白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2011/12/22(木)   CATEGORY: 未分類
チベットマニアが選ぶ今年の五大ニュース
突然ですが、SFT(Student for Free Tibet)プレゼンツの2012年用の卓上カレンダーについて宣伝させていただきます。

 SFTは世界に展開するフリー・チベットのヴォランティア組織で、法王来日の際のヴォランティアやチベット・イベントのお手伝いをしてくれる、非常に穏健かつまじめな人たちです(みな手弁当でやってます)。

 このカレンダーはSFT日本の企画になるもので、去年の卓上カレンダーはおかげ様で無事完売いたしました。今年は去年よりさらに豪華に、日本フリチベ界を代表する三人のセレブにお写真を提供していただきました。キャリアの厚みに比例するということで、年齢順に解説をさせていただきます。

 トップバーターは中原一博さん。ご存じ、ダラムサラ居住歴30年。子供三人をダラムサラで育て上げた猛者。ノルブリンカ、TCV講堂などの設計者であると同時に、日本の報道がダラムサラ取材を行う際のコーディネーターとしても知られる。写真の腕はブログにアップされる月食写真、また、ダラムサラの野鳥写真などでも証明されています。

 次いで、アルピニストの野口健さん。世界最年少で五大陸の最高峰を踏破した。2008年のチベット蜂起の際には、おおくの著名人が中国にびびって発言を自主規制する中(ヘタレ!)、積極的にチベット問題を発信してくれ、SFTのためにボランティアで講演もしてくださった。彼はまたチョモランマの清掃登山でも名高い(チョモランマのゴミの大半は民度の低い日本隊と韓国隊の残したものである)。

 最後が、JVJA所属のジャーナリスト野田雅也さん。2008年のチベット蜂起の際には東チベットに潜入取材もしてくださいました。チベット関連イベントで、ある時は写真家、またある時はバーテンダー、別の時には売り子さんになりーの、キューティーハニーのような七変化をしてます(笑)。躍動感あふれる美しい写真には定評あります。

 というわけで、このお三方が提供してくださった写真により構成されるSFTジャパンカレンダー、キャッチコピーは「チベットを一年あなたのお側に」。

 チベットの休日も一覧となっていますし、最後のページは例年通りフリー・チベット旗です。私も研究室において、訪れる人にコレコレつんつんとチベット旗を見せるのに用いています。

 ご注文はこちらから。チベットを愛してくださっている皆様、メリークリスマス、アンド、ハッピーニューイヤー!

 さて、毎年恒例の独断と偏見で選ぶチベットオタクの2011年の五大ニュース

1 四月 東日本大震災とダライラマ法王の鎮魂

 何の因果か千年に一度の大震災に東日本は襲われ、二万人近い方がなくなられ、十万人近い人が避難を余儀なくされた。その時のブログ記事にも書いたが、法王はいち早く日本の総理に哀悼の意を表し、さらに、三大寺の僧侶に読経を命じ、アメリカにいく途上日本に立ち寄り、4月29日には震災の物故者の49日法要を護国寺様にて行ってくださった。

 今でも不思議に思うのだが、この49日法要のあと、目立った余震がおこらなくなった。法王が「できる限り祈った。でも万全ではない。中国に侵略された時にチベットは国を挙げて祈ったがだめだったからね。」とおっしゃっていたが、本当に不思議なくらいあのあと余震がなくなった。法王は4月の時点で被災地に飛ぶことを所望されたが調整がつかず、11月に高野山で金剛界曼荼羅灌頂をお授けするために再来日された際に、東北に足を運んでくださった。

2 八月ダライラマ政界引退。チベット難民社会の民主化完成

 この時のブログ記事はここから飛べます。一言で言うと、法王がここ50年間めざしてきた難民社会の民主化が完成し、政教一致のガンデンポタン政庁の歴史が終わった。これは長い目で見たチベットの存続のための布石を打ったものである。、難民社会が法王のカリスマ性にたよっていては、きたるべきXデーにチベットは終わってしまう。そうならないために、自らの社会を自決できるようにチベット社会を整え終わったのである。

3 九月 拙著『清朝とチベット仏教』発刊!

 これは私にとって十年ぶり、二冊目の専門書。その時のブログのエントリーはこちらです。本書は、チベット仏教世界の一員としての清朝皇帝、とくに最盛期の皇帝乾隆帝を扱ったものであり、非常に新しい歴史観を提示しています。これまでの中国研究者が提示してきた「中華世界としての清朝」、あるいはNew Qing Historyの人たちの提示する「満洲王朝としての清朝」とは全く異なったもので、これらのように中華なり満洲なりの一ネイションからみた世界ではなく、チベット人も満洲人ももんごる人もそれぞれ納得して共有していた世界観について扱っています。まだ読んでいない人は欄外の本書をくりっく! アマゾンに飛びます。

4 スティーブ・ジョブスの死去

 言うまでもなくアップルの創業者。ジョブスの人生は神にも喩えられる。彼が20歳の時、自宅ガレージでアップルを創業したことは天地創造にたとえられ、1985年にジョブスがアップル社から首を切られた時は、ゴルゴダの丘におけるイエスの刑死にたとえられ、その後NeXTをつくったものの鳴かず飛ばず、でもまた傾きかかったアップルに呼び戻され、iMacをつくったことにより復活。このスケスケパソコンは、パソコンを事務機械からスタイリッシュな家具に変えた。そしてこの後、あらゆるものがスケだした。その後、iPod、iPhone、iPadとヒット商品を連発し、いまや世界一の資産をもつ会社に成長したところでなくなった。これはイエスの復活(Resureection)と、天における永遠の生に喩えられる。

 マックの革命性はThink Differentのシリーズにおいて、ジョン・レノン、ガンディーなどとならんでダライラマをとりあげたことにも現れている。あれはパソコンの宣伝ではなかった。生き方の提示であった。ジョブスが死んだ日の授業はもちろんThink Differentを授業でやった。

クレージーな人たちがいる
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち
四角い穴に 丸い杭を打ちこむように
物事をまるで違う目で見る人たち

彼らは規則を嫌う 彼らは現状を肯定しない
彼らの言葉に心をうたれる人がいる
反対する人も 賞賛する人も けなす人もいる
しかし 彼らを無視することは誰もできない
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ
彼らは人間を前進させた

彼らはクレージーと言われるが 私たちは天才だと思う
自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが
本当に世界を変えているのだから
Think different.

↓スティーブがナレーションをしているThink Different(ダライラマはこの動画に入ってませんがポスターには入っています)。
 当然、フリチベには圧倒的にマック使いが多い。今マックに搭載されているチベット語のフォントはMMBAの野村君がデザインしたものである。また、中国人大半がウインドウズ使っていて、中国からイヤガラセに送られてくるウイルスはほぼウインドウズ対応なので、マック使いはへっちゃらさ。
 AbFfRzlCAAIxcpK.jpg

5 ブータン国王来日

 これはまだ記憶に新しいので、説明はいらないでしょう。その時のブログ記事はここから飛べます。欧米諸国ではダライラマの方がはるかに知名度が高く、影響力も大きいので、ダライラマがある国を訪れると、国賓のようなおもてなしを受け、今回日本にブータン国王がきた時のような感じで盛り上がる。だから、日本がダライラマに対して抑制的な報道しか行わず(今中国はバブル崩壊の方が焦眉の急だから別に日本の報道なんて気にしてないよ。日本人自意識過剰)、それを補償するかのようにブータン国王について盛り上がるのは何か複雑な気持ちになる。

 まあでも、ブータンを通じてチベット仏教文化が知られるならそれはそれでいいかとも思う。チベット仏教圏最後の独立国家だし、ブータンには伝統を大事にして独立を堅持してもらいたい。
[ TB*0 | CO*2 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する
● 管理人のみ閲覧できます
| | 2011/12/22(木) 13:14 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
● 管理人のみ閲覧できます
| | 2011/12/24(土) 09:38 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 白雪姫と七人の小坊主達. all rights reserved. ページの先頭へ