白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2015/10/11(日)   CATEGORY: 未分類
救急車、呼ぶ呼ばないの境界線
3日の土曜日くらいから風邪っぽくなり、最初喉が痛くなり、それから両方の鼻がつまった。とりあえず風邪薬だろと、コルゲン・コーワ透明液状みたいなものを飲んでいたら、とりあえず症状が緩和するので大丈夫かと思っていたら、火曜日の朝、咳が止まらなくなった。風邪の終わりかけの咳だから、痰が切れたら治るだろうと思っていたら、咳には喘鳴がまじりだし、何かどんどん苦しくなってきた。

 これはどうも風邪をこじらせて喘息が合併した模様。そこで、正午頃にかかりつけの町医者にいって、胸に張る気管拡張の貼り薬とシムビコート(吸入薬)をだしてもらった。しかし、安静にしているのに、なんかおかしい。喘鳴はとまったのだが、息が浅くなっていき、いくらすっても酸素が肺に入っていかない。横になると呼吸困難度はまし、ベッドにこしかけて猫背になる以外に姿勢がとれない。悪寒も始まり熱も38.1度とでてきた。もう喘息なのか風邪なのかもわからない。そこで、もう歩く体力もないので午前に訪れた町医者に電話して、

 私「午前の診療でみたもらった××です。これ肺炎とかじゃないでしょうか」
 先生「点滴のできる駅前の救急病院に行きなさい」

 簡単にいうけど、酸素がたりなくてうまく体が動かない。救急車も考えたが、最近よく「軽い症状で簡単に呼ぶな。本当に困っている人が助からなくなる」とか啓蒙されているので、ここはタクシーだろう。ネットで電話番号を調べて地域のタクシー会社に電話すると、電波状態が悪いのか、こちらの声が小さすぎるのか、きられてしまった。この状況なので頭に血が上る(元気じゃん)。

 そこで、はって固定電話にいって「先ほどかけたものですが、×丁目、××番地に配車お願いします。さっき電話したんですがきられちゃったもんで」(イヤミをいう元気はある 笑)、というと、電話口の女は私の想像K点越えの発言をした。

「ここは配車はやっていなので、配車センターの電話番号を言うのでメモしてください」。電話を回すくらいできないのかよ、同じ会社だろうが! 仏教徒にあるまじき殺意のようものがわき上がってきたが、客観的にいって殺されかかっているのはこちらである

 仕方無くボールペンを探して番号を書き取って、その電話番号にかけると何度かけても話し中。このタクシー会社と私はきっと前世が悪かったのだ。タクシーアプリを入れておけばよかったと思いつつも、この体力でそんなことをやる余裕もないので、仕方無いので服をきてバス通りまででて流しのタクシーを拾うこととする。

 しかし、タクシーはこない。必要ない時は、いつも川を遡上するシャケみたいにタクシーがいる道なのに。仕方ないので歩けるところまで歩くことにする。途中までは下りきみだったのでゆるゆる歩けば何とか動けたが、駅を前にした最後の上り坂で、動けなくなった。ちょっと歩いては座り込み、またちょっと歩いて座り込んでを繰り返した。倒れていれば誰かが目をとめくれるだろうが、しゃがみこんでいる人には誰も関心を払ってくれない。歩行者も車も無情にスルーである。「もう社会は私を必要としていない。群れについていけなくなったケモノはのたれ死ぬのみ」と病んだ思考に支配される。

 助けを呼ぼうかとも思ったが、あと200mで病院というところなので、ここで救急車を呼ぶのはパーフォーマンス的に悪い。休み休み歩けば何とかなるはず。しかし、苦しい。この時もし夜であったのなら、私の目には北斗七星の輔星、死兆星が間違いなく見えたことであろう。

 やっと病院にたどりつき、受付のカウンターによりかかりながら「初診です。可能でしたら救急でみていただきたいのですが」といったら、車いすもってきてくれた。髪もぼさぼさ。唇はまっつぁお、いやな汗もかいていたので、どうも高熱の患者と間違えられた模様。

 で、血液とられて、レントゲンで胸部写真をとって、インフルエンザ検査をして、処置室で喘息の点滴を数時間かけて落とすことになった。相変わらず横になると苦しいので、ベッドにこしかけて一番楽な猫背になる。相変わらず息は苦しいが、病院にいるので路上にいた時よりは安心感があり、いろいろ周囲に気を回す余裕もでてきた。

 五時すぎると外来が終わるのと昼夜のシフトがかわるのか、看護師さんたちの多くが帰宅し、入れ替わって当直の先生、当直の看護師さんが現れた。引き継ぎでいらしたI先生が私の顔を見に来た。

 I先生「レントゲンですから、はっきりしたことは分かりませんが、重篤な肺炎だと肺がまっしろになるので、そこまではひどくないと思います。気管支は白いので炎症起こしてますね、で、血液検査の結果も白血球が増えていてこれは炎症が起きているサインです。点滴で少しは楽になりましたか」とおっしゃられたので、

 私「少しはよくりましたが、息をすってもすっても肺が浅くなって息が入らないような感じです。体を寝かせているよりも、起こして猫背の方が楽なのでもう「明日のジョー」状態ですよ。

 おお冗談をいって先生を笑わせる気力がよみがえっているぜ、自分。

 その後もひたすら点滴受けていると、五時以後に現れた看護師さんの中に、他の看護師さんと雰囲気のちがうKさんに何となく目がいった。他の看護師さんはパキパキした話し方をしているのに、この看護師さんはふわふわっとした感じのやさしいしゃべり方をして、ほっとする空気感がある。なのでなんとなく話をしはじめ、私がチベットを研究していると言うと、その看護師さん「まだ決めてないけど来月チベットに行くかもしれないんです」という。きけばその看護師さんは病院はパートで、本業はホリスティツク鍼灸師さんで、代々木でプライベート・サロンを開いているそうな。チベット旅行は、ホリスティツク医療の方の先生が企画して誘われているとのことで、その看護師さん自体はポタラ宮も「お城」と言うくらいのチベット知識であった。

 で、なぜ、まだチベット行きを決めてないのかといえば、自分の鍼灸院をその間しめなきゃいけないこともあるし、そのホリスティツクの方の先生が、チベットにいくためにはなんかスピリチュアルにステージがあがらないとだめ的なことをおっしゃったのだそうな。なので、私は別にスピリチュアルな能力ありませんが、チベット行ってますよ〜とおすすめしておく。

 その看護師Kさん、ありがたくもわたくしめの第三胸椎と第五胸椎や仙骨に指圧までしてくださって、その柔らかな物腰とあいまって、体はおかげ様でずいぶん楽になった。まさに白衣の天使。ここに敬意を表して彼女の経営するプライベート・サロン「プラーナ」のページをご紹介させていただきます。いや、看護師さんすばらしいー。

 そこでふと思った。喘息はよく起こすけど、こんなひどい発作ははじめてである。そのたまたまおきた発作で、たまたま転がり込んだ救急病院で、たまたまシフトに入っていた看護師さんが、ホリスティツクで来月チベットにいく人ってのは、確率的にいっても相当ありえない巡り合わせではないか。世の中は人知を越えたところで回っている。

 七時近くなり心配したダンナが京都から病院にかけつけてくれた。
 九時くらいに点滴終わって家にかえると、ダンナがお鳥様のお世話をして食事を作ってくれていた。ケータイにもタクシーアプリを入れてくれていた。

ダンナ「今度こんなことがあったら救急車を呼びなさい」

私「分かってるって。Call 911だよね」。

ダンナ「違うよ、119。アメリカのドラマの見過ぎだっていうの

 というわけで、生きてるだけで丸儲けというお話でした。しばらくは気管支が荒れているので魂のぬけた日々が続きます。いたわってください。
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| | 2015/10/11(日) 18:11 [EDIT]
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| | 2015/10/11(日) 22:45 [EDIT]
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| | 2015/10/12(月) 07:17 [EDIT]
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● 快癒祈念
マサムネ | URL | 2015/10/12(月) 21:56 [EDIT]
ひとまずの御無事を喜びつつ、御見舞申し上げます。
愚論ばかり献呈していることが原因で具合が悪くなられたのでは、と反省いたしております。ゆえに何かの御参考まで、先日ふと観たテレビ番組での最近の喘息に関する紹介によると
1:小麦粉に湧くダニ。小麦粉が空気に触れたままにすると発生し、吸い込むと重篤な喘息を起こす。
2:最近の建物は高気密であるため、湿気が籠もりカビが発生、これにやられた肺の細胞は回復することがない。
これらの喘息は咳止ではなく、抗生物質等での治療を要するそうです。
御仏縁御加護ありますよう祈念申し上げて止みません。
● センセお大事にしておくれやす
宰相 | URL | 2015/10/12(月) 22:10 [EDIT]
教授ひどい目に合われて本当にお察しいたします。
滋養のあるものを召し上がって睡眠を十分にとりお休みくださいませ。万が一1週間くらい休まれたとしても、学祭前のウキウキな学生連中なら、教授の授業のない苦しみを我慢できるでしょう。
(ちなみに私の学生時分だったら耐えられませんが)

マルチレス | URL | 2015/10/12(月) 22:43 [EDIT]
>Hanaさん
ありがとうございます。明日で一週間ですのでおかげ様で、随分よくなりました。

>マサムネさん
いろいろ情報ありがとうございます。今回は喉風邪がこじれたもので、たぶんアレルギーではないと思います。いろいろありがとうございます。

>宰相くん
いや、ホント今学祭前でみな浮き足立ってますね。いい季節だし。こうなると学生のパワーについてけません。
● お大事になさって下さい
大御所 | URL | 2015/10/15(木) 22:52 [EDIT]
ひとまずご回復されたとのこと何よりです。
よき出会いがあったとはいえ、
季節の変わり目は色々と危ないので、何卒お気をつけ下さい。
僕も連休前に発熱し休み中はトイレとベッドの往復だけになりました。
まあ毎日が日曜日みたいなものなので構わないのですが…。

かりんのはちみつ漬けとかいいんじゃないですかね。
● Re: お大事になさって下さい
白雪姫 | URL | 2015/10/15(木) 23:56 [EDIT]
毎日が日曜日ってそれはまずいでしょ(笑)。まあとはいいつつ大御所さんはいろいろ画策していらっしゃることと存じます。家業をお大事に。
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| | 2015/10/18(日) 10:10 [EDIT]
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● お身体ご自愛ください
niina | URL | 2015/10/22(木) 21:36 [EDIT]
先生身口意が大切ですよ。身口意から邪気が入ると野口整体では言います。クシャミ一つで治るのが良いとも言います。野口整体後継者岡島先生はダライ・ラマ法王に謁見にいきました。野口先生は陸軍の参謀でした。
私は後継者に似ていると言われて、スマトラ沖地震の生存者で新聞に載ったり、私は生きていられた感謝を伝えたくてチベット難民の女性みたいに持っているお金をダライ・ラマ法王にお布施しました。岡島瑞徳先生は、篤姫のドラマを作った女性と結婚して最後の利他業でもあり自利でもあると聞いてます。
不思議な予言でセドナの女性ヒーラーに36歳で悟ると言われたのは岡島先生と違うかなと過去生みたいな昔を思い出しています。何故って臨死体験したからで、絶対自然治癒力で治すと頑張っていたら笑い話みたいな臨死体験で有り金全部自然療法に使い、一文無しみたいな所から人生再スタートしました。頭が悪いのは直さないとなと反省して懺悔の毎日です。本を読んだらチベットの女性覚者は2度と家族も受け入れない体験をしたとあり、やっぱり…と納得しました。
先生のお風邪もう治ったと思いますが、あまり無理せず養生してください。
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| | 2015/10/26(月) 11:49 [EDIT]
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シルバーストーン | URL | 2015/10/31(土) 19:19 [EDIT]
確かに気軽に救急車を呼ぶのは迷惑なんですけど、同時に、時間外は医療スタッフが減るので、可能なら時間内に診療を終わらせた方が助かるという事情もあります。
時間外に診る患者が少ないほうが、ほかの救急患者が待たされなる時間が短くなります。歩いて受診する心筋梗塞患者もいます。
ですから、迷惑かどうかは柔軟に考えられればと思います。
回復されてよかったです

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