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白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2018/12/27(木)   CATEGORY: 未分類
怒濤の18年を総括
●チベット・カレンダーで今年もチベットをおそばに

 今年もチベットをあなたのおそばに。SFTJapanのチベット・カレンダーがでました。 今年のカレンダーの表紙は中国共産党が入ってくる前に存在したラサの仏塔ゲート(パルゴカリン)の古写真を現在のポタラ宮と合成したもの。
 この今・昔の写真シリーズ、これからもやってほしい。三月は蜂起記念日がある月なので難民社会で行われるいろいろな抗議活動の写真、七月はダライラマの誕生日なのでダライラマの写真といった具合にこっている。また、最終ページにはチベットの主要なお祭りの西暦日程、SFTJapanの昨年の活動実績をまとめて報告されている。
 以下のページで注文できます。

 わがやの愛鳥ごろう様もカレンダーを袋からだすと駆け寄ってきました。オススメのようです。

●チベット関連の世界情勢について

今年は北京オリンピックの年におきたチベット人蜂起から十周年である。同年におきたリーマン・ショックの後、経済力をました中国は一帯一路、中国製造2025などと、中国標準を世界標準にせんと経済、軍事、政治の世界でごりごりごり押して世界がドンビキ。中国国内の人権派の弁護士はどこかに拉致られ、ウイグル人は100万人単位で収容所にいれられ、チベットをめぐる情勢も日に日に厳しくなり、人権に敏感な先進各国もチベット、台湾、天安門の3Tに言及しづらくなっていった。

 すわ、中国様が世界を支配する日も近いかと思った矢先、七月にアメリカ・ファーストのトランプ大統領が、知的財産権を侵害し続てきた中国に対して、関税引き上げを要求し、米中貿易戦争が勃発。10月8日にはペンス副大統領がハドソン研究所で、雑にまとめると「一向に民主化が進展しないどころか、人権状況はどんどん悪化している。反則技もばしばし決めるし(ハッカーによる攻撃)、中国とは価値観が根本的に違う。もうやっていけない」というスピーチを行い、もう米中はっきりと袂を分かってきたので、チベット問題も少しは動いてくれると祈りたい。

 そんな平成最後の年末、チベット関係者と新宿駅近くの路上で立ち飲みしたので、そこで聴いたチベット関連のお話をまとめます。

・国際連合人権理事会の(UPR)中国審査(11/6)

 国連には2006年に人権理事会が設置されており、国際連合の加盟国は4年に一度、人権状況を評価(UPR)される。理事国はアフリカ、アジア、東ヨーロッパ、ラテンアメリカ、西ヨーロッパ地域の47ヵ国からなり、理事国には日本も入っているが、人権状況ではアレな中国も入っている。そしてアメリカはトランプ大統領が衝動的に脱退したとかで、国際政治は経済同様自己中と協調の狭間で翻弄されまくっている。

 話をもどすと、今年は通算三回目の中国の評価年にあたり、47理事国は持ち時間二~三分ながら、中国の人権状況についてレビューを行った。自分自身が人権をまもれていないアフリカ諸国は当然のことながら中国様にやさしく、先進国はむろんのこと厳しいレビューをつきつけたのであった。

 チベットにおける人権状況に懸念を表明したのは、十三ヵ国、すなわち、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、日本、ニュージーランド、スウェーデン、スイス、イギリス、そしてアメリカである。
 2013年と2018年の場合を比べると、
一貫してチベットを支持したのが、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、日本、ニュージーランド、スイス、イギリス、アメリカで、言及がなくなったのが、チェコ、アイルランド、ポーランド、新たに言及してくれたのが、オーストリア、ベルギー、デンマーク、スエーデンである。
日本がこの中に入っているのにはチベット・ロビーのお力が大きい。関係者各位の努力に深く敬意を表したい。

・チベット議員連盟初決議(11/20)

ダライラマ法王が来日された11月にあわせて、チベット議員連盟(90名から構成。名前は非公開。だって中国が脅迫するから 爆笑) が、ダライラマの非暴力の訴えに共感し、各国議会で決議された共同アクションを支持し、チベット問題にコミットメントしていくという決議を行った(詳細はここ)。


・ 世界人権デーデモ(12/8)

12月8日の世界人権デー(12/10)にあわせたデモには、顔を隠したウイグルの方がたくさん参加されたという。 中国政府はこれまでもウイグル人を強制収容所へと送り込んでいたが、10月15日に この「再教育」を法制化したことを受け、10/12から二日間、BBCがこの「ウイグル人100万人収容所送り込み問題」をとりあげた。

 私も録画して授業の教材としたが、ここ数年で、数万人単位を収容できる収容所があちこちに建設され、100万人のウイグル人が送り込まれている。過激思想に汚染されないように中国語や中国政府を愛国するように「再教育」することが目的であるという。 ある日突然お父さんやお兄さんが収容所につれていかれて、その家の前には当局が貼った「教育を受けているから安心して」みたいなビラが翻る。一言でまとめると「いつの時代だよ」という状況。

 こんな事態であるため、ウイグル人が人権デーのデモにくるわけだが、沿道からは「中国でやれ」とヤジる高齢男性がいたという。統合失調症の妄想でもなんでもなく現代の中国はリアルなオーエルの『1984年』社会である。ネットもケータイも当局の管理下におかれ、政府を批判すれば即ムショ入り。中国政府を動かすことができるのは外圧だけだから、ウイグル人もチベット人も日本で声をあげているのであり、そのあたりをご理解いただくのもデモの目的である。

 まとめ。
 チベット仏教によって育まれた高僧の人格は、世界中の多くの人々に気づきを与えており、チベット仏教の思想とそれによって作り出される人材は人類の共通の無形文化遺産である。元、清の皇帝の傍らにおいてモラルを説いてきたのはチベット仏教である。チベット仏教は不完全な人類にとって他の世界宗教同様必要な教えであり、いつの時代でも決して古びることはない。問題山積の世界情勢をみてもそれは明らかである。
 来年は少しでも状況が改善しますように。

 関係各位、お疲れ様でした。

 
 
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