白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2010/12/29(水)   CATEGORY: 未分類
日本男子よ、大志を抱け
 27日は『家庭画報』の発売日。
 新春特大号にあわせてダライラマ法王インタビューが掲載される。私はこの雑誌じつは一度もてにとったことがない。なぜなら、『家庭~』という言葉から、良妻賢母を読者としたような、子供の弁当のレシピとか、家庭内の掃除の仕方のノウハウとか教える雑誌かと思っていたからである。

 今回はじめて買ってみてぺらっとめくってみたら、航空機の機内誌のように豪華。で、フクロウのデザインの腕時計が目にとまったので、あらこれかわいいわね、おいくらかしら、と値段を見て目を疑う。

 2551万5000円。

 うわこりゃすごいわ。で、全ページマッダームのマダムによるマダムのための雑誌。
 しかし、このような雑誌を手にする裕福な階級こそ、一番ダライ・ラマ法王のおっしゃることをよく理解できる人たちかもしれない。
 貧しい人はお金持ちになれば幸せになれると思っているが、お金持ちはそれだけでは幸せになれないことを知っているからだ。お金持ちこそ、人間の価値とか、あり方とかそういう実はもっとも人間の基礎となるべき部分に目を向けるヨユウがある。

 ダライ・ラマ法王は高級紙『ヴォーグ』のクリスマス特集号の編集長をつとめたこともあるんだから。
 しかし、ホームレス問題を扱いホームレスがうる『ビッグ・イシュー』からオハイソなマダムが読む『家庭画報』まで、法王様の日本での雑誌のお仕事はじつによくバランスがとれている(笑)。

 で、28日は年内最後の勉強会だった。 

 午後一時から五時半までひたすら18世紀の文献を読み、そのあと納会にいく。
 例によって院生Mがボクが新大久保の良い店しっているのでいきましょうよというので、彼の案内で新大久保に行く。
 じつは自分は東京生まれの東京育ちだが、新大久保にいくのはこれがはじめて。だって、この町って●×が多くて柄が悪いって評判だったから。

 しかし、タクシーが新大久保の駅に近づくにつれ、なんか通りに面した店がつくりも色彩もカンバンも韓国か中国のようになってきて、歩道に流れているアナウンスも韓国語である。

 雨後の竹の子のように寒流ショップが立ち並んでいることは聞いていたが、それどころじゃねえ。日本じゃねえ。居酒屋からカフェから食堂、そのオーナー、使用人にいたるまで、韓国人、あるいは、中国人である。

 院生Mによると、駅の向こうにはリトル・インドもあり、その向こうにはリトル・ビルマもあるそうな。なんじゃそりゃ。

 で、彼につれこまれた店は延辺料理(中国国内にある朝鮮族自治区の名称)の店。中国からきた朝鮮人が経営してるらしい。店は地階と二階に分かれていて(一階がテナント料高いので中抜けしている 笑)、メニューの内容と装丁はまったく中国。店員は金さんとナントカさんでもろ朝鮮系中国人。並ぶ華僑向けの漢字新聞。

 私「別にいんだけど、このメンツでこんな店に入ると、日本ではなく中国にいるような気になって、まったく気分がくつろがないんだけど。」

 院生M「でも先生、ここのカラオケ繁体字だし、この華僑向け新聞は法輪功の弾圧の記事とかのせてますから、店主は中国に批判的ですよ」と機嫌をとる。

 するとKくんが「ボクの知り合いには中国の朝鮮族の人がいますが、彼らは中国にまったく批判的でないですよ。彼らは教育程度も高いし、高いポストについていたり、経済的に成功したりしていて、中国人とやっていく方がいいと思っている。」といい、さらに、店内のカラオケが 王力宏の「龍的伝人」を流し出した。これは海外に出た華僑が中国人の誇りをもつために歌う曲で、龍は中国で、その血をひく中国人である、という内容。

 私の眉間のしわがマックスになったところで

 院生M「センセー、コラーゲンとりましょうよー。スッポン鍋とかいかがですかー。あ、ニンニクの塊とかかじりませんかー」

 私「いらんわ!!」

 店内に入ってくる客はみな中国人。大きな声でケータイを話し、タバコをすい、中国の食堂そのままである。やけくそになってヒツジの串焼きを食べまくる。そもそもこれ新疆料理で朝鮮人関係ないわ。

 で、そのあと院生Mが「じゃあぼくが新大久保、プチツアーにご案内いたしまーす。ここが中華の食材をうるスーパーでーす」からはじまり、

 ビルマ人とバングラディシュ人とかの経営する店とかに案内され、さらに

 院生M「ここは南インドの食材をうるお店でーす。冷やかしで入ると怒られるんですよね。」

みると、殺伐とした店内には背の高い彫りの深いあごひげを正統派ユダヤ教徒のようにはやしたむくつけき男たちが何人も立ち話をしている。

 院生M「ほら、アルカイダみたいな人たちがなんかの相談してますね」

 私「笑えん!」


 で、院生M「ここはモスクでーす。雑居ビルの四階で畳なのにモスクですよ。カンバンはこんな立派なんですが。ブラタモリでも紹介されたんですよ」

 みるとこの雑居ビル、ウリ美容室とか南国エステとか入ってて、もう九龍城(古っ)かと思うような世界である。
  
 それから新大久保の駅前の店でK-POPの店をいくつかひやかす。店内ではポスターや向こうのテレビ番組をやいたDVDが一枚三百円くらいでやまほど売られている。これ絶対向こうのテレビ局には黙ってやっているよな。

 それから新大久保から新宿の職安通りにぬける、院生Mいうところの「寒流オバハンの巡礼路」をいく。この通りはとにかくこゆい。どの店もどっからみても作りもなかみも韓国(or中国)。

 昼間だとこの細い路地を寒流オバハンが大挙して移動するのだそうな。

 そう、この町の繁栄を支えているのは移民ではなく、寒流ファンの日本の女性たちなのである。だって寒流がブームになる前はこの町、●×ホテル街しかなかったもん。
  
 じゃあなぜ日本の女性が老いも若きも韓国に走るかといえば、何を考えているかもはっきりせず、決断力がなく、感情表現が苦手で、恥ずかしがり屋で甘えん坊で、年々バイタリティの低下していく日本人男性に対し、韓国人芸能人はそのマコトのほどはともかくとして「愛している」とはっきり言い、ずいずいとこうして新大久保まででてきて、とにもかくにも金をかせごうとしているバイタリティがあるからである。

 新大久保にいくとあえる韓国人グループKINO(AKBみたいなの)はこういっていた、

「みなさんはファンじゃありません、ボクの恋人です」

 ババアを相手にこんなこと言うヤツがおかしい、とばかにするのは簡単である。しかし、これを芸能人としての職業意識の現れとみた場合にはアッパレといえまいか。

悪口は言った方がまけ。学ぶこと、みならうことがあれば、それをすいとった方が建設的である。

 言うまでもないが、日本人男性は十分ステキである。

 猊下も『家庭画報』のインタビューの中でこういっている。「私は日本人を尊敬している。灰の中から国土を再建し、原爆を二発も落としたアメリカを恨むこともしない。アジアでもアメリカに敵意をもたない希有な国である」みたいな旨のことをおっしゃっている。
 さらに「日本の若者は英語を勉強をして世界にでて、平和のために貢献してください。自分の中にひきこもって自殺をしないで、その精神を外国でいかしなさい」とも。

 もう一度いう。日本の男性は十分ステキである。

 そのやさしさ、バランス感覚、頭のよさ、人を責めずに自分を責める謙虚さは、いろいろな形で世界に良い影響を与えることができるはず。ひきこもってばかりいてはもったいない。

 彼らのバイタリティは素直に評価して、でも彼らに欠けているものに気づけば、なすべきことがわかるはず。
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COMMENT

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セン | URL | 2010/12/30(木) 03:09 [EDIT]
>悪口は言った方がまけ。
>学ぶこと、みならうことがあれば、それをすいとった方が建設的である。

この教えを胸に来年はもっと頑張ります。
ありがとうございました。
● 明けましておめでとうございます
あくび母 | URL | 2011/01/02(日) 00:21 [EDIT]
一年お疲れ様でした。 怒、怒、怒、マークがきっとこめかみあたりに浮かばれたんでしょうな、プチツァー。 今度、上京する時は、是非とも新大久保ツァーしてみたいです。決して寒流ファンではないけど、りっぱな、ババァなのできっと溶け込めるかもと・・・v-411
敵意をもたない希有な国。この脳天気さがいとおしかったり、歯がゆかったりもしますね。

シラユキ | URL | 2011/01/03(月) 10:48 [EDIT]
>センくん
がんばると心折れることもあるので、適度にね。

>あくび母さん
そんな「怒」にんていませんてば(笑)。あきれてドン引きしていただけですってば(笑)。

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