白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2017/10/09(月)   CATEGORY: 未分類
東北大学弾丸ツアー
最初にお知らせです。知り合いの先生から。チベット人留学生プ ファチャの学費支援のお知らせがまわってきました。今、プ ファチャさんはアニメーションの専門学校に入るために日本語を勉強中だそうです。詳しくは主催者の紹介をごらんください。
22309008_10208804808191685_4580611565927112382_n.jpg

●プ ファチャ 「チベットの風景画展」

 プファチャさんはチベットアムド地方出身の青年で、チべット高級学校でチベット仏教の仏画タンカを、西安の美術学校で絵画を学びました。 2016年に来日し、現在日本語を勉強中です。以前よりアニメーション表現に興味があったこともあり、日本で過ごすうち、アニメーションのないチべットの子どもたちにその楽しさを届けたいという願いを強く持つようになりました。ブさん技術を身につけるために専門学校への進学を希望しています。
しかし、現状学費が不足しております。ひとりでも多くの方が知って下さり、支援の輪に加わって頂けたらこれほど嬉しいことはありません。もちろん作品を見て頂くだけでも励みになります。
 プファチャさんの描くチべットの絵は、草原と風と祈りを感じさせてくれます。ご多忙のことと存じますが、お立ち寄り頂ければ幸いです。  乾栄里子 (主宰者サイトはこちらへ)

【会期】10月20日(金) 21日(土) 22日(日)
【時間】 11:00~18:00
【場所】 ヴァリエテ本六 (文京区本郷6丁目25-14 本郷弥生交差点すぐ)
電話:03-3811-7466(会期中) 080-3519-4242(乾携帯)
*  作家在廊 ⇒ 21日 22日 11:00~17:00
* お茶の時間  21日 22日 14:00~16:00 ~チャイをお出しします。~
東北大学に籍をおいている研究者Iさんを訪問した。実はこの日の前日はとある論文の締切であった。 九月の末はオックスフォードいってて、そのあと9/30日締切の原稿をあげたので、実質この論文は七日で書き上げることとなり、知り合いが編集委員をやっているのなら泣きをいれて締め切りをのばすところが、知らないとこだし、九月末にはギブして楽になろうかという気持ちが脳内80%をしめてた。
 しかし、もう関係資料は打ち込んであるし、メモもできているし、構成もできているし、文章書くとこまでいっているのにもったいないと思いとにかくひたすら書き、出発の日の朝、労働時間開始直前に仕上げ?て送った。
 まさにギリ。ギーリギリ。
 真っ白になりながら、東京駅についたら三連休の初日とかで阿鼻叫喚のちまた。世間の動きを忘れてたよ。だって、自分は特別研究期間毎日が連休だから(笑)。行きの新幹線ではこれから会うIさんの論文を読み、打ち合わせる内容をさらうので全く休めず、目の下クマクマで東北大学に到着。
 別の日にしろよという方もいるかもしれないが、訪問相手がもうすぐ海外いっちゃってもうこの日しか開いてなかったのである。ゲロゲロ。
 川内キャンパスの感想。空気きれい。ここで暮らせば喘息もちの私の余命が伸びそう。東京都内の私立大学の過密なキャンパスになれた身には国立大学のこの広大なオープンエアーはこう何というか、遭難するような不安を感じる。
 打ち合わせを終えて、東北大学につとめている先輩との待ち合わせ時間まであと二時間あったので、仙台のフリチベさんに

私「二時間で仙台を愉しむとするとどこがいいですか」といきなり直電をかけると、やさしいチベ仙さんは

チベ仙「いきなりお宅訪問なりますが、松音寺さんに行ってはどうでしょう。アジャリンポチェが震災法要をされて、リンポチェの念持仏のターラー尊があるのが見られますよ。仙台駅からタクシーで1000円かからない近さです」

 実は私が今朝まで書いていた論文はダライラマ13世と同世代の先々代のアジャリンポチェ(1871-1909)を扱っていたので(しかし両者の対立。しかもえぐい笑)、しかも、緑ターラー尊といえばわたくしの念持仏でもあるので、ご縁を感じて即断即決。
松音寺地図jpg
 チベ仙さんはご住職に連絡をとってくださって(チベ仙さん、ありがとうございます)、私はタクシーに乗り込んだ。松音寺につくころは秋の日もとっぷりと暮れていた。松音寺は連坊という仙台の寺町にあり、仙台の寺町は中心部からはずれたところにあったので戦災を逃れたとかで、地震と空襲と区画整理でどつきまわされてちんまりとした東京の寺町よりはるかに壮観である。松音寺さんも素人目にも立派な曹洞宗の寺院であった。伊達家のお墓も二つあるとか。で、ターラー尊の前につれていっていただく(写真)。

 このターラー尊は何とアジャ・リンポチェが亡命前に僧院長を勤めていた青海のクンブム大僧院(塔爾寺)からもってきたもので、つらい時なんどもお祈りをしたもので、東日本大震災の犠牲者を慰めるため、「お預けする」とおっしゃってここに置いて下さったそう。
緑ターラー松音2

ご住職「あげるとはいわれませんでした」(笑)

去年ダライラマ法王がこのチッタマニ・ターラー尊の灌頂を授けたので今日本ではこの仏様の行をやっている人が爆発的に増えたんですよといったお話を私はする。
 ご住職によると二日前、アジャ・リンポチェを松音寺にお招きすることが急遽決まったとかなので、お近くのかたどうぞ。
 ご住職はそのあとお出かけというので早々に暇乞いをして、仙台駅に戻り、先輩とIさんと晩ご飯をたべる。半年ぶりにあう先輩が「やせたね」という。
 愛鳥がなくなつたとか、精進で菜食になっているとか、でも愛鳥が再びもどってきたんだよ、とか説明したいのだが、昔からこの先輩は唯物史観なので、愛鳥が転生したんだよ、ヒナ可愛いんだよ、とかいう話をする気力がわかず、とりあえず「論文今朝まで書いてて寝てない」といい納得してもらう。私も彼の話す組織防衛の話とかまったく共感がもてないので、お互い様である。

先輩と私の関係は先輩いはく「共感なき共生」なのだそうな(爆笑)。

 仙台駅でハヤブサをまつていると(はい、もちろん日帰りです)、女性旅行客が仙台駅の表示の前でインスタに投稿するための写真をとりまくっている。駅、食事、風景などをインスタに投稿して三割増し幸せな自分を演出するんだろう。いろいろ否定的な人もいるが、人生の最後に自分の若い頃の写真をみて幸せそうな明るい写真ばかりが残っていたら、まあ悪くない人生だったと思えるだろうからいいんでないか。
 ちなみに私がとった写真はターラー尊と歴史建築物の案内表示板と地図。たんなる歴史家の記録癖である。

ちなみに返ってから提出した論文を改めて見直したら、日露戦争を日清戦争とミスタイプしていた。初稿がきついな。
[ TB*0 | CO*3 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する
● ターラー尊
マサムネ | URL | 2017/10/10(火) 20:31 [EDIT]
えぐい?歴史さえ乗り越える仏道ということでしょうか。
粛清や下克上、時に還俗なんかもありのチベット仏教ですら現代に調和を招来する地位に到ったことを思えば、悲しき震災を調和に導かんとするお計らいでしょうか。
共感なき共生…共感する必要も無いくらいの調和が程良いということですね。
共生のための宗教なんて申し立てると、共感ある強制になっちゃうカルトな方々が登場してしまうので。
● 次期ダライ・ラマに高まる関心 「15世」候補者は世界で探せ
マサムネ | URL | 2017/10/15(日) 15:56 [EDIT]
次期ダライ・ラマに高まる関心 「15世」候補者は世界で探せ
9月16日(土)
揚海英(チベットに舞う日本刀の著者)
http://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2017/09/15.php
<現在のダライ・ラマ14世の健康不安でささやかれる転生の行方。有力候補はバロン君、それともメイドイン中国か?>
あるアメリカ人政治学者は今春、「トランプ米大統領の御曹司、11歳のバロン君が15世に最適」と私に語ったことがある。そうなれば、アメリカのチベットへの関心は高まり、中国による不法侵略と占拠の問題も解決できるから、というわけだ。
「モンゴルで生まれ変わる可能性も十分にある」と、モンゴルの首都ウランバートル在住の高僧は私に何回も語ったことがある。ダライ・ラマ自身もモンゴルに来るたびに、チベットとの歴史的な縁を強調する。「海のごとき師」を意味するダライ・ラマの称号は16世紀にチンギス・ハンの直系子孫から与えられたもので、ダライ・ラマ4世もモンゴル人だった。
第3の候補地は、チベット仏教文化圏の重要地であるロシア連邦のブリャート共和国だ。19世紀末、チベットをめぐって列強がグレート・ゲームを展開したときのこと。イギリスがチベットに進出を図った際、これを阻止しようとしたロシアの切り札はブリャート人の高僧ドルジエフだった。チベットに派遣されロシアへの接近を進言するドルジエフの影響力に、イギリスは大いに悩まされたほどだ。
● >マサムネさん
シラユキ | URL | 2017/10/17(火) 19:08 [EDIT]
バロン君も、モンゴルでの出生も今の時点ではありえない説だと思います。もし可能でしたら拙著『だらい・らまと転生』をお読みいだたければダライラマの転生問題はいっぱつでわかります。今の状態であれば、中国以外のチベット人居留地で探索されるのが一番ありうる話。中国が勝手にたててもパンチェンラマと同じで無力な存在になるだけです。

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 白雪姫と七人の小坊主達. all rights reserved. ページの先頭へ