白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2013/07/07(日)   CATEGORY: 未分類
法王78才の誕生会
現在、ダライラマ法王の誕生日は西暦で7月6日に祝われており、この日は世界各地で法王のご長寿を祝う(テンシュク)パーティが開かれる。78才を迎えられた今年、ダライラマ法王は南インドのバイラクッペにあるセラ大僧院(再建)の誕生会に出席された。ダラムサラ在住三十年の中原氏によると、法王が自らの誕生日に出現されたのはこれが初めてではないかという(→ここにリンクがあります)。

私は東京の法王事務所主催のお誕生会に参加した。例によってチベット時間でまったりと始まり、来日中のディグン・カギュ派のラムケン・ゲルポリンポチェ等チベット僧らによる読経、そして、法王事務所代表ラクパさんの開会の辞が続く。

 そして、来賓トップの祝辞は筑波大学名誉教授の村上和雄氏。昨年秋、ダライラマ法王科学者との対話」が行われた際、実行委員長を務められた方である。吉本興業とコラボをしていただけのことはあり、祝辞の冒頭はブラック・ジョークで始まった。

 こんな小話があります。ある学者に三人の息子がいました。このうち上の二人の息子はとても優秀だったが、末の息子はまったくできが悪かった。なので、その学者は末の息子は自分の子供ではないのではないか、と疑っていた。そして妻がいまわの際、『最後だから本当のことを聞かせてくれ、末の息子は私の子供ではないだろう?』と聞くと、妻は「末の息子だけがあなたの子です」と答えた。

 これは「自分が思っている程自分の遺伝子は優秀でない」という意味の小話なのだろうか。今一つ引用の意図が不明。

 遺伝子はまあこういう風に、親から子に受け継がれていくと考えられているものですが、実際遺伝子の働きはもっとダイナミックであり、使用されていない部分がたくさんあり、「眠っている遺伝子のスイッチをオンにすれば、人間の可能性は無限大」という提言をしています。
で、その一環でダライラマ法王とのコラボもさせて頂いてます。
 
 2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊氏がダライラマ法王と対話された時のことです。

小柴氏は「仏教もキリスト教も平和を説くのに、それから二千年以上たっても世界中のどこにも平和は実現していないじゃないか。それはみな自分の説く教えが一番だ、と主張することから、かえって宗教が争いを生んでいるのではないか」と法王に言いますと、

法王は「仏陀もキリストも素晴らしい教えを説いた。キリスト教もイスラーム教もよいことをいっている。しかし、後に続くものが、組織や面子のためにいろいろ間違った行動をして平和を壊すのです」とおっしゃられた。

そして小柴さんが「仏典には科学に矛盾することが書かれている」とおっしゃると、会場はしんとして法王の反応を待つと

法王は「仏典は仏陀が直接記したものではない。だから、その内容については一つ一つ吟味せねばならない。〔小柴さんが指摘したことについても〕私は改めて探求してみたいと思う」とおっしゃられた。
 私は法王のお答えに感服し、この素晴らしい体験をみなさんと分かち合おうとお話してみました。



●そして、ゲストは難民政府教育長長官のゴドゥップ・ツェリン(dngos grub tshe ring) 2012年にダライラマ法王の政治権力が完全にセンゲ首相率いる中央政府に委譲された後、中央政府の高官たちは手分けして世界中をまわり、チベット問題について発言することになったようだ。チベット問題に関する各国での啓発はほとんとが高齢の法王の双肩にかかっていたので、チベット人がその重荷を分担していく方向性はとてもいいと思う。

会場で配布された氏の経歴と祝辞は以下のようであった。

1953年7月1日 生まれ
1977年パンジャブ大学文学士号取得
1979-82年 第七回チベット亡命政権議会 議員
1983-86年 チベットに命政権教育省副長官
1987-90年 チベット亡命政権内務省副長官
1995年 チベット舞台芸術団(TIPA)理事長
1996-99年 チベット亡命政権教育省長官
1999-00年 チベット亡命政権内務省長官
2000-11年 チベット亡命政権を一旦離れ、米国にて亡命チベット人組織理事長を歴任
2012年 チベット亡命政権首席ロブサンセング氏の要請により、チベット亡命政権教育省長官に着任

祝辞
東京とソウルで開催された、私たちの偉大な指導者14世ダライ・ラマ法王の78歳の誕生祝賀会に参加できますことは私の大きな喜びであり、良きカルマであります。法王様の数千の友人とサポーターを代表し、そして私個人としても法王様に深い尊敬の念を示しつつ、真摯にお祝いさせていただきます。法王様の長寿を心よりご祈念申し上げます。

法王様は現代における伝説のアイコンともいうべき指導者です。チベット東北地方の僻地の平民の家庭にお生まれになったにも関わらず、今では、世界で最もカリスマ的な指導者、そして平和の象徴として世界中に認められています。

法王様の生涯にわたる揺ぎ無い3つのコミットメント、つまり「人間的価値の尊重」、「宗教間の調和」、「チベット問題の平和的解決」を支持する人々は、アジアのみならず世界中に広がっています。また法王様は肌の色、信仰や信条、民族や性別を超えて愛されています。仏教徒は法王様の教えに従い、違う宗教の人々も法王様の教えを尊んでいます。法王様は知識人や科学者に自らと近しいものをみいだし、世界中の宗教の指導者とのに共通する見解をもっておられます。

チベット人にとって法王様は「慈悲の仏」である観音菩薩の化身であり、現世のみならず来世でも最も偉大な師であり救済者でもあります。法王様の遠大なビジョンと並々ならぬ指導力のおかけで54年乳亡命の地にありながら、チベット人社会は活き活きとした文化、言語、アイデンティティを守って繋栄を続けています。

法王様が教育を最重要分野とされていることに加え、チベットの若者の将来を考えて、チベット中央政権は現在、完全にかつ実質的に若者世代が運営しています。チベット中央政権の政治的指導者で第14回カシャック(内閣)のロブサン・セング博士は、現政権の国内の最重要課題は教育だと発表しています。教育省はチベット亡命社会の学校教育の水準改善と多く分野の専門家育成に向けた、いくつかの新たな革新的プログラムを打ち出しています。過去50年間で初めて、チベット亡命社会の学生の1人が「2013年全インド高校試験」で95.4%の高得点を挙げ、羨望の的である「シキョン奨学金」を手にしました。また、インドのボード試験で70%以上の得点を挙げた学生は昨年に比べて30%以上増加しました。これらは改善を示す前向きの良い兆しであり、我々は努力を継続しなければならないでしょう。こうした特筆すべき改善は、皆様方の寛大な支援なくしては実現できなかったはずです。皆様方は東日本大震災と津波、そして世界経済危機にもかかわらずチベット人に惜しみない支援の手を差し伸べて下さいました。この機会を借りて、全ての皆様にお礼を申し上げます。教育は皆様がチベット難民に与えられる最高の贈り物です。

また、特にこの場を借りて、子供の支援をしてくださっている、チベットサポート基金の助安伴之のご貢献、佛性會の馬場和代会長、れんげ国際ボランティア会、KIKUの久保隆様、五島陽子様、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所に感謝申し上げます。そして、残念ながら時間の制約のため、この場でお名前を申し上げられない、私たちを助けて下さる多くの人々に感謝申し上げます。

最後に、今日は喜びと祝いの日ですから、あるいは時宜にかなっていないかもしれませんが、チベット本土で絶望的な焼身自殺を企てているチベット人兄弟姉妹の苦難について語らずして、私はこの場を去ることが出来ません。焼身自殺者はこれまでに119人に達しています。こうした人々のために、また彼らの望みが一日でもはやく叶うように、私とともに祈ってください。

敬愛する指導者にして導師でもあるダテイ・ラマ法王14世の誕生日を祝うこの素晴らしい会を設け、私を招いて下さった人々にあらためて御礼を申し上げつつ、終わりの挨拶とさせていただきます。

アリガトウゴザイマシタそしてトゥジェチェ!


●そして、乾杯の音頭は政治家の浜田和幸氏。たしかこの人自民党だったけど、民主党政権の時、民主党にひきぬかれて自民党を除籍された人。チベットとどのようなつながりがあるのかはよく知りません。もと国際政治学者らしいので、そのあたりでチベット問題に詳しいのかも。

今回のパーティにはオーストラリア在住のラクパ代表の奥様とお嬢さんとご子息もお見えになっていた。
代表は「東京の事務所を拠点にダラムサラやソウルへと飛び回って、年にたった二回しか会えない」というので、

私が「綺麗なお嬢さんですね。ずっと側にいられないのはつらいでしょう」と言ったところ、

代表は「私は父親の役目を果たしていません。〔娘は〕西洋的な考え方をするようになっているけど、チベット人としての意識はちゃんともっています。」と父親の顔に戻っていた。ラクパさんの日本での任期がそろそろ満了するらしいのだが、「これからどうなるのかはよく分からない」とのこと。

 このほかにもBさんとか、Gさんとか、Oさんとか、Kさんとか、たくさんの人とお話できて楽しかった。平岡センセがお見えでなかったのはちょっと残念であった。

 少し早めに会場を後にしたところ、駅でヒューマン・ヴァリューのバリー・カーズィン博士と一緒になった。2011年の3月26日、まだ余震の引き続く震災直後の護国寺様での法要で、バリー先生がお話になられた般若経の解説がとても印象的だったので、その旨お伝えしたら、とても喜んで下さった。明日は石巻で慈悲の心について講演をされるそうである。起きてしまった悲劇については思い悩んでも仕方ない、それより他者を愛する心によって、社会に貢献していく中で、自然と心の傷は癒されていく。バリー博士の顔を見ていたら、震災の年のことをいろいろ思い出した。2008年から5年、震災から2年。
これまでいろいろあったが、自分はうまく乗り越えて少しは成長できたのだろうか。
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COMMENT

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石居進 | URL | 2013/07/07(日) 19:58 [EDIT]
お話に出てきた方々、皆さん立派な方ばかりで、優柔不断な僕自信が悲しくなりました。
もっと勇気と実行力を持たなきゃと思いました。

峯のシラユキ | URL | 2013/07/07(日) 22:37 [EDIT]
>石居先生
みなさんそれぞれ役割があるんですよ。チベット・サポーターの学者さんの中でもあえて中国の学者さんとのコラボを大事にしている人もいらっしゃいます。ただ、どんなに誠意をつくしても戦前聞く耳もってもらえないそうです。難しいですね。

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