白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2010/05/18(火)   CATEGORY: 未分類
牛供養
職場の飲み会でメジロの駅前のオサレなモンサンミッシェルというフランス料理屋さんにいった。その前の教授会が予定より早くおわったことからみなすでに飲み始めていたらしく、始まりからみな相当出来上がっている。

A先生「モンサンミッシェルって要は江ノ島だろう」

B先生「砂州で陸地とつながっているという意味では同じですね」

そこで、お店の人はお料理の説明は最初の一品しかせず、あとはあきれ果てられて放置される。あんな集まりなら早稲田の居酒屋一休が会場の方がよかったのではないか。何か前もこんなことをいっていたような。

 さて、口蹄疫のために数万単位で家畜が死んでいる、あるいは予防的に殺されている。
 「処分」にあたっているのは、その動物たちを飼育していた人々であるから、たとえいずれ出荷されるウシであったとしても、毎日毎日愛情を持って育てていた人たちだろうから、彼ら飼育者にとって「処分」に明け暮れる日々は地獄でしかあるまい。

 「どうせ殺される運命にある牛たちだったんだから、どこで死んでも同じこと」というのは違う。食べものになるために死ぬのと、「処分」されるのとではまったく意味合いが違う。人間の命であると、それが胎児であれ、遠い国の言葉も通じない人々のことであっても、真剣な感情が沸き起こるのに、これが動物となると胸を痛めるものがぐっと少なくなるのは、やはり人の驕りであろう。

 仏教の輪廻思想では、人と動物の間に本質的な境界線をひかない。今人であるものが前世に動物であったかもしれないし、来世に動物になったりすることもあるなどと普通に考える。だから、輪廻思想の残る国、インドやタイでは、人が動物に対してとてもやさしい。牛が道の真ん中にいたら、牛がどくまで車は道をうごかない。お寺の門前ではカゴに入った小鳥を売っている人がいて、参詣者はその命を買い取って空に放って善行とする。参詣者がいるから小鳥はカゴにいれられるのであって、かなり意味がない気もするが、とにかく小鳥をはなすとスッキリするよ!。これらの国にも動物をボウガンで射たり石を投げたりするようなゆがんだガキもほとんどいない。
 彼らも肉をまったく食べないわけでなく、ニワトリとかは殺戮されているが、基本的に動物をむやみに見下すような風潮はない。
 チベットにおいてはもっと徹底していて、ダライ・ラマ十三世は森を禁足地にして、森の伐採や動物の狩猟を禁じる法令を何度もだしていた。仏教のこのような思想は、穏やかな心をはぐくむと同時に自然環境の維持に役立っていたことは言うまでもない。

 今年は生物多様性元年だけど、現在地球は氷河期以来の大生物絶滅期を迎えている。過去においては、隕石とか寒さとかが生物絶滅の原因となったのだが、今回の原因はもちろん言うまでもなく人間の増えすぎである。

 人間様が世界中をひとつに結んで「開発」しちゃったもんだから、今まで哺乳類のいなかった南太平洋の島々に人間が持ち込んだネズミ、ネコ、などがふえ、また、人のもちこんだ細菌に感染して、希少な美しい小鳥たちが数多く絶滅した。

 うちの愛鳥ごろう様はオーストラリアの鳥であるが、オーストラリアには肉食獣がいなかったため、この大陸の動物はきわめて平和的ではっきりいってトロイ。真っ黒い目をして愛くるしいけど、飛べなかったり、驚いたら死んだり、暑さ寒さに弱く、細菌にもヨワイ。グローバル化にさらされたらあっという間にどんどん数を減らすような種ばかりである。そのため、ここ二百年で美しい鳥たちがたくさんこの世界から姿を消した。

 一方、人間にとって有効な生き物、薬効成分があるとか、食えるとか、そんな種は人工繁殖によってふえていった。密集飼育するが故に、大量感染を生みやすく、今回のような大量死につながりやすい。しかし、ただ人間だけが種の運命を左右する特権を神からふされた存在なのだろうか。否、人間だってこの惑星の生命の一部である。この惑星の生態系が壊れたら滅びの途につくしかないちっぽけな存在であることには変わりない。

 なのにいまや人口はかるく六十億を超え、人間以外の生命はどんどん消滅していく。こんな状態なのに経済が悲鳴をあげるたびに、成長戦略とか景気刺激策とか唱えて、さらにこのムダの多い消費文明を拡大しようとしている。これはどう考えても先がない。

 あらゆる生命は生まれて、成長して、老いて死んでいくのであり、永遠に成長し続けるものなどない。永遠に成長を続けるのはガン細胞くらいで、今の地球における人間の位置は立派なガン細胞である。遠からず宿主である地球を殺して自らも滅びの途につくことだろう。みんなそれを意識のどこかで理解しているから、最近の若者はまったく向上心がないし、ハリウッドではパニックものの終末映画が量産され続けるのだ。

 仏教の思想によるとこの事態はすでに予見されており、世界は生成し(成)、とどまり(住)、壊れ(壊)、無に帰す(空)、という四段階をたどって終わり、この後同じ経路をたどって再び次の世が始まる。この伝でいくと、現代はまさに壊劫の時代ということになる。

 人の一生なんて短いから私が生きている間に終末がくるかどうか分からないけど、この壊劫の時代、とりあえず、失われていく牛豚さんの命を悼んで、一人牛供養をやる。

宮崎県民の方のミクシ日記から 

今一番ありがたいのはこの現状を知ってもらうこと世論で政府を動かすしかもう手が無いんです
昨日日記に書いた仲間の輪による消毒剤の話も、政府の圧力がかかり、
“各県まず自分所の防疫の徹底をせよ。宮崎は農相みずから出向き全力で対応している”
との電話があったみたいです。
消毒剤が圧倒的に足りません。
消毒剤の事は昨日書きましたが、
人手も圧倒的に足りません。
政府は“現場スタッフを国としても確保している”と発表してますが、一昨日までの現場スタッフ350人のほとんどは県のスタッフ。
九州農政局から3人の獣医師と20人のスタッフ、追加で30人の自衛隊。
農政局の獣医師はペーパー獣医師で現場しゃまともに牛に触ることも出来ない、追加で来た自衛隊は4日出たら2日休み実質2/3の労力。
昨日から宮崎による確保と九州各県の応援により倍の700人体勢に。
それでも殺処分対称の1割しか処分出来てません。
県も、保健所も、獣医師も、JAも、市町村も、休みなしで必死になって頑張ってます。
保健所の友人はGWどころか、発生からずっと休み無し、6~21時の重労働。爪は割れ、消毒剤で手の皮膚が爛れ…
それでも必死になって戦ってます。
マイミクさんの旦那さんも新婚、子供が産まれて初めてのGWも休み無しで頑張ってくれてます。
ホントに感謝しています。
それでも全然処分が追い付かないんです。
今、処分対称の10万頭のうち、20日間で処分が終わったのは1万頭にも届きません。
今1日の処分頭数が千頭。毎日発症する頭数の方が圧倒的に多いんです。
感染した牛は毎日10億個、豚は5兆個のウイルスを撒き散らします。感染拡大が止まりません。
4月末に発症した友人の農場では、今のペースでは5月内に処分出来るかどうかと言った所です。
全て殺されてしまう。それでも弱れば排出するウイルスが増える。だから、殺されるのがわかってても、毎日餌をやり、ビタミンをやり、あらゆる手を尽くして少しでも牛を健康に保とうとしてます。
でも、農場全ての牛に広がり、弱い子牛から次々に弱り、死んでいきます。
死んでも処理業者も出入りできないため、死体の上に大量の石灰を乗せても、腐敗し異臭を放ち始め、
それでも親牛は自分の子を一生懸命舐め、石灰を落とそうとします。
消毒剤の不足から、本来は牛に使わないような強い薬を大量に毎日浴びせられ、牛は毛が抜けぼろぼろになっていきます。
そんな中で、自分の家族同然の牛を殺す事も出来ず、飼い続けなければならないんです。
また、保健所や獣医師が殺処分現場に集中せざるを得ず、発症が疑われる農場の検査も出来ず、
テレビや報道では50件80000頭となっていますが、
俺が把握してるだけで発症の疑いがあり検査待ちの所があと40農場あります。
とにかく人手が足りないんです。
もう殺処分が追い付かないんです。首相が激甚災害に認定し、自衛隊を出さない限り、拡大は収まりません。
「その必要があるかどうかを関係閣僚と話し合い、必要とあれば検討する」とか言ってる場合じゃないんです!!
ワクチンと言う手も有りますが、現行の法律では使えず、
しかも大臣は「参院選後の国会で立案立法を…」
とか言ってますが、
その頃には国内の牛・豚・山羊・羊・鹿・猪…等の偶蹄類はいなくなってるでしょう。
皆さんにお願いです。
とにかく、今、宮崎で大変な事が起こってると言うことを、多くの人に伝えて下さい。もう世論で政府を動かすしか方法がないんです。
資材機材も、人手も、予算も…
もう国に頼るしかないんです。
よろしくお願いします。
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COMMENT

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● 日々のニュースで飼育農家の方がたのお気持ち察していたつもりでしたが・・・
あくび母 | URL | 2010/05/19(水) 11:05 [EDIT]
悲惨どころか地獄なんですね 
私のホームページにも転載させていただきました


wakui | URL | 2010/05/19(水) 22:18 [EDIT]
牛に引かれて善光寺参り…
私も明日、善光寺でひとり牛供養のため参拝してきます。

シラユキ | URL | 2010/05/23(日) 11:22 [EDIT]
>あくび母さん
ありがとうございます。なんか次のパンデミックは人間って感じですね。

>wakuiさん
 一切有情が幸せでありますように。

宇宙犬 | URL | 2010/05/23(日) 12:32 [EDIT]
目白のお店、家人がたまたま知っていたらしく「確かに洒落たお店だよね」と申しておりました(行ったことは無いらしいです)。それだけです、、

口蹄疫による酪農家の惨状については直接間接に耳にしており、その度にたいへん心を痛めております。

善光寺さまといえば、先日長野に行ったのですが寄る時間が無く、参詣は断念しておりました。次回の長野では伺える予定なので、私も酪農家の皆様と"処分"された動物たちの為に、お祈りをしてきたいと存じます。

シラユキ | URL | 2010/05/24(月) 13:44 [EDIT]
>宇宙犬さん
そもそも「処分」て言い方が、悲しいですよねえ。
こういう傲慢な言葉使いがこの文明の性質をよく表しているような期がします。
● 管理人のみ閲覧できます
| | 2010/05/26(水) 06:57 [EDIT]
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● 管理人のみ閲覧できます
| | 2010/05/26(水) 07:04 [EDIT]
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● 管理人のみ閲覧できます
| | 2010/05/26(水) 07:19 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

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