白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2011/01/08(土)   CATEGORY: 未分類
2011初ゼミ初笑
 六日に新年初登校。メールボックスに大学の住所宛にきた何枚かの年賀状と、SFT(チベット学生組織)からのお年賀が届いている。開封してみるとチベット国旗がでてきて、中身は卓上カレンダーであった。とりあえず鞄にいれて、現代史研究の授業に向かう。

 この日の講義内容は、1994年のルワンダ虐殺をとりあげて、修羅場における国連とか人道団体の無力・無能な側面を語るものであった。

 具体的には「国連は、修羅場においては自衛のための武器しか持たないため、紛争を止められず、結果、被害者を放置せざるをえず、平和になったら今度は加害者を保護する」みたいな話しね。

 「2004年前後に、ルワンダ虐殺をテーマにした、実話に基づいて作られた2つの映画があります。『ホテル・ルワンダ』と『ルワンダの涙』です。生き残った人々の証言によって再構成されたどんぐらい内容です。新年早早見るようなものではありませんが」とカバンから『ルワンダの涙』のDVDケースを取り出したつもりだが、Sくんが笑っている。
 よく手元をみると「チベット国旗」じゃん。
 間違えてSFTの卓上カレンダーをもってました(笑)。

 後に、SFTのうらるんたさんに「カレンダーありがとう。SFTもしゃれたことするじゃない」というと「私はその製作にかかわっていないのですが、売れなくて赤字だそうです」というので、ここで宣伝します。

 この卓上カレンダー、チョカンの五体投地、サムエ空撮、マニ車、再建サムエ寺の壁画にこっそり描かれたダライラマ14世そっくりの文殊像とか、お好きな方にはたまらないラインナップとなっております。

 日付が小さくてよみづらいですが、アイドルカレンダーと同じで写真を飾ることをメインと思えばこれでいいのはないでしょうか。ここで買えるので、ツイッターとかでどんどんリツイートしていただけると嬉しいです。
 
て、書いたら翌日曜日には完売。リツイートしてくださったみなさま、お買い上げくださったみなさま、ありがとうございました。そして幸あらんことを。いや、すごいですね、ツイッターとブログの威力って。

 で、その日、少年Hくんが冬休みを利用して家康の居城めぐりの旅をしていたとかで、お土産をもってきてくれる。それは岡崎でかった葵の御紋クリアファイルに、葵の御紋さくらんぼ飴である。このクリアファイルの表は徳川家康が三方原の戦いにまけて、目をむいた家康像である。
aoiame
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 少年Hくんとは長いつきあいなので、わたしの好みをよくわかっている。ええ子や。

 
 で、翌七日は初ゼミ。ゼミ教室の前になぜか院生のMがいる。
院生M「せんせーい。これから授業なんで急いでいるんですが、これ田舎のお土産です。それとこれ年賀状。」と銘菓ぴよ子とお茶と、これをわたしてくれた。

funsui

 そう、この写真は円明園の噴水口の兎とネズミである。
 2009年、イブ・サンローランの遺品がサザビーズの競売で売りに出された。その時この遺品の中にこの兎と鼠がいるのをみて、愛国中国美術コレクターたちは、「西洋帝国主義が中国から奪ったものだ。返せ」と運動をはじめた。
 したら、イブ・サンローランのビジネスパートナーでこの競売をしきっていたピエール・ベルジェ氏は「中国が人権を守ると約束し、ダライラマが自由なチベットに帰ることを許すなら、私もこれを円明園まで返しに行きますよ」という、世にも男前な発言をしたので、中国人、ムキーと怒った。でオチは、これを落札したのが中国人コレクターで、「金は払わん」といったので、この噴水口はいまもピエール氏のもとにある。

 私はこの事件がおきた時、愛国中国人はこの美術品を「中国のもの」というが、円明園って満洲皇帝のお庭なんだから、満洲皇族アイシン・ギョロ家のもちもんじゃないの?とコメントした。詳しくはこのエントリーをみてね。

 で、この年賀状の中央をみて。

まん中の新年の言祝ぎ「ice aniya urgun ungikini」(新年の慶びを届けます)が満洲語で書かれている。さすがにつきあいが長いので、院生Mは何をすれば私にうけるかのツボをしっている。しかし、兎はまだしもネズミは2011年と何の関係があるの。

 四年ゼミでは、臺灣映画の悲情城市をみる。教室のAV設備が貧困なので、設定に三十分かかり、二時間半以上の大作を一時間でみるはめになる。

この映画は1945年の日本の敗戦をつげる八月十五日の玉音放送から始まる。この日まで臺灣は日本の植民地として日本語と臺灣語が普通に使われる社会であったが、日本の撤退とともに、大陸から粗野で教育のない国民党の兵士たちが流れ込んできて、もとから臺灣にいた本省人たちはえらい目にあう。これは本省人の外省人に対するふるぼっこ228蜂起へとつながり、本省人は返り討ちにあい虐殺された。

 国民党支配下の臺灣にあってこの事件は長く国民等恥部の歴史として語ることが許されなかったが、臺灣で民主化がすすんだ1989年よりやっと自由に口にできる空気が生まれた。それで作られたのが、この本省人のための映画、悲情城市である。なにげに「大陸からきた乱暴者たちより、日本の支配の方がまだましだった」というメッセージがもりこまれるため、例によって日本の知識人・マスコミにほとんどスルーされた。

 しかし、二時間半以上の大作を中抜きで一時間でみたので、何がどーなっているのかさっぱりわからん。仕方ないので、唯一この映画をみている院生のMを呼び出して解説してもらう。

 教室にはいってくるなり「この映画くそつまらなかったでしょう(*注中国映画の名作として知られております)。見所は途中の葬式と臺灣の田舎町の風景ですよ。台北にはこの228事件の犠牲者をいたむ228公園があるのですが、今はゲイの出会いの場となっています」といってみんなを脱力させる。

 じつは臺灣旅行は去年行くはずだったのだが、申し込みが遅すぎて安いツアーは一杯になっていて、急遽北京にかえた(北京ツアーは安いのがいっぱい余っていた 笑)。しかし、三月の北京はひたすら寒く観光は苦行に近かった。なので、今年は南国台湾でラリホーできるはずである。

 今年は辛亥革命百年。
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COMMENT

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PenbaYakdu | URL | 2011/01/08(土) 14:32 [EDIT]
「SFT Japanカレンダー」、サムイェ寺の猊下隠し絵が綺麗になっているようですね。最初、予断なしであれ見た時ぶっ飛びました。小坊主に聞くと13世(ということになってる)だと笑ったので、「ヤゴ!」とウインク!

シラユキ | URL | 2011/01/08(土) 14:52 [EDIT]
>Penbaさん
さすが、Penbaさんは目のつけどころがちがいますね! 早く堂々と法王の肖像画が本土の壁画に描ける日がくるといいですね。
● あけましておめでとうございます☆
ジーマ | URL | 2011/01/08(土) 23:46 [EDIT]
現代史研究とか懐かしいですね。
「ホテル・ルワンダ」「非情城市」懐かしい。。。
両方とも現場の当時の情勢が分かっていい映画ですね。

シラユキ | URL | 2011/01/12(水) 11:58 [EDIT]
>ジーマくん
今年もゼミのみしたんだ! Iくん夫妻は元気?

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