白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2010/09/16(木)   CATEGORY: 未分類
赤と青のエクスタシー
 横浜市民ギャラリーで開かれているチベット交流会主催の「チベット大自然作品展」(入場無料)を見に行く。

 会場は中華街で有名なJR関内駅のど真ん前。私の前にも中国人女子二人が改札口を通っていった。

 会場は広く入って左がチベットの子供たちの絵、真ん中がご存じ野田雅也さんの写真、右がドクター・ダワの油彩画である。

 主宰者Aさんが「カナガワ・ビエンナーレ国際児童画展」に応募するためにインドのチベット子供村五つに呼びかけて書いてもらったものである。中学生の絵と小学生の絵があり、応募作品だけあってどれも気合いが入っている。

 プロテストものあり、自然を称えたものあり、伝統文化を描いたものあり、なかなか面白い。とくに中学生の書いたプロテストものは、中国国旗から手がはえて、チベット国旗が料理されていたり、東からのびる赤い手(笑)が、チベットの上におおいかぶさっていたり、よく書けている。

 中国国旗とチベット国旗が頻繁にモチーフに使われているので、やたら赤と青がめだつ。赤と青のエクスタシーである。

 涙なくしてはみられないのが、自然を描いた絵。チベットの聖山や遊牧民のテントのある草原やチョルテン、彼らはあっついインドで難民暮らしをしながら、遠く離れたチベットを思っているのだ。美しいほど泣けてくる。

 野田雅也さんはみなさんご存じだからいいとして、ドクター・ダワさんはチベット医。本土で病院につとめていたのだが、チベット人の患者さんと漢人の患者さんに対する態度があまりに違うことにドンビキして、病院やめてインドにでてきた。彼の書くチベットの風景や伝統を描いた油彩画は欧米で評価が高く、よく売れているそう。たしかに、廊下のつきあたりの、グラジオラスの花瓶とかおいてある上にかけたら合いそう。品の良い絵。

 家にチベット仏壇作って毎朝読経しているようなアメリカ人の大金持ちだったら、この人の絵まとめ買いして屋敷のあちこちにかけるだろう。ダワ先生の絵はがきを五枚かって、ついでにギグド震災募金もする。

 最終日の18日は終わりが早いので、早めに家をでましょう。
 詳しくはここ→http://www.tibet-jp.com/newpage6.html

 会場でにこやかに握手を求めてくる男性一人。例によってどっかで見たような気がするけど思い出せない顔。
 そういう時は聞いてみることである。

 私「どちらかでお会いしたことがありますよね、どちら様でしたっけ」

 Cさん「すでに二度くらい会ってますよ。Cです」

 私「チベットの方ですね、インドからいらしたんですか」

 Cさん不審な顔。そりゃそうだ。後で思い出したけど、前にタシルンポのイベントで会った時、けっこう長い立ち話して、彼が東チベットから来たこと、今何を勉強しているかなどを聞いていたし(笑)。

 しかしその時は記憶が初期化していたので、一通りまた話してもらう。
 話を聞きながら、Cさんはしっかりした考えをもった、なかなかキレる男であることに気づく。なので、今度こそ忘れないように、チベット文字で名前を書いてもらい、写真もとり、こうやって記録にもとっておく。

 自分ぼけ老人みたい。

 で、Cさんによると、横浜市国際学生会館主催でチベットのお話がるという。そのタイトルも

 「なぜチベット仏教がグローバルな注目を浴びているのか その魅力を探る」(11月27日土 13:00-15:00)

 私「私三月にまさにこういう本だしたんだけど」

 Cさん「先生の本読みましたよ、他のチベット人にも勧めています」

 私は一人でも多くの日本人にチベットの文化の価値をしってもらい、チベット文化の存続に協力してもらおうと思ってあの本を書いた(そしてあわよくば日本人の道徳レベルもちっとはあげられたらな、と)、でも、チベット人が自分の文化に自信をもってくれる契機になったら、もっと嬉しい。

 そうだよねえ、本土チベットで教育を受けると、ダライラマは悪魔呼ばわりで、劣等民族みたいに扱われるから、漢語覚えたりすることでせいいっばいで、自分の文化に誇りなんてもてないよねえ。

 若き日のガンジーはイギリス紳士にあこがれロンドンに留学したが、神智学にふれてインド文化の価値にめざめ、インド独立の父へと脱皮していったのである。もし、私の本をよんだチベット人の中からチベット文化に誇りをもち、チベット完全自治を実現する人が育ったら、なんてワンダホーな話だろう。自分はジャパニーズ・アニー・ベサントとして長く語り継がれることになるであろう。

って、脳みそ腐ってます。

 鶴見の横浜市国際学生会館では9/30-12/9までの毎週木曜日間、「初めて学ぶチベット語」という語学講座もやつています。 専用電話は045-507-0318です。
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COMMENT

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けい | URL | 2010/09/17(金) 02:06 [EDIT]
私も行ってきました!
駅前の好立地で入場無料なんて、素晴らしいですよね。
入ってすぐに本格的な仏壇があり、一瞬、五体投地するかどうか悩みました(笑)

今度Dr.ダワのお話、聞いてみたいなー。
● 出来の悪い私ですが
モモ@八尾 | URL | 2010/09/21(火) 00:20 [EDIT]
先生のお陰で、新たな発見と
貴重な学問を教えていただきありがとうございます。
あっ、ついでにごろうちゃんのお陰でもありますね。
もともとごろうちゃんのお写真を拝借しようと
メールを差し上げたのがきっかけで、
チベットのことを知ったのですから。
ごろうちゃんにも良しなにお伝えください。

シラユキ | URL | 2010/09/21(火) 10:12 [EDIT]
>けいさん
仏壇があったら五体投地はフツーでしょう(笑)。一般客は引くけど。

>モモさん
ありがとうございます。モモさんもムリせずゆるゆると生きてください。

たろこまま | URL | 2010/09/22(水) 16:53 [EDIT]
先生、書類・原稿提出等などお疲れ様でした。
(書き込みお忙しいときは・・・と思って、遅ればせながらお邪魔してます^^;)
ステキな作品展が催されていたのですね!

うちの里子くんから届く絵にも、一筋縄では越えられないたっかい山や、決して橋なぞ架かってない河、それを麓から見上げる小さな人が描かれていて、彼の今までを垣間見た気がしました。

その山を越えるのは鳥だけで、頂の向こうには黄色く輝く太陽があり・・・
太陽はきっと法王さまを象徴しているんだろうな、と想像しています。

今回届いた絵には、鳥と一緒に空を小さな飛行機も飛んでいました。
それに乗って帰れる日が一日も早く来て欲しいです。

シラユキ | URL | 2010/09/22(水) 21:14 [EDIT]
>たろこままさん
あつい夏、小太郎くんの発作が多いとツイートでみて、心配しています。やっぱりこの気候でしょうか。チベットの子供たちの絵はどれも気合いはいってて見応えありましたよ。大人の方も(笑9。

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