白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2014/08/28(木)   CATEGORY: 未分類
ギュメ滞在記 (3) 自由時間
 滞在記のパート3はぐっと身近な、素の時間の我々についてお伝えしたいと思います。

 その一 コブラ

インドにたつ二日前、私はインドのネット事情を聞くために平岡校長に電話をした。すると

 平岡校長「あー、電話は通じますよ。事務局にはパソコンもありますしね。ネットもつながるんじゃないですか」

 「何か準備しておいた方がいいものありますか?」

 平岡校長
「特にないですねえ。あ、ただ、未明に法要に参加するために暗い場所を歩くことがあるので、懐中電灯をもってきてください。あと、コブラがでるので、サンダルではなく靴を履いてきてください。コブラは積極的に先生を襲ったりはしませんが、踏まれるとかみます。この居留地を開くとき、多くのチベット人がコブラの犠牲になりました。でも大丈夫。二時間以内に血清をうてば助かります。」

 これを聞いた私は、懐中電灯はiPhoneでいいな、コブラはどうせびびらせるためのネタだろうとおもい、でも靴は一応履いていくことにした。

 ギュメについてみると、ゲストハウスは意外に清潔で設備はよかったが、昼間は電気が落ちるので、iPhoneとかパソコンの充電がじつに心許なかった。とても「準備は特に必要ない」とは言えない状況。

 しかし彼はコブラについてはウソをついていなかった。

 ギュメについて何日目かに法話が終わり、本堂の裏手を歩いていると、本堂を逆コルラしながら高速で蛇がはっていくのを発見↓。喜んで写真にとって、平岡校長にみせると
cobra.jpg

 平岡校長「しばらくでていなかったのに、気色悪い。お坊さんたちに気をつけるように言ってきますわ。」と出て行った。で、しばらくして戻ってきて
 平岡校長「お坊さんたちはそこいら中にいっぱいいるから心配するなっていうんだけど、それめちゃめちゃ心配じゃないですか」

 聞けば、コブラがはいってこないように、ゲストハウスも本堂も入り口をかさ上げしているという。その点平屋の僧坊はコブラにとって敷居が低いので、よく被害がでるという。
 私は、靴をぬぐ機会があまりにも多いので、途中から靴を履くのが面倒臭くなって、結局ゲストハウスのビーサンで過ごした。

 その二 ミツバチ

 ギュメについたその日、本堂最上階にあるダライラマ法王の居室をみあげると窓とバルコニー全体が巨大な蚊帳に包まれていた。なぜかというと、法王室のバルコニーの下には巨大なミツバチ(スズメバチと聞いたのですがミツバチと訂正が入りました)の巣が最低6つはできているからである↓。
スズメバチ
 案内人のIさん「ダライラマ法王は『この蜂はチベットでなくなった人々が、お経を聞きにやってきているものだから、とってはならん』とおっしゃるので、そのままにしているそうです」

 泣ける話しや。〔刺されなければ〕

 ミツバチもコブラ同様、自分から人を襲うことはないが、うっかり踏んだり手を置いたりしたら刺す。巣はまだまだ増えていきそうな勢いである。
 本堂で法話を聞いていると、ときたま迷い込んできたミツバチが本堂内をとびまわり、蚊も常時入ってくる。ちなみに、南インドは今日本でも問題になっているデング熱の故郷である。しかし、コブラもミツチも蚊ももちろんみな「命あるもの」なので、「駆除」などという概念は我々にもチベット人にもない。
 
 最初は虫除けスプレーとかしていたが、コブラガーとかいってるうちに、蚊や蜂なんてどうでもよくなってきて、結局初日しか使わなかった。

その三、コンビニ

 大僧院の僧院長や学堂長のポストには、それにつくための伝統的な条件があるため、自ずと候補者は絞られる。そうやって作られた候補者のリストから、ダライラマ14世が次期座主などを任命する。しかし、管財僧などの事務方は僧院内の選挙で決まる。
僧侶は一般的にこのようなお偉いさんの人事について話すことが好きである。平岡校長は思考が日本よりもチベットよりなので、

 平岡校長「次期ギュメの僧院長の候補者にはゲン・ロサン先生も名前が挙がっているそうですよ。クンデリン・リンポチェ(ゲン・ロサン先生が家庭教師をつとめている)が法王様の命令で年限より早めにギュメに来られたのは、何か理由があるのかもしれません。私はゲン・ロサン先生がギュメの座主になるのは五割の確率じゃないかと思っています。」

 とかいう話をふってくる。なので

 「平岡先生は大僧院の人事について、凡人がAKB総選挙について語るようにアツイすねえ。」 と応える。

  こんなこともあった。

 「昨晩、胃が痛くて眠れなかったので外に出てみたら、本堂の前で五体投地をしている人がいましたよ。マントラを唱えている声も聞こえてくるし。夜に行をしている人がいるんですねえ」

平岡校長「ええとこに気づきましたな。ギュメは24時間営業のコンビニなんですよ。24時間誰かが必ず修行をしているんです。」

 これ普通ならまず、「お体の具合が悪くて大変でしたね」とかいう社交辞令から入るところだろう。
 はははは。
 
その四、おそろい

 ギュメ滞在二日目、平岡校長の弟君が日本で誂えたというギュメ・カレッジTシャツ(大学グッズのパロディだな)をプレゼントしてくださった。僧侶色のえび茶色で、なかなかステキなデザインである。私がそれを着て降りていくと、

 Aさん「先生のだけ、みんなとデザインが違いますね。あ、それ前後逆に着てませんか?」

 その通りでした。

 そして次の日。ゲストハウスの戸を叩く音がするので、出て行くと、教育者ブラザーズが四人でおそろいのI LOVE TIBETTシャツを着ていた。

 Bさん「先生、これそこのJ Villageで売っているお土産物なんですが、この赤いI LOVE TIBETTシャツをプレゼントしますので着て戴けませんか」

 「どっちかっつーと、私ブルーがいいんだけど」

 Cさん「汗のしみこんだこれでよければ」

 「赤で結構です」

 このI LOVE TIBETティーシャツを揃いで着ていると、秘書官のニマさんに受けていた。僧侶に受けていたかどうかは分からない。
 ちなみに、管長のお湯のみはFree Tibet 柄であり、副館長はエミレーツ航空のロゴの入った湯飲みを使っていた。館長はオーストラリア国籍で、副館長はイタリア国籍なので、僧侶たちからはハイカラとか思われているかもしれない。

 ちなみに、ギュメは窃盗を防ぐために高いカベに囲まれ、かつ境内に牛が入ってこないように、門扉は閉めてわきに人入り口がついているのに、↓誰かが門扉を閉め忘れると、こんな感じで牛がもーもー入ってきます。
境内の牛

後日談

 一行は帰国後体調を崩してみな寝込んだそうだが、それはバンガロールの空港にいく直前、超高級ホテルオベロイでとった夕食のデザートのスイカが原因ではないかとウワサされている。しかし、同じものを食べた私は何ともなかったので、本当にそれが理由かどうかは分からない。
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COMMENT

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K | URL | 2014/08/30(土) 01:59 [EDIT]
はじめまして。当方、デリーに暮らしており、ラダックやダラムシャーラーへの旅行をする中で、チベット文化に触れ、このブログを読み始めました。今回の掛け合いがおもしろくて、思わずメッセージしています。これからも、真面目な内容もさることながら、むしろ大阪人的な雰囲気を楽しみにしております。
● 私は東京生まれの東京育ち
シラユキ | URL | 2014/08/30(土) 08:36 [EDIT]
Kさん、じつは私は東京生まれの東京育ちなのであります。
今回の旅は私以外すべて大阪であったため、大阪色がこくでているのかもしれません。まあ父方は淡路母方は九州なので、DNAは西ですが。

ひらい | URL | 2014/09/07(日) 19:20 [EDIT]
お久しぶりです( ´ ▽ ` )ノ
暑さのおさまりとともに
ようやくお腹の和らぎがおさまりつつある今日この頃です。
先日教育者ブラザーズ4人で飲み会をしました!話題の中心は先生のこのブログ。格調高いのに笑える名文のおかげで盛り上がりました(≧∇≦)
また先生とお会いできる日を楽しみにしております*\(^o^)/*
● 功徳です
シラユキ | URL | 2014/09/07(日) 22:41 [EDIT]
>平井さん
実名でFacebookもつぃったもやっているので、よかったらご覧ください。みなさんのレポートの参考になればとあげたブログです参考になったのでしたらよかったです。明日くらいにインタビュー編あげます。

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