白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2012/12/22(土)   CATEGORY: 未分類
今年の五大チベット・ニュース(付 SFTカレンダー)
 今年もはや、残すところあと僅かとなりました。今年も発行されたSFTのチベット卓上カレンダー。
「チベットを一年あなたのお側に」
をモットーに、去年、一昨年と美しいチベットの風景写真を中心としたカレンダーは好評を博しました(本当 500部も売れた 笑)。
sft_calendar.jpg

 今年は焼身抗議が百人に達しようという深刻な状況もあり、「人」がテーマとなっています。それでもチベット人ですから、ダライラマの笑顔は明るいし、子供も無邪気です。ダラムサラのダイ・イン写真はちょっとアレですが、あれ本当に死んでませんからね。気にしないで机に飾ってください(え? この月はムリ?)

撮影者は写真の隅っこにうすーく、白い文字で入っています。ダラムサラ生活30年、すっかりチベット化の進んだ中原一博さん(中原氏のブログはここ)、チベットや福島の写真で知られる写真家の野田雅也さん(野田さんのホムペはここ)、そして、SFTのツェリンドルジェ(ツェリンドルジェについて扱ったエントリーはここ)の三人です。中原さんの写真歴はものすごく長く、野田さんはプロ、ツェリンドルジェの写真の腕前はよく知らないけど、チベット人がみたチベットだから、とても意味がある写真だと思う。

 何度も言うけどSFTはチベットの文化や現況を知ってもらうためのヒジョーに穏健な団体。メンバーは手弁当持ち出しのボランティア、仕事の合間をぬってのお手伝の集団。ぶっちゃけお金がなくなったら自然消滅なので、趣旨に賛同される方はよろしかったらカレンダー注文して戴けると助かります。こちらのサイトから、申し込みができます。500部限定販売です!
 
 件の、問題の、例の、アノ旅雑誌が「CIAがSFTにお金だしている」て書いた時、メンバーは全員がものすごい勢いで「そんな怪しい金あるか」と、反論していました(笑)。そのあと様々なチベット系団体が、「〔~のイベントやるのに〕自分いくら借金したか」とか、「どんなに持ち出ししているか」とか不幸自慢が始まったのには、悲しい中にもちょっと笑った。
 
 というわけで、チベットを一年お側に置いて戴ければと思います。薄く広くいろいろな方に広めて戴けると嬉しいです。チベットの休日やチベット国旗のページもありますので、お好みの面を立てて机の上に置いて下さい。

 さて、毎年恒例、チベット・オタクが独断と偏見で選ぶ今年の五大ニュース。

 今年もいろいろありました。

1. 8月12日 ゲシェ・テンパゲルツェン師遷化。


 東洋文庫の外国人研究員として日本に長く滞在され、また、文殊師利大乗仏教会のラマとして親しまれていた、元ゴマン学堂座主・テンパゲルツェン師が、南インドのデプン僧院内自坊で遷化されました。詳細はこのエントリーを参照してください。
 昨日、天台宗の尼僧、明世様から、奇しくも以下の手紙を頂戴しました。

 ゲシェラ(テンパゲルツェン師の尊称)の御遺骨が納められた小さな仏塔のお写真を送らせて戴きます。
 十月にゴマン学堂に出かけて参りました。
 ゲシェラにお会いすることはもうかないませんが、その深く大きな慈悲の御心でご縁ある皆さまを守って下さっていると実感する旅でもありました。
 仏塔はゴマン本堂、法王様の王座のすぐ近くに安置されています。
geshela.jpg

2. 9月3日~9月5日 神戸の外国語大学で若手チベット学者国際会議開催
 
 国際チベット学会の第1回大会はあのマイケル・アリスとアウンサン・スーチーさん主宰による、オックスフォードの会議であるとされている(このエントリーに詳しくレポート)。それから会は年年巨大化し、そのため若手の学者だけの発表と交流の場をつくろうと2006年にドイツで「第1回若手チベット学者会議」が開催された。今年はその三回目。この国際的な学会が日本の神戸外国語大学で行われた。
 これが日本の若手チベット学者たちに良い影響を与えたことは、たぶんあと何年かするとはっきりしてくると思う。盛会に終わってよかった。

3. 9月29日「どん底で迎える日中国交正常化40周年」

 このタイトル私が考えたのではありません。件の時期に放映されたかのNHKすぺさるのタイトルです。
 ご存じの通り、尖閣を巡る問題で、9月に中国で反日デモがおき、日本車がブチ壊され、イオンなどの日系スーパーが破壊され、山東省の工場が文字通り炎上。この最悪の空気の中で迎えた国交正常化当日、メインイベント軒並み中止。11月の党大会が終わっても日本人だけチベットの入境許可証は発給されず。チャイナリスクを日本全国津々浦々の人が体で理解した一年でした。
 個人的には、これを記念するために、新年早々、国立博物館で行われた故宮博物院100選が嬉しかった。自分の研究対象の絵画が来日したから(笑)。

4. 11月13日「チベット支援国会議員連盟」発足
 
 かねてより「チベット問題を考える議員連盟」は存在していたのだが、中心となっていた議員が、牧野聖修(元)議員、枝野幸男議員、鳩山由紀夫(元)議員と民主党員ばかりであったため、民主党が政権につくと同時になんかぴったり活動が停止してしまった。そこで、今度は保革両方の議員に参加して頂き、どの党が政権とろうとも、メンバーのうち誰かが在野にいたらチベットを安定的にサポートできるだろうということで生まれたのがこの「チベット支援国会議員連盟」である(設立趣旨は私見です 笑)。
 ダライラマ法王が国家内で演説し、100人以上の議員が参加して発足が宣言された(MSNの関連記事はここ)。

5. 通年 焼身抗議

 現時点で中国政府に抗議して行われたチベット人の焼身抗議はすでに100人に達しようとしている。今年はとくに三月と十月十一月の各月にそれぞれ10人以上が焼身抗議を行っている。

 三月にはダライラマが1959年にチベットを去った記念日があり、その記念日があることによって2008年に大規模な蜂起が起きた。三月に流れる血は過去のものではなく、現在も流れ続けている。

 十月は十年に一度の共産党指導部の交代を決める大会があり、チベット政策の転換を求めての抗議が行われたことから、死者の数が増えたと思われる。
  中国の反体制作家王力雄は、本土で続く焼身抗議を分析してこのような趣旨のコメントをしている。

 「本土チベット人は今まで、亡命チベット社会に希望を託してきた。亡命社会が国際社会にチベットの状況を訴え、国際社会が中国に圧力をかける、そうすれば北京はチベット人に対する態度を改めるのではないか、と。しかし、2008年の北京オリンピックの年、その期待は裏切られた。ダライラマ法王の対話に答えず、中国政府は約束を破ったにも関わらず、どの国も北京オリンピックをボイコットをしなかった。
 これに絶望して、本土のチベット人ははじめて自ら立ち上がった。しかし、中国政府は1989年の例をみれば分かるように、抗議をするものは漢人であっても殺戮する。従って、僅かな少数民族の声に耳を傾けるはずもない。監視社会の中でデモをするのも難しい。チベット人にとって唯一残された抗議の手段が個人の焼身なのだ
」と。
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COMMENT

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● カレンダー!
たろこまま | URL | 2012/12/22(土) 23:09 [EDIT]
ご紹介ありがとうございます。
1部ですが、初めて購入申し込みさせて頂きました。
素敵な写真が沢山、使い終わった月のは、手帳の透明カバーから見えるようにさり気なく挟んで、外出先でもチベットをアピールしてみたいと思います(^_^)。

シラユキ | URL | 2012/12/22(土) 23:17 [EDIT]
>たろこままさま
ありがとうございます! いつも近くにおけるのがいいですよね!
● 管理人のみ閲覧できます
| | 2012/12/30(日) 16:26 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

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