白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2012/05/14(月)   CATEGORY: 未分類
乾隆帝の墓
 わたしは今精神的に疲れている。なぜかというと来週の頭からはじまるパリの「乾隆帝の墓」についてのワークショップの発表原稿を書いているからである(写真はそのワークショップのプログラムの表紙)。
Flyerq.jpg

 時差が体にこたえる体質であるため、インド以西、房総以東に行かないことにしているため、ホンネでは、ヨーロッパはまったく行きたくない。しかし、学者として飯を食っている限り、自分の研究分野において、大きなプロジェクトが行われ、その結果が報告されるとあっては、やっぱり聞きに行きたい。
tomb2.jpg

 また、昨年八月に『清朝とチベット仏教 菩薩王になった乾隆帝』を出版したばかりの自分としては、この本を国際的に周知するためにも、行かねばならない。日本語で書かれた本はともすれば彼らは「読めない」で終わりにしようとするので、「この本を読まなければ乾隆帝と仏教について語れない」みたいな雰囲気にもっていかねばならないのである。

 日本の東洋史の学威を示すという意味もあるのである。人として生まれたからには肉体的な休養欲求に逆らっても、できることのために動かねばならないのである。

 でも行きたくない。

 後ろ向きな話を続ければ、行きたくない理由はまだある。英語でスピーチ原稿を書くのが面倒くさい。大体、ワークショップの公用語は、英語、フランス語、漢語て、なんか腹が立つ。

 なぜ日本語がないんだよ。東洋史のレベルの高さを思えばいれてくれてもいーじゃん。日本語だったら10分で原稿書けるのに。ネイティブ・チェックをいれるためにはもうすぐにでも原稿仕上げなければならない。一週間をきった本日月曜日はもちろん英語の悪夢にうなされて目覚め、激ウツである。だからこんな文章書いて逃避しているのである。
tomb1.jpg

 今朝、慌ただしく職場にでかけてくダンナに「ねえ、気分が沈む。英作文やだ」というと、ダンナは

 「じゃあ、学会の公用語に日本語を加えろ、と英語で主張してきたら」

 と、珍しく面白いことをいう。

 英語で主張できるくらいなら、英作文で苦しむかあっ。

 大体、なんでチベット・満洲・モンゴル史やっている人間が英語できなきゃいけなんだよ。カンケーないだろうが!

その上ぶっちゃけ英会話のブラッシュアップのためやったことといえば、アメリカのテレビドラマ Fringeを8巻分見ただけ。心許ないとはこのようなことをさして言う言葉であろう。しかし、思えば国際学会が近づくたびに毎回こんなエントリーを書いているような気がする。進歩がない。

 心底、自分の二冊の専門書を英語にして出版したい。それが実現すれば私がこのドヘタな英語でひいひいいいながら外国でかけてプロモーションする必要もなくなるわけだ。しかし、その場合の問題点は、チベット語と満洲語とモンゴル語に一定の知識があり、日本語を読めるネイティブ・アメリカンを探さねばならないことにある。

 それを探す手間をとるのも面倒臭く、自分でへたくそな英語を操って海外にいった方が早いというわけで、ふりだしに戻る。
[ TB*0 | CO*1 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する

英文校正エナゴ | URL | 2012/05/16(水) 14:49 [EDIT]
英文校正エナゴと申します。弊社では学術論文に特化した英語添削サービスをご提供しております。お急ぎの場合でも、プランに応じてご対応可能でございますので、御検討頂ければ幸いです。
来週からのワークショップがんばってください。

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 白雪姫と七人の小坊主達. all rights reserved. ページの先頭へ