白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2014/03/26(水)   CATEGORY: 未分類
14年春のディープなチベット情報
 3月23日は大阪の清風学園において行われたロサン・テレ先生のチッタマニ・ターラーの灌頂に参加しました。まず、平岡理事長のご挨拶の中にでてきたお話の中から、このブログをご覧になっている方が興味もたれそうな情報を簡単に述べます(もうご存じの方も多いかもしれませんが)。

(1) 法王事務所の代表が6月よりラクパ代表からルントクさんへと交代。ルントクさんは日本の大学を卒業されて日本の代表事務所において長年勤められていたので日本語ぺらぺら。平岡理事長いはく「日本語のしゃべれるラクパ代表が就任してから、日本人と代表事務所のコミニュケーションが格段によくなり、ダライラマ法王が何度も来日され、日本人の多くの方とふれあえるようになった。今度も日本語の通じる方が代表となってよかった」という旨のお話。

 その後、ラクパさんとルントクさんが交互にご挨拶。ラクパ代表は次はオーストラリアに駐在されて、マレーシア、シンガポール、ニュージーランド地域の代表に就任されるとのことです。

(2) ロサン・テレ先生の灌頂が急遽今週土曜日3/29に開催されるとのこと。以下詳細。

導師: ロサン・テレ先生
本尊: 薬師如来
時日: 平成26年3月29日
場所 学校法人清風学園 南館7階ホール
問い合わせ先: 06-6771-5757
お志: おいくらでも結構です。

平岡校長によると「ロサン・テレ先生の薬師灌頂はあまりに功徳があるので異教徒のインド人も受けにくる」とのことです。

(3) ガンワン先生の生まれかわりの童子が無事にインドのガンデン大僧院へと迎えられました。ガンワン先生はガンデン大僧院ファラ地域寮出身、ギュメ大僧院の僧院長をつとめられた大学僧で、平岡校長のラマであった関係上、何回も来日され日本とご縁の深い方。私も先生を通じてチベット仏教の奥深さを学ばせて戴いた。先生は2009年の1月29日に遷化され、去年のエントリーでも紹介したように、生まれ代わりが公式に認定されましたが、去年の時点ではまだ彼がネパールにいたため、安全上の理由から顔写真その他を公開できませんでした。しかし、今回、童子が無事にガンデンに到着したことから、晴れて顔写真を初公開(クリックすると大きくなります)。
ガワン先生童子

平岡理事長曰く「上品で男前」。たしかに。

●さて、灌頂です。密教の教えは秘密の教えなので、中身は口外できないため、最初と最後の導師の法話を以下に再録いたします。

〔灌頂前〕

 我々はお釈迦様という同じ先生をもつ同窓生です。国は違ってもこうやって集まれることをとても嬉しく思います。みなさんも良い機会を得ることができたと喜んでください。今日お授けする灌頂の本尊はチッタマニターラー尊という無上ヨーガの母タントラの女性の仏様です。お釈迦様に始まる教えは現在に至るまで多くの人をへて伝わっていますが、このチッタマニの教えは、チッタマニ・ターラー尊が200年前のチベット人カルキワンポの前に直接現れて授けたものなので、お加持が近くて、功徳が早いと言われています。
 チッタマニの教えは仏教の中でも大乗の教え(他者を救うために仏の境地を目指す教え)であり、さらに密教です。大乗は上根(勝れた器)の者に説くものであり、大乗の教えのないところで器でないものに説いても相手にされないこともありますが、日本は幸いなことに大乗仏教の国で、大乗を説く環境がととのっています。

 経典によると、覚りを開く仏は1022人出現すると説かれています。しかし、このうち密教を説く仏は釈迦と1022人目の仏だけと言われています。つまり長大な時間の中で、密教の教えを受けることができる者はごくわずかなのです。密教の教えに出会うことは、太陽の出ている昼間に星を見つけるくらい難しいことなのです。

 だから今日という日に密教の教えを受けることができることを喜んでください。「こんな機会を得られるなんて、何て自分は徳が高いのか」と喜んでください。

 灌頂を受けることは密教に入門することを意味します。灌頂はチベット語でワン=権利という意味で、灌頂をうけると、以後は密教の実践を行う権利を得られることを指しています。

 灌頂を始めるにあたり、道場から魔を払うことは重要です。魔とは牙を剥いた鬼のようなものをイメージするかもしれませんが、それは違います。魔とは仏教の実践を行おうとする際に、邪魔になるものです。仏法を実践しようと思っても、体調が悪くなった、友達が遊びに誘ってきた、仕事が入ったなどで、できなくなることがあります。このようなことを魔がさすというのです。

 だから、魔は牙を剥いた鬼ではなく、笑いながらこちらにやってくる友人の顔をしています。仏法の実践をさえぎるという意味では、魔は母であることも、父であることもありうるのです。私は今から忿怒尊を召喚してこの道場にいる魔に供物をあげて、これから行われる灌頂を邪魔しないように外に追い出します。

〔灌頂後〕

 あなたたちが灌頂を受けに来た動機は、仕事ではなく、仏法を求めるためです。私は仏法を授けることによって人の役に立ちたいと考え、あなたたちは私に仏法を求めてやってきました。私とあなた方がともに同じ気持ちをもって協力したため、魔が入ることなく灌頂は無事に終わりました。

 この灌頂によってあなたたちの意識には習気すなわち「仏(チッタマニターラー尊)になるための種」を授けました。これは種ですからほっておいたら何もおきません。水をあげ肥やしをあげなければ芽を吹きません。肥やしは他者に資する良い行いをすることです。これは今生だけではなく来世も続けなさい。

 日本は大乗仏教の国です。あなたたちが生まれた時からこの伝統の中で過ごすことができているのは素晴らしいことです。この仏教は先人が維持してきたことにより今みなさんの前にあるのです。みなさんも先人の築いた財産を空費せず、次代につないでいかねばなりません。そのためにはあなたたちが自覚をもって注意深く仏教を実践しなければなりません。

 かつて中国は仏教大国でしたが、今はあの通りでの状況です。チベットの仏教も危機に瀕しています。日本の仏教も注意深く継承していかねばなりません。最後にみなさん今日灌頂を授かることによって積んだ膨大な功徳を、自分のためにではなく他者のためにさしあげま(廻向)しょう。

(1)仏教がこの世に残ってくれますように
(2) ラマが長生きして仏法を長く説いてくれますように
(3) 一切の衆生が苦しみから逃れますように

この三つにあなたたちの積んだ徳を廻向しましょう。


というわけで、めでたく灌頂が終わり、私も久しぶりに真っ白な菩提心に包まれたのでありました。

2010年に一緒にチッタマニを受けた青年僧Sくんと久しぶりに再会したので、灌頂の後ドミニク・ルトランジェ氏の作品の飾られたオサレななかたに亭で青年僧Sくんと出雲峯寺の快遍副住職とお茶して、仏教についてこれ以上ないディープな談義をした。

 私はこのお茶のあと、淡路島にご先祖の墓参兼調査に向かった。帰ってから、FBをみてびっくりした。同じ淡路にご先祖をもつ遠縁のEさんがこの前日、Sくんのお寺に参禅していたのである。
 私はEさんが禅に興味があることも、彼が関西に向かうことも知らなかった。彼が三連休に参禅すること自体は不思議ではないが、京都にある多くの禅寺の中からSくんのお寺にいったのがとても不思議であった。Sくんと私が再会するのも四年ふりくらいなのに。

 一族の血のなせるわざか、仏縁か、わけわかんないが、不思議な偶然の一致であった。
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● 先生お疲れ様でした。
松浦 | URL | 2014/03/27(木) 20:55 [EDIT]
先日は久々にお会いできて嬉しかったです。無事に淡路に行かれましたようで、何よりです。あれからS君と車内で色々お話ができたことも、私にとってはいい刺激になりました。
早速復習をさせていただきました。これまで何度か灌頂を受けて、無上瑜伽タントラの中で同じ本尊を2度受けたのは今回が初めてです。前回のチッタマニターラ尊は2010年冬に峯寺でしていただきましたので、参加者への対応やその他諸々のことに気を取られてしまい、、自分自身あまり集中できていませんでした。今回も貴重な機会ということから、事前に平岡校長先生にパソコン持参で記録をしたい旨を申し出ましたが、あえなく却下されました(笑)が、それよりも阿闍梨様のお話にきちんと耳を傾け、イメージすることに集中するべきだ、という風に解釈しました。何かいつも受けていた灌頂とはまた違った感じで受けることができたことは、やはり阿闍梨様のお話を集中して聞くことができたからなのでしょうか。本当にまたリセットされたような気がしました。
先生もせっかく久々に真っ白な菩提心に包まれたところなのに、私のお話にお付き合いいただき、ありがとうございました。ディープな仏教談義?という名に恥じぬよう頑張ります。
またお会いできる日を楽しみにしております。

シラユキ | URL | 2014/03/27(木) 21:39 [EDIT]
>松浦さん
荷物が大きかったので、灌頂の朝快遍さんから車で迎えにきてくれるという話しがあった時は、これぞ仏縁と思いました。助かりました。日本仏教が衰退している原因は多岐にわたりコレ一つというわけではありませんが、コンテンツは素晴らしいので人を得たらばかなりの部分は自然に解消するとおもうのです。人格の陶冶と社会での貢献、慈悲と菩提心を両輪にすればきっと変わります。

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