白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2015/12/22(火)   CATEGORY: 未分類
Iさんからの年末便り
このブログでネパール大地震の際にみなさんに募金先をご紹介したことを覚えていらっしゃいますでしょうか。

 募金先の「ヒマラヤ眼科耳鼻科医療を支援する会」は自腹でヒマラヤにいって山間部の村を歩き回って人々の健康を支えていた医師集団で、現地の事情をしりつくしているため末端まで支援を届けることのできる人たちでした。さらに、この時、窓口になったIさんも、チベタン・チルドレンズ・プロジェクト(TCP)の東京事務局を担当されており、またまじめで仕事ができる方です。

 そのIさんから、年末のご挨拶をいただきました。縁起のよいエピソードが二つはいっているので、ご本人の了解をとってみなさんとシェアしたいと思います。チベット支援の「あるある」なカンジを共有していただけると嬉しいです。
 実話であるだけに、不思議・面白いですよ〜

*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜

TCPがEArTH (ヒマラヤ眼科耳鼻科医療を支援する会)と共に取り組みました被災地での支援活動を行うための募金をブログを通してたくさんの方々にお声掛けを頂き、ありがとうございました。

当初ツイッターで拡散もして頂いておりましたが、次々に募金が集まる事に対して、驚きを隠せませんでした。あの段階では一体どれだけの組織を動員してどれだけの事が出来るのかが未知数だったため、巨額の資金が集中しても、急性期支援で捌き切れないとの不安もあって、ツイートを取り下げて頂く様にお願いした次第です。失礼な申し出ですみませんでした。

地震直後の事で、一体どれだけの事が現地で出来るのかが全く把握できないまま発進したので、途中、資金不足で大赤字に傾いた時など、自腹を切る覚悟でドキドキしましたが、最終的にはわずかな黒字で終わりました。

この収支の数字には、実はちょっと驚くような出来事がありました。

最終的に募金を締め切って、収支を出した段階では、残金が963円でした。これは本当に、何の操作もしていない数字で、純粋に口座に集まった募金額が約600万円。そしてネパールで複数のチームが、それぞれの責任で活動して使ったお金の合計が約600万円。最終的に963円の黒字なんて、ほとんど奇跡です。これだけだって観音菩薩様のご加持があってこそですが、観音様の計らいはそれだけでは終わりませんでした。

最終合計の数字を見て「わー、惜しいな。あと5,000円寄付が来てたら残金が5,963円で「ゴクロウサン(ご苦労さん)」でゴロが良かったのに!」なんて冗談で話していたら、その数日後にサポーターさんから「遅くなってすみませんが、友人から預かっていた募金を送金しました」とのメールが来て、何とそのお振込金額が5,000円。そう、こうして残金は5,963円「ゴクロウサン」になったのでした。

最終的には収入6,055,217円、支出6,049,254円、計5,963円の黒字で終わりました。

さすがにこんなふざけた事は、収支の発表の時には言えなかったのですが、私個人としては本当に観音様のご意志があっての数字だと勝手に深く信じています。たくさんの方々のご協力あってこそ成し得た支援だったので、これは観音様から皆様への労いの言葉なのだと思います。本当にありがたい事です。

今年はネパールだけでなく、個人的にも波乱な1年でした。先月は大阪で手術、入院していました。

ちょうどネパール地震の直前から、左眼が良からぬ感じになって来て、最初は東京の大学病院に通っていましたが、手術以外に治る方法が無いのに、リスクの高い手術らしく、また担当の医師にとっては初めての特殊なケースとかで、婉曲に手術を断れられてしまいました。

しかしまた、ここでも観音パワーが炸裂。その症例では日本一のN教授という方がいらっしゃるのですが、この教授は偶然にも、EArTH (ヒマラヤ眼科耳鼻科医療を支援する会)の理事長で、大阪の大学病院で眼科医をやっている松山先生の指導教授でした。

 松山先生が直々に手術を教授に頼んでくださいました。しかし、大学病院の手術は恐ろしく混み合っていて、夏に予約しても手術は来年の春と言う状況だったのですが、N教授が週に1回、それも午後の遅い時間だけ執刀される別病院で手術を受けました。そんな事情で手術日は自由には選べず、決定したのは11月11日。全部1並びで何だか縁起も良さそうですが、何と2015年のこの日はヒンドゥー教徒にとっては1年の内で最大の祝日「ディーワ―リ―(Deepawali)」だったのです!ディワーリーは「ランプの灯・光」を語源とする「光の祭典」で、目の手術の日が、光の祭典と呼ばれる最大の祝日だなんて、もうこれ以上ない吉祥だと思いました。

私の網膜が先天的に薄すぎたため、手術中に網膜が2ヶ所破れてしまい、眼球にガスを注入し、その浮力で網膜を押し付けるという治療も必要になりました。何しろ浮力を利用するので、2週間の間、24時間うつ伏せで過ごさないといけなくて…。寝ている時も、食事も、トイレも、全て顔を伏せたまま。明けても暮れても、ただうつ伏せ姿勢を取り続けなければならない日々は昔読んだ『食う寝る坐る永平寺修行記』に出てくる修行にも似て、無心で過ごしたので、案外集中していて早く過ぎました。

たまたま私は病室が脳外科のフロアーに振り分けられて、重篤な状態の患者さんに囲まれて、生きる事の質や意味について、観察したり、考えたりする貴重な体験の機会を得ました。現在もまだ左眼は見えにくく、これから半年から1年かけて、徐々に視力が安定するでかなりスローダウンした生活をしています。

状況的には厳しいところから、最短で最高のオペが受けられる状況がどんどん整って行く一連の流れはやはり私としては何か神的な計らいの様に感じて、本当にありがたい体験でした。

今年は眼の病気の事に気を取られて、TCP等の活動に於いても取りこぼしの多い部分があるかと思います。
ネパール大震災支援のご協力のお礼をきちんとお伝えせねばとずっと気になっていて、略式で失礼ながら、メールにてご連絡をさせて頂きました。ご協力を頂きまして、本当にありがとうございました。

今年も残すところあとわずか。来年は、チベットにとっても、世界にとっても、平和で調和のとれた年になるようにと願っています。

どうぞ時節柄、お身体ご自愛ください。

TCP東京事務所:I.M.
[ TB*0 | CO*1 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する

n. | URL | 2016/01/03(日) 12:40 [EDIT]
あけましておめでとうございます。
ラムリム伝授録を読みながら、自分がつくづく凡人だな〜とお正月を迎えました。
ラマに頼めば良い、と言っていたチベット人の経験がなんだかわかった気がします。おすがりする、がわからなかったけれど、ラマにお願いしたら、とたんに良くなったりする幸運の事なのかなと思いました。辛い時は我慢しすぎずに、私もラマにお願いしてからまた努力する事にしました。我慢しすぎて、顔や身体に赤痣みたいなシミが出来てお休み中です。お金持ちはラマの電話番号知ってるのだから、ラマに電話してください。と祈る新年をスタートさせた二宮です。

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 白雪姫と七人の小坊主達. all rights reserved. ページの先頭へ