白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2015/05/06(水)   CATEGORY: 未分類
吉祥寺のチベフェスに行ってみた
 連休最後の日、本駒込の吉祥寺で開かれたチベット・フェスティバル2015に行ってきた。吉祥寺というと中央線の駅と間違えている人が多いが、中央線の方がこのお寺にちなんだ名称で、こっちがオリジナル(笑)。ついでにいえば駒澤大学の前身の栴檀林のあったところで、二宮尊德のお墓とかもあるよ。

 二年前の護国寺で開催されたチベフェス2013はかなり大がかりであった。しかし、ボランティアの人出がたりず、開店できないブースとかもあったのに、ホームページの訂正も更新できず、さらに初日の低温と途中からの超高温ときて、それはもう大変だったと聞く。ボランティアさんはへろへろ、とくにラクパ代表は一人で通訳・講演・コーディネートetcと一人何役もやったため、疲労困憊でそういえば、目が死んでいた。

 今回はアットホームなサイズになったので少しは状況が改善するかと思いきや、
「瞑想堂30人しか入れないのにチケットはそれ以上売れちゃったよ。?」
「瞑想会場を本堂にすれば?」
「じゃあ砂マンダラのお客さんとの兼ね合いは? お金はどうするの?」
など、初日はいろいろあった模様。

「それでも何とかなっちゃうんですよねえ。不思議です」とはSFTのボランティアさんの弁。そう、「最終的には何とかなっちゃう」はチベット七不思議の一つである (笑)。

 砂マンダラは阿弥陀如来を本尊としている。略式・フルセット・その中間の三つの描き方があるうち、今回は中間だという。略式だと本尊は種字で表され、フルセットだと本尊のお姿が人型に描かれ、中間の今回はそれぞれの仏のシンボルで表している。マンダラの基調色の五色は地水火風空(ちすいかふうくう)の五大と五仏と五智を同じに表現している。以下、写真はクリックすると大きくなります。

砂マンダラ

 チャムは私の見た日の演目は下記のようなものであった。かなり怪しい解説を以下いきますす。

1. 「入場」(phebs 'chams)
おそらくは場を清めて舞手を迎える吹奏。
phebs.jpg

2. 「鹿舞」(sha 'cham)
ヤマーンタカの舞で16人でまうのだが、今回は2人。一人は鹿のお面で、一人は牛のお面をかぶっていた。ルントク代表によるとこれは魔を払う踊りであり、女尊を表している。
シャモ

3. 「大日如来」(kun rig)
 ルントク代表によるとタシルンポのお家芸だそうで、印契(ムドラー)で37の仏を表現する儀式。
mudra.jpg

4. 「四仮面」('bag bzhi)
 2は仏の女性的性質を表しているが、これは仏の男性的な性質を表している。五仏が五色の仮面をかぶって舞う。
bagbzhi.jpg

5. 「祈祷」(bkang gso)
 護法尊(日本の神様にあたる願いを聞いてくれる存在)を召喚して、病気を治してください、などのお願いをする際の儀式。
bkanggso4.jpg

6. 「墓場の主」(dur bdag)
 ルントク代表は子供の頃、この舞が一番楽しく見られたそう。しかし、大人になってみると、この骸骨が、男も女も、金持ちも貧乏人もみな死ぬという、無常を示したものだと分かったとのこと。そう、みんな最後はガイコツになるんだよ。
durbdag.jpg

7. 「黒帽」(zhwa nag)
 8世紀にチベット王家にボン教を支持し、仏教を弾圧したダルマ王が現れた。僧ラルンペルキドルジェはボン教の僧に変装し黒い服を着て黒い帽子をかぶって墨を塗った黒い馬にのってダルマ王に近づき、矢で射殺した。その後、黒い服を裏返して白くし、馬を洗って白くして、まんまと逃げおおせたのである。この舞はその故事にちなんだものだ。
zhwanag.jpg

8. 「祝詞」 (shis brjod)
 無事に法要が終わったことを言祝ぐ祝詞。
shisbjrod.jpg

 このあと、16時からタシルンポの僧院長さまの法話が始まった。テーマは「七つの因果の秘訣」。仏教を志す時の動機は、「多くの人を助けるために、それを可能とする仏の境地を得たい」と志すこと。あくまでも利他の精神に基づかねばならない。そのような他者のために仏教を志す心を菩提心という。
 それをどうやって育むかを説いたのが、アティシャ由来の「七つの因果の秘訣」である。

1 一切の命あるものを前世の母であると知る(知母)。
2 その恩を思う(念恩)。
3 その恩を返そうと思う(報恩)。
4 一切の命あるものに良いことが起きるように思い(慈)、
5 一切の命あるものから悪いことが起きないように思い(悲)
6 一切の命あるものを救うことのできる仏の体を得ようと思うと(増上意楽)
7 菩提心が生まれる(菩提心)。

 1 仏教の転生思想では、我々は無限回の生を生きてきたので、すべての命あるものは必ず母だったことがある。
 2  お母さんは、お腹に子供ができると食べるものに注意し好きなものも控えて体を大事にする。生まれた後も、自分の命を捨てても子供を護ろうとするものだ。子供が川に落ちたなら、母親は川に飛び込んでも助けようとするだろう。子供が火の中に落ちたら、関係ない人は「可哀想に」と思うだけだろうが、母親は火に飛びこんでも助けようとするだろう。母に受けた恩は計り知れないのだ。
 3 だからその恩を返そうと思わねばならない。
 4 一切の命あるものはかつて母だったことがあるものだから、すべてを母と慈しまねばならない。我々は好き嫌い、どちらでもない、の三種類に人をわけるが、全ての命はかつて母だったことがあるのだから、すべてのものを平等に愛さねばならない。これが慈である。
 5 同様にすべての命あるものが苦しみから逃れるように願わねばならない。あいつは嫌いだから不幸になればいいとかいうのは良くない心である。すべての命あるものが災いから逃れて安楽になるように願わねばならない。
6 では、自分に命あるものすべてを救う力があるかといえば、ないので、その力がある仏になろうと決意する。
7 かくして、菩提心(他者のために仏の境地を目指す心)が生まれるのである。我々の心はもともと綺麗なものだ。煩悩はあとからついたもので、それは月や太陽が雲に隠れても、その輝きはそこにあるのと同じだ。毎日瞑想して心をコントロールしていけば、かならずその清浄な心は実現できる。

 僧院長さまは以上のお話をとても楽しそうに立ったままお話された。
 チャムの前にはお坊さん達は声明、僧院長さんは瞑想指導も行われていた。
 
 今回のチベフェスは、瞑想とか法話を通じて、チベット文化の内容に触れることのできるのがとてもよかったと思う。

 砂マンダラは最終日には破壇して砂はお下がりでいただけるので、ご縁のある方どうぞ。正式な儀式だとお坊さんたちが川まで流しにいくのだが、今回はそこまで徹底するのかな。

 関係各位は大変かと思うが、ゴールデンウイークにチベットフェスティバルがあるとやはり楽しい。過労死がでない程度に続いていくといいなと思った。
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| | 2015/05/14(木) 20:29 [EDIT]
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| | 2015/05/18(月) 07:34 [EDIT]
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| | 2015/05/20(水) 19:18 [EDIT]
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● チベットWEEK開催
VALERIA宮原 | URL | 2015/06/29(月) 12:39 [EDIT]
はじめまして!この度7月4日~7月12日の9日間、下北沢にある旅カフェGIFTにて「チベットWEEK」を開催することになりました。
期間中は、チベット料理の提供や、トークショーも行います。ぜひご参加ください!
お待ちしております。
https://www.facebook.com/events/687440561360131/

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