白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2015/12/14(月)   CATEGORY: 未分類
2015年チベット五大ニュース
それでは今年も、チベット関係のニュースを総括したいと思います。URLは関連するこのブログのエントリーです。慶事を二つ、悲劇を三つ、日本のチベット・ニュースを三つあげました。

●7月6日 ダライラマ法王80才のお誕生日
http://shirayuki.blog51.fc2.com/blog-entry-757.html

2015年は何といっても、ダライラマ法王が80才のお誕生日を迎えられたのが、最大の慶事である。難民社会の僧院はそれぞれ法王を迎えて長寿儀礼を献じたが、つい一週間前の12月9日には南インドのフンスールにたつチベット密教の本山ギュメが法王様をお迎えした。ガンデン大僧院の二大法主、クンデリン・リンポチェ、サキャ猊下などがそうそうたるメンバーが集結して法王のご長寿を祈願し、法王の法話を聞いた。法王は菩薩行を行っているので、人々のために世界中をかけまわることは苦ではないだろう。しかし、法王を慕う人々は、世界から紛争や圧政がなくなり、チベットが自由になり、ダライラマが走り回らなくていい日がくることを心からのぞんでいる。
 法王様の蓮華座が堅固でありますように。

●8月サンクト・ペテルブルグのチベット僧院が100周年
http://shirayuki.blog51.fc2.com/blog-entry-760.html
もう一つの慶事は、サンクト・ペテルブルグのチベット僧院が100周年を迎えたことである。私はこの夏、この100年の寺を訪れ、チベット医療を施しつつ、信者を増やしている地道な活動を目撃した。僧院長によると、ロシアのチベット仏教徒はハンバラマが統括する組織に統轄されているという。しかし、ダライラマ法王は去年の10月24日にロシアのチベット仏教の代表としてテロ・リンポチェ(Telo Tulku)を任命した。この二つの、組織は表向きは別であるようだが、ハンバ・ラマの組織の方もチベットとは草の根交流があるようで、なかなかたくましい。この調子でがんばって伝統を維持してほしい。

●7月13日 テンジン・デレク・リンポチェの訃報
http://shirayuki.blog51.fc2.com/blog-entry-757.html

 次に、悲劇的なニュースを三つ続ける。
 中国の刑務所に12年も入れられていたテンジン・デレク・リンポチェの死が中国より発表された。リンポチェはチベット人のための小学校や僧院などをつくり、非常に名望のある僧であったが、2002年突然、成都で爆弾テロを行った容疑で逮捕された。世界中が釈放運動をした結果、死刑→終身刑→懲役20年にまで減刑されたが(そもそも罪状自体が濡れ衣だが)、釈放の日を待たずして死んでしまったのである。リンポチェの遺体の返還もされなかったため、死因も正確な死亡時期も不明である。
 リンポチェに限らず、今年中国では人権派の弁護士が次々と拘束されている。本日も中国政府の少数民族政策をネットで批判し、逮捕された浦志強弁護士の裁判が行われた。裁判はもちろん非公開である。
 12月10日には、国連が中国政府が人権活動家への「弾圧・拷問」を非難した。以下に記事をはる。

拷問・弾圧 中止を”国連が中国を非難 12月10日 8時30分 NHKニュース

“拷問・弾圧 中止を”国連が中国を非難
国連の委員会は、中国で、当局による取り調べの際の拷問や人権活動家などへの弾圧が依然として行われていると非難し、中止するよう求めました。
国連が拷問などを禁止する条約に基づいて設置している、10人の有識者で作る委員会は、中国の人権状況に関する報告書をまとめ、9日、スイスで記者会見を行いました。
この中で、委員会のメンバーは、先月、2日間にわたって中国で活動する人権団体から聞き取った内容として、「自白を得るために拷問が頻繁に行われているとする数多くの報告がある」と述べ、当局による取り調べの際の拷問が依然として行われていると非難しました。
そして、「人権活動家や弁護士などが拘束されたり、脅迫を受けたりしていることを強く懸念している」と述べ、体制に批判的な人々への弾圧が続いているとして、こうした行為を中止するよう求めました。
国連の委員会は、中国ではことし7月以降、弁護士など200人以上が当局に拘束され、今も25人が監視を受けているとしていて、これまでの要求にもかかわらず、状況は改善していないと指摘しています。
この発表に先立って中国外務省の華春瑩報道官は、9日の記者会見で、「中国は法に基づく統治を全面的に推進しており、残虐な刑罰に反対する取り組みなどでも大変な努力をし、多くの人が認める成果をあげている」と、けん制する発言をしています。


●4月25日ネパールでM7.9の地震
http://shirayuki.blog51.fc2.com/blog-entry-748.html
二つ目の悲劇は、ネパールで大地震がおき、多数の死傷者をだし、古都バドガオンのヒンドゥー寺院をはじめとする多くの文化財が崩壊した。
 チベット系の住民が多数くらすランタン渓谷も土砂に埋もれ村人の三割がなくなった。貞兼綾子先生が長年にわたり支援を行ってきた地域であったが、この地震によって文字通りゼロ、いや、マイナスになった。
 内戦の後のこの地震でネパールは疲弊しきっていた。しかし、さらに追い打ちがかかる。9月にネパールが新憲法を制定したところ、インドが「インド系のネパール人を排除するものだ」と怒り、9月下旬からネパールを経済封鎖したのである。その結果、ネパール全土でガソリンと医薬品が欠乏し、今や車はほとんど走っていない。カトマンドゥ郊外にはチベット難民の孤児院、クンデハウスがあるが、(日本発のNPOのTCPが支援している)、ブログを拝見する限りではいろいろ不便をきたしているよう。
以下に彼らの生活の様子をつないでおきます。
http://tcpnp.blog9.fc2.com/blog-date-201511.html

●9月15日 西蔵自治区設置50周年
三つ目の悲劇は、中国がチベット政府を廃止して、「チベット自治区」を設置して今年が50周年であったこと。共産党系の人民日報は、9月の8日からチベット人を動員したセレモニーがポタラ宮前広場で行われていることを各国語で喧伝している。ちなみに、中国がチベットを「併合」した1951年に、チベットに強制したチベット平和解放17条協定には、チベット文化の尊重、チベット人の望まない改革は強制しない、ダライラマ、パンチェンラマの地位は変更しないなどの条項が並んでいたが、すべて守られることはなかった。

 以上、暗いニュースばかりでは、景気が悪いので、明るい日本のチベット三大ニュースをあげます。


● ダライラマ法王事務所が南落合に自社ビルを購入。
● ダライ・ラマ法王日本公式サイトが4月の来日にあわせて公開。
●曙橋にチベット難民が経営するチベット・レストラン「タシデレ」開店
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