白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
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DATE: 2011/08/02(火)   CATEGORY: 未分類
観音様がお茶の間ショッピングに
 突然ですが、北京いってきました。もうすぐ出版する本にのせる情報をよりカンペキにするために、急いでいって二泊三日、初日は夜遅くつき最終日は明け方出発なので、実働一日の強行軍である(こんなのばかし 笑)。
 
 空港で私を迎えでたCITSのTさんは私の名前を書いたボードを掲げつつも、ケータイでどこかへ電話をしていた。そして話をしながら目で「こっちへこい」と合図して、私は荷物をひきずってその女性ガイドの後をのこのこついていくことに。やっと車にのる時点で、このガイドはケータイをやめて自己紹介をした。

 しかしその後もこのガイド、ひたすら車の中からメールをうったり、電話をかけたり。そして、私のとまるホテルにつくと、彼女は「パソコンもってますか」と聞くので、「インターネットの接続やってくれるのかなラッキー」と思ったので、「もってます」というと、部屋まで来てインターネットにつないでくれた。

 ちょっと彼女をみなおしたが甘かった。彼女いきなり「ちょっとパソコン使っても良いですか」というので「日本語仕様ですよ」といっても「いい」というので、その場をかすと、いきなりどこかの銀行にふりこみを始めようと、へんなソフトをダウンロードしはじめた。しかし、もちろんできない。だってわたしのパソコンは日本で買ったのでスパイウエアはいってないから中国では認証されないんだよ。

 で、これは株だと直感したので、「あなた株で失敗したんでしょう」といったら、ガイド曰く「何とか今夜十二時までに振り込みをのばすことを承知してもらいました。お友達にお金をかりて払います」とのこと。私が「もう中国バブルも終わるから株なんてやめて結婚資金を地味にためないと」と進言すると

「イギリスの株だから大丈夫です。今は下がっているけど、九月十月には上がります。ちなみに結婚してます」。

 みれば彼女はルイヴィトンのバッグをもち、ネイルをして、シルクのミニドレスをみにまとい、結婚式帰りかというバブルまっさかりな服装。GAPとSWEET CAMELのアメリカンな私とは次元が違う。彼女が株でどうなろうとそれは彼女のカルマであるが、あさって私を送り出すまでは夜逃げしないでね、と手を合わせる。

 私が今回とまったホテルは胡同の中にあるコッテコテの中国式ホテル。もちろん中国チャンネルしかうつらないので西蔵テレビを見ていたら、お茶の間ショッピングのような通販番組が流れていた。

 すると、日本の通販番組で宝石を売るようなノリで、男女二人がかけあいをしながら、翡翠と金でできた、仏様と観音様のペンダントヘッドを「ここだけの特価」で売っている。で、観音様と仏様の御利益を述べたり、八分の一の価格になっていると安値を強調し、さらにこの仏様を首からさげているイケているおにいちゃんやおねえちゃんの姿がうつしだされる。

 そして、「熱にも氷にもつよい」といいながら観音様を凍りづけにしたり、いきなり、バーナーをとりだして観音様をやきはじめた。

観音様をバーナーで焼くなああああ

というわけで、北京はバブルまっさかりで、とはいってももうかげりがみえてきて、日本がかつて諸外国からどう見えていたのか非常によくわかるような状態でした。

 翌日、このホテルの界隈にある護国寺にいってみた。この寺はモンゴル人王朝元朝支配下で建立されたチベット仏教の大寺で、黄著『在北京蔵族文物』によると、境内には元代から清代にいたるチベット文や漢文の碑文がんごろんごろあるはず。が・・・・ホテルの人にきくと「寺はない。」

 そんなはずはない、と地図をたよりに歩き出すと、道に座ってぼーっとしているおじいさんがいた。このおじいさんは革命から反右派闘争から、文化大革命から、改革開放まで、この中国をこの年まで生き抜いてきたのだから、そこいらの若者とは違う答えをもつているはずである。

そこでおじいさんに近寄ろうとすると、私とおじいさんの間の足下にあったチェーンの柵にひっかかって転びそうになった。幸い転ばなかったので、おじいさんに護国寺の史料をみせながら、どこにあるのか聞くと、案の定ご存じで「公開されていないが、金剛殿は残っている」という。そして、私が「ありがとう」といって後ろ歩きでおじいさんから離れようとすると、私の足下をさして「転ばないように」と合図してくれた。ええ人や。

 で、現場にいくんと、おじいさんの言う通りで、金剛殿を残してあとはみなどこかの何かの敷地になってしまっていた。20年前に来た時はたしかもう少し回りの建物が立て込んだ中にあったので(この時も入れず)、この間ずいぶん回りの建物かこわされたみたい。殿内にあるというパクパ像とかどうなっているのだろう。共産中国とバブル中国は文化財破壊マシーンである。

 そのあと今回のメインイベントである、研究中の乾隆帝の画像の閲覧に向かう。前回この画像を見ようとアレンジした時には、知り合いの先生の紹介で私たちに画像をみせてくれるはずの人が待ち合わせの場所に来なかった、という苦い経験があるため、今回、待ち合わせの場所に担当者が自転車でやってきた時は担当者の後ろに後光がさしてみえた。

 画像を判別すると30体のうち7体は状態がわるくて読み取れないが、ほぼ読み取れたのでよしとする。今の時点でできることをするのが重要だ。

 昼ご飯はZ先生と毛沢東のコックがはじめた有名な店で、毛沢東の好物だったという武昌魚をいただく。そのあと紫禁城出版社に行きたいというと、Z先生連れて行ってくれるという。で、それが遠くて。紫禁城出版社は故宮の東華門近くにある。われわれはなぜかその逆の西華門からはいった。この日は34度あったそうで、さえぎるもののない故宮の境内は敷石からの照り返しがものすごく、ときたまある鉄板の上を歩く時などは熱気がむおおおおと下から襲ってくる。

 武英殿の展示をひやかし、午門の前を通過する頃には水をかぶったみたいに汗をかいていた。やっと紫禁城出版社の建物についたら、ここはかつては何かの詰め所だった歴史的建造物をそのまま用いているため、ひたすら平屋の建物が先につづき、その果てに書籍販売部があった。

 しかし、ここで、梵華楼の写真集全四巻を手に入れた。梵華楼って故宮の中にある乾隆帝がたてたすてきなチベット仏殿。その仏伝の内部が解説つきで細かく分かるようになっている。一冊400元だけど。日本で買うことを考えたら、飛行機代のかなりの元が取れる(せこい)。

 しかし非力な私はこの本四冊もつともう何も持てないので、Z先生と別れてホテルに戻ることとする。先生はひたすらまたまっすぐに前を向いてあるきだし、何と、故宮の後門までわれわれを送り出した。つまり、熱暑の中、故宮を四分の三逆コルラした見当になる。故宮の後門近辺は規制でタクシーがひろえないので、人民とタクシーとりあいのバトルをした末に、30分後にやっとタクシーをゲット。この時点で体内の水分は2Lは減っていた。ちなみに、今北京はインフレでタクシーも値上がりしたのだが、メーターの調整が間に合わず、メーターに必ず2元上乗せしてお金をとる。最初はワイロを要求しているのかと思ったよ。誤解してごめんね。


 で、ホテルに豪華本をおいて、再び本を買いに出る(笑)。三聯書店で買い、商務院書館に行き、やる気があるなら五四書店と中国書店に行くところだが、もうそこまでの体力も気力もなし。王府井で食事して帰る。翌日、カートにパンパンに本をつめこみ、さらに本の入った紙袋をさげて、空港に向かう。そして、飛行機は出発準備を15分はやくおえて、滑走路にいたのだが、北京管制塔の指示がでないため、40分放置されて、飛行機は一時間遅れで北京を出発。

 おそらくは高速鉄道の事故で安全確認のおふれが全国にでていて、今までだったら、「こみあっているから1分間隔で次の飛行機いれちゃえー」とかいってたのが、国際標準を護ったらきっとこれだけ遅れるんだ。

で、成田についてカートをピックアップして、さあ大学へ行こうと紙袋を持ち上げたら、袋の底がぬけて本が散乱。どうにも身動きがとれなくなった。税関でばらばらの本をせっせとはこんできて、さらに「このカート、重いんですが台の上にのせましょかー」と聞くと、職員、哀れを催したのか「結構です」。

 それから紙袋を買って本をまとめるまでが地獄のピストン輸送(誰もこんな本とらんがな 笑)。
 同業者の方へ教訓、丈夫なビニールバッグを日本から何枚かもっていきましょう。
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COMMENT

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セン | URL | 2011/08/03(水) 01:13 [EDIT]
ああ、おもしろかった!
先生、お疲れ様でした!

あくび母 | URL | 2011/08/03(水) 15:36 [EDIT]
無事のご帰国お疲れ様でした

期末のドシュラバを乗り越え、灼熱の北京ドシュラバ編へと続いたんですね。

 

Hisano | URL | 2011/08/05(金) 10:34 [EDIT]
先生、北京強行軍旅行お疲れ様でした。
観音様をバーナーで焼くこと自体吃驚ですが…
それにしても、金なのに何故バーナーで焼いても溶けないのでしょうか?
特殊コーティング加工なのでしょうか?
氷漬けにしたので、短時間の高熱には耐えられる?
と色々思考してしまいました(^_^;)
ハードな日々が続いておられる様ですので、体調を崩されないようにお気をつけ下さいませ。
● お疲れ様です
渕脇 | URL | 2011/08/05(金) 23:56 [EDIT]
観音様を焼く!!

熱心な仏教徒ではありませんが軽く驚きました。

「ところ変われば」の一例なんでしょうか。

神聖視している人もいるもの(=観音様)ですから、もちょっと配慮してほしいと思うのは私だけでしょうか…。

kappe | URL | 2011/08/06(土) 11:42 [EDIT]
はじめまして。いつも読ませていただいてます。

先生、そういう時は風呂敷がいちばんですよ。

大判の木綿の風呂敷は無敵です。

| URL | 2011/08/06(土) 18:17 [EDIT]
>センくん
ありがとう!

>あくび母さん
本当は三月あたりにいきたかったのでずか、震災でのびのびになった北京行です。

>Hisanoさん
氷付けにした観音様を上からあぶっていましたから、とけないのだと思います。観音様本体は金で、まわりが翡翠です。プラスチックではなくホンモノであると言いたいのだと思います。

>渕脇くん
社会主義国なので現世利益の感覚はあっても、敬うとか畏れるとかいう概念が希薄なんだと思います。

>Kappeさん
たしかに風呂敷最強ですね! 自分、衣類をまとめるためカートの中にもつてました。あれを活用すればよかったわけですね。和の心書けかけてました。

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