエル)あらゆる国家に出入り禁止くらっているんで、インドくらいしか放浪する場所ないんですよ。」なぜ、Mがイスラエルの人を「あいつら」というのかというと、それには訳がある。

 Mが2008年夏、カルマパ17世とともにマナリ付近で雪崩にあって足止めをくった時、Mは北インドの山間部をなめていたため軽装だった。一方、イスラエル人はぬくぬくの服装だった。で、ネパール人の子供達も寒そうにしていたので、「この寒さでは自分は今晩を超すことはできまい」と思い、どこぞの航空会社の機内からパチってきた毛布をネパールの人の子供にかけてあげた(これはMの証言によるものなので若干自分を美化している可能性があります 笑)。そして、Mはイスラエル人たちが、自分の行動にならって他の寒いひとたちに毛布を貸すことを期待した。

M「それが、あいつら自分のことしか考えないんですよ」

 まあ被害者意識の強い人は、人を思いやることはあんましないよな。

 でも、善行を行う時は人に見られてほめられたいとか、人を動かしたいとか考えると、だいたい裏切られるし、それで怒ったら善行にすらならないから、善行はそれを行った瞬間に自分に誇りをもてたことを喜んで終わればいい。

 Mはコミニュケーション能力が高いから、イスラエル人以外に助けられてこうして生きて帰ってきたわけだし。
 
 あと、青いケシはご存じヒマラヤの女王。プラント・ハンター、キングドン・ウォードの『ヒマラヤの青いケシ』で一躍有名になったチベットの代名詞のような高山植物である。ちなみに、たしかこのメコノプシス、いわゆる麻薬の原料にはならないので、カンチガイしないでね。その美しさによって有名なだけよ。
 

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COMMENT

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mikan | URL | 2010/03/31(水) 18:38 [EDIT]
白雪先生、初めて投稿いたします。
近畿の南に住むmikanと申します。

昨年、11月28日、上野の森で先生のお話をお聴きして、その迫力とお人柄とお話の中味にしびれ、以後こちらのブログとHPを毎日楽しみに拝見させて頂いています。(子どもや友人達にも紹介しているので、ごろうちゃんファン、私の周りで増殖中です)

昨年11月28日、所用で上京することになり、時間があるので何かやっていないかな・・・と探していたところ、ご縁あってかのチベット展とチベット芸術フォーラムの講演について知り、参加を決めました。
政治的な問題でもあるので、田舎のオバちゃんとしては某国のことがちょっと怖くもあり(署名後、「お母さんに何かあったら・・・」と娘に事情を話してます(^_^;))、ドキドキの参加でしたが、先生やチベットの方のお話をお聴きして、チベットのみなさまがいかにチベット仏教を生きておられるか、初めてお聴きする生のお話に感動いたしました。批判よりも「そういう状況にあって、どう生きているか」のお話の方が胸を打ちますね。フォーラム全体がそのような方向で、「思いきって参加してよかった。。。」と思いました。

で、これを知った私は、どうする?!
その後、自分にできること(家族や友人にチベットのことを話したり、本やDVDをお貸ししたり、法王さまのHPやtwitter、法王事務所のHPを拝見したり、先生の御著書やチベットの物品を購入したり・・・)をちびちびとやっております。
『世界を魅了するチベット』も昨日注文いたしました。到着が楽しみです(*^_^*) あぁ、近かったら4月2日のサイン会に参加するのになぁ~
ばったり先生に出会うことを期待して、今後上京するときは本とフェルトペンを持ち歩くことにいたします(^_^)v

先生は関西にはいらっしゃらないのですか? チベットのお話、もっとお聴きしたいです。いらっしゃることがあれば、是非このブログやHPでお知らせ下さいね。

草のひげ根の先っぽの方で、私のような地方のいちオバチャンも先生からの情報をありがたく拝受させて頂いていることをお知らせしたくて、本日は投稿いたしました。
長文にお付き合い下さり、ありがとうございました。

先生のますますのご活躍とごろうちゃんのご健康とご幸福をお祈りいたします。
● またしてもニアニス
Penba Yakdu | URL | 2010/03/31(水) 20:00 [EDIT]
この一週間、→神戸→江戸と研究会やら出張やらで上りましたが、四月二日までは江戸滞在はもちませんでした。
わしも何時ぞ何処ぞのためにフェルトペン持ち歩きます。

新著は注文しました。

● 画面のすみの〝チベット〟見つけました。
ヌーhiron | URL | 2010/04/01(木) 00:35 [EDIT]
2005年の快傑春香(カイケツ チュニャン)と言う韓国ドラマを見ていて
一瞬、"よく知ってるもの"が視線をよぎり
DVDを巻き戻ししてみると、主役男優の後方に
【チベット国旗】のついたポスターが三枚映っていました。
(拙ブログに写真貼ってみました。)

しかも、次の回の冒頭にも同じシーンが。。。
このドラマの監督、チベットサポータなんだ!!!と嬉しくなりました。

私もmikanさん同様、白雪先生の関西講演お待ちしています。
ぜひ、よろしくお願いします。

● 明日ですね!
ジャム | URL | 2010/04/01(木) 16:56 [EDIT]
勇んで四谷に伺います。
もちろんサインをいただきに上がります。
石濱先生の講演、いつも楽しみにしています。
ここだけの話、この2年間、いろんなチベット関係のイベントに参加していますが、
「楽しく考えさせられる」講演は、石濱先生がダントツです。

シラユキ | URL | 2010/04/02(金) 12:34 [EDIT]
>mikanさん
法王様とごろうちゃんの健康を祈って下さってありがとうございます。実は我が家でも乾杯の前に、法王様とごろう様の長寿を祈願しています(笑)。

>Penbaさん
たぶんもっとドラマチックな出会いが準備されているんですよ。カルマによって(笑)。

>ヌーさん
拙著の紹介ならびに、韓ドラにおけるチベット旗の情報ありがとうございます。たしかにこの監督確信犯ですね。こういう中国政府が口にするのも疲れるというような細かいとろこでやっていく活動って大切ですよね!

>ジャムさん
四月の頭のお仕事の忙しい時にありがとうございます。お会いできるのを楽しみしております。

まこと | URL | 2010/04/03(土) 09:47 [EDIT]
amazonから届きました!教授のオビもいいかんじですね。
センセー、僕にもサインして下さい!(泣)
あと、世界の石濱先生のツイッターデビュー、お待ちしています。
ところで、法王様のツイッター、最近連日メッセージが出ていますが、これって直接法王様がネットに書いていらっしゃるのかな?まさか...
http://twitter.com/DalaiLama

シラユキ | URL | 2010/04/03(土) 10:48 [EDIT]
>まことさん
お会いできたらいつでもいたしますよ。
法王のツィッターは内容から判断してほとんどはまわりの方が書いていると思われます。どなたか質問していませんか。

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