白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2011/12/13(火)   CATEGORY: 未分類
「日常」の奇跡
 今年ももう一月をきった。とにかくいろいろあった一年だった。

 たとえば親しいものをなくした時、人は世界が崩壊するような感覚を味わうが、ふと翻れば自分以外の人々は普通の日常を生きている。

 「日常」が周囲にある限り、今はその世界が遠く感じられても、いつかはそこに戻れる予感がどこかにある。

 しかし、今回の大災害は東日本の人々を多かれ少なかれすべて巻き込むハンパない規模であったため、東日本の「日常」は311から一月ほど麻痺状態に陥った。とくに最初の十日間はひどかった。

 ほとんどの人が緊急地震速報を設定していたため、電車の中とかで速報がなると、みながどうしていいか分からず不安に目を泳がせた。また、最初の一週間はじつは原発どうなっていてもおかしくない状態であり、とくに15日には空間放射線量がどんどんあがっていき、それが翌日下がったのでちょと安心したら、21日の雨とともにしっかり地上に舞い降りた。

 ついで、水道からはヨウ素が検出。

 こんな状態だったので、最初の十日間は、毎日ネットで、空間放射線量、風向き、地震情報、水道水の中の放射性物質のチェックを行うなど、戦場かよ、という状態だった。

 パニック映画の中にリアルで投げ込まれたものだから、あの頃はもう映画とか小説とか「つくりもの」は「もう沢山」という感じで、とにかく「事実」「本当のこと」「ホンモノの専門家は誰なのか」を追い求めた。

 あれから、九ヶ月。東京にいる自分の周りにはとりあえず「日常」が戻ってきた(被災地の方はまだまだ日常にはもどっていないと思います。一日も早く日常が戻りますように)。

 でも、何か前とまったく同じではないことに多くの人は気づいているのではないか。たとえば今、銀杏や桜の紅葉が美しいが、私は去年より数段美しく感じられる。また、晴れた日曜日の公園のグラウンドで子供たちがサッカーして遊んでいるのを見ると、また、お父さんに手を引かれた小さな子供が笑っているのをみると、本当に「ああ平和だなあ」と思える(311のあと公園は晴れても無人だった)。

 失ってみてはじめて「日常」がいかに奇跡であったかが実感されたからである。これはよくガン・サバイバー、あるいは臨死体験をした人とかが言っていることだが、人は命が有限であることに気づいて初めて、今の自分の置かれている立場がいかに恵まれているか、いかに奇跡であるかに気づくことができる。

 いずれ死によって終わる期限付きであるからこそ、日常が輝きだし、人は誰かのためになろう、あるいは、何かをなしとげよう、今のままではいかん、という気もおきてくる。過酷な体験を通じて、これらに気づいた人も多いのではないか。

 以下は、ゲン・ロサン先生のご講話のアメリカン・ポップス版である。和むので聞いてね。

Ordinary Miracle Sarah McLachlan
日常の奇跡 サラ・マクラクラン

It's not that unusual When everything is beautiful
すべてのものが美しい時、それは何の不思議もないわ

It's just another Ordinairy miracle today 
それもまた今日おきている、日常の奇跡


The sky knows when it's time to snow 空はいつ雪を降らすか知っている
Don't need to teach a seed to grow 種は教わらずとも育つ
It's just another それもまた今日起きている
Ordinairy miracle today 日常の奇跡

Life is like a gift, they say Wrapped up for you everyday
人生は天からのあなたのために毎日とどけられる贈り物。
Open up, and find a way To give some of your own
あなた自身の持てるものを〔世界に〕捧げるべく、それを開けて、道をみつけて
 
Isn't remarkable? すばらしいと思わない?
Like everytime a raindrop falls 雨は降ってくる
It's just another Ordinairy miracle todayこれもまた今日起きている日常の奇跡

The birds in winter have their fling 冬の鳥はいろいろなところに散っているけど
And always make it back by spring 春になったら故郷に戻る
It's just another Ordinary Miracle それもまた今日起きている、日常の奇跡
Ordinairy miracle today

When you wake up everyday あなたが毎日目を覚ます時
Please don't throw your dreams away 夢を捨てないで
Hold them close to your heart それを心臓の近くにしっかり抱いていて
'Cause we are all a part なぜならわれわれはつながっているから

Of the ordinairy miracle 日常の奇跡で

Ordinairy miracle 日常の奇跡で

Do you want to see a miracle あなたは奇跡が見たい?

It seems so exceptional That things just turn out after all物事はすべてなるようになる、それは特別なことじゃない
It's just another Ordinairy miracle today それもまたもう1つの日常の奇跡

The sun comes out and shines some bright 太陽が昇り、光があふれ
And disappears again at night その光もまた夜には消えていく
It's just another これもまたもう1つの
Ordinairy miracle today 今日起きている日常の奇跡 

It's just another
Ordinairy miracle today

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| | 2011/12/13(火) 19:25 [EDIT]
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| | 2011/12/15(木) 22:44 [EDIT]
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嶺のシラユキ | URL | 2011/12/19(月) 09:50 [EDIT]
>Mさん
ガンワン先生が、亡くなられる直前の数年間、闘病されてていた際に、自分のこの痛みは一切の有情の痛みを引き受けている、と観想すると、耐えられるとおっしゃっていました。チベット人は現世の不幸を前世の精算とみなし、不幸とは思いません。なかなか日本人はそこまで達観できませんが、よい結果がでることをお祈りしています。

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